2013年1月9日(水) 年始のあいさつ回りで、現在調査の仕事をしている五十嵐川上流にある県三条地域振興局のダム管理課笠堀分室に寄った。 さすがに山間部は雪が多い。 下流河川の汚濁原因となっている崩壊地の様子を見ようと車を走らせたが、途中は雪崩の後に除雪をして道をようやく開けたかりという感じだ。あまり気持ちの良いものではない。 今にもまた雪の塊が落下してきそうである。 結局現場は雪の壁に阻まれてよく確認できなかったので早々に引き返した。 分室には課長のほかに職員が二人いるだけだった。 多分ここまで新年のあいさつに回る業者は少ないだろう。
〈雪崩あとに除雪されたばかりという感じの道路を行く〉
請け負け業務?
来年度も仕事はありそうだが、最近の状況では受注できるかどうかの見通しは全くつかない。 多分またプロポーザルになると思われるので、事前の情報収集が重要になる。 日常の業務に追いまくられている状況ではそれも容易ではない。結局公告が出てからアタフタと準備することになる。 この悪循環を断ち切りたいが、年度末は成果品の納品が集中しそれにプロポの提出が重なるようになってきた昨今では一層厳しい状況となる。 発注する役所側はもう少し適正な工期と発注時期に配慮してもらいたいものだ。 この状況では建設コンサルの技術者は過酷な勤務状態を強いられる。 何か問題が起これば当然責任は受注者者に負わせられる。 自らの責任で発注業務をまとめ上げようとする発注担当者は少なくなった。 地元の意見や政治的な絡み、関係機関との調整、強引な上司の意見などなど、ただでさえ業務の進捗が遅れる要素は山積している。 これらの要因による変更が場当たり的に行われ、土壇場にきて首長の一言でやり直しに近い修正が指示されることもある。 そのために工期が遅れれば受注者の責任となる。 最低限役所側の調整はきちんとやってもらわないと、我々受注者は誰の言うことを聞いて仕事をすればいいかわからない。 その調整ができない発注窓口の技術担当者は対外的には何の責任も負わない。 受注者は評価点に大きく響き、今後の受注を左右する要因になることもある。 請負契約とは良く言ったもので、受注した業者が受け負けせざるを得ない状況は受注環境が厳しくなって一層顕著になってきている。 確かに我々の業務は税金を使ってやっている。 したがってその業務は国民、県民、市民のためでなくてはならない。 しかし、全ての権限は発注者に委ねられる。 我々はあたかも発注者、極論すれば発注窓口の担当技術者個人から受託しているかのような違和感を持つことがある。 成果は発注担当者が気に入るように作れば良いのではなく、納税者である国民のためにつくられるべきである。 発注者と受注者は基本的なその合意がなされていないのではないか? これは当然受注者にも責任があることで反省しなくてはならない。