平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

5月後期の勉強会

2009-05-22 | 野草の観察



県道裏の畑に植えられたケシの花

自然に生える野草大好き人間にとってこの色は耐え難い
どうしてこの様な植物を植えるだろうか?
山里には山里にふさわしい園芸種が無いのでしょうか?

何処の山へ行っても、大体その山へ続く道には色鮮やかな
チュウリップやポピーひまわりなどが植えられている
何ともアンバランスな事。

と想っていたのですが、
とても優しい色に写してくれていました。


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珍しい所でこのはなに出会いました。



サイゴクイボタ

葉は卵状楕円形で1~5cm葉先が尖る。
ドリーネ入口などでは時々見かけるのですが
道路わきで咲いてるのは初めてでした。


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昨年宮崎のS先生とお会いした時
これは「ノイバラ」ですと答えたのですがその後
連絡を戴きました。

ミヤコイバラ

ノイバラは花柱に毛がありません。ミヤコイバラは花柱に毛があります。
 ノイバラは葉の裏面に毛がたくさんあります(時に無毛)。
平尾台の「ミヤコイバラ」のようです。

ミヤコイバラにも葉裏に毛の有るのと無いのがあり
この種は花柱に毛の有ります。

もう少し丁寧に写真を写してきます。

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こんなに多く有るとは
想いませんでした



センダン 「センダン科」

「栴檀は双葉より芳し」栴檀は
ビャクダン科のビャクダンの事だそうです
でも、花に近づくと何とも芳しい香りが漂っていました。

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さあ~マクロの世界へ




フウトウカズラ 「コショウ科」

葉の付け根に軸を立て、穂状に花をつける
コショウ科ですが辛味は無く実用価値ナシと記して有りました。

名前はむかし「風籐」に間違えられて付けたようです
日本には無い植物だそうです。


マクロの世界~美しく小さな花が並んでいます。


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最近何処ででも見られるようになってきました
外来種の強みを発揮してるようです。



ノハカタカラクサ 「ツユクサ科」

南アメリカ原産で観葉植物として各地で栽培
白斑の入ったものが観賞用に輸入されたものが温暖地などで
逸出、野生化し班を消失したもの。

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松にもこんな可愛い花が



クロマツの花

緑の中に鮮やかな紫
ハッとするような彩、おしゃれさんです


モニ1000調査参加者:23名

前日の豪雨に心配していましたが
出発時には明るくなり
ズボンの裾を濡らしながらの観察となりました。

お昼にはすっかり回復
気持ちの良い観察会になりました。

おつかれさまでした。









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5月前期の観察会

2009-05-13 | 野草の観察

前日の雨に雨の観察会になるかもと想いながら準備をする



班に分かれて行動することに慣れてない皆さんを
野草の保護を考えながら観察する方法を、
思考錯誤しながら手探りのキツイ勉強会が続いています。
新しく参加された方が協力的で
纏まりの良いのが救いです。

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イワツクバネウツギ 「スイカズラ科」
「福岡県では希少植物」
石灰岩、蛇紋岩地を代表する植物、
萼の様子が「ツクバネ」に似ている事から
萼片は4枚ほぼ同じ大きさ。


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ナワシロイチゴ 「バラ科」

葉は這って広がり裏面は細い毛が密生し灰白色。
アップにしてみるとバラの花を感じさせます。




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イワガラミ 「ユキノシタ科」

山地や林内の木や岩に絡まって伸びる。
大きな饅頭型の花を多数つける
周りの白い装飾花は一枚の萼片。




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タデ科スイバ 

  スイバは雌雄異株の植物で風媒花です。風媒花の花粉は風で運ばれ昆虫を呼ぶ必要がないため目立たない花が多い中、『土手のスカンポ ジャワ更紗』と詠まれているように、ルーペで拡大すると非常に美しい花であることがわかります。雄花は下を向いて咲き、6枚の花被片とバナナに似た6本の雄しべからできています。各々の葯には約3万個の花粉粒が入っていて、ひとつの花では18万個も有るとの事です。



スイバ(雄花)


花穂(かすい)が赤く見えるのが雌花で1.5mmほどの小さな花です。
赤く美しい羽毛状の柱頭はイソギンチャクのように触手を広げて
花粉を効率よく受け止める形をしています。
花だけでなく果実もふちが赤く色づいて美しく、
花から果実まで長く楽しませてくれます。




スイバ(雌花)


土手のスカンポ、ジャワサラサと
子供の頃良く唄っていましたがこの様な意味が
会ったのですね マクロで見るとこの様な楽しい
観察が出来ます。









シラン 「ラン科」

日当たりの良いやや湿った土地が好きなようです
今年は裏年なのか、昨年の踏み荒しが
キツかったのでしょうか、いまいちの咲き様です。





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コキンバイザサ「ヒガンバナ科」

山地の草地に生え、全体に長毛が多い。
花茎は5~10cmと長く先に1~2個の花を付ける。





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小さな頭花をつける
アザミが多くなっています。



キツネアザミ「キク科」

枝先に多数の頭花を付ける
外側の総苞片の先に紅紫色の突起がつく。

優しい色合いがピナクルと
溶け合って優しい感じがします。





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観察できた花

コマユミ・イヌザンショ(蕾)ツルウメモドキ

アキグミ・ジャケツイバラ・ソクシンラン

フナバラソウ・オカオグルマ・ヤマハタザオ

ニガナ・ハナニガナ・ニワゼキショウ・アマドコロ

ナルコユリ・カンアオイ・ヤマカシュウ・ヒメハギ

ミヤコグサ・シラン・カノコソウ・ウマノアシガタ

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青空に黄色が映えて

ジャケツイバラ「マメ科」

鮮やかな黄色花弁は5枚、雄蕊は10本で
赤色を帯びて優雅に下がっています。

美しい花には、太くキツイ棘が密生
蛇のように曲がりくねって
恐ろしい藪を形成する。



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観察者数 : 26名


この季節にしては暑い観察会となりました
これからは水分補給が大切ですね
沢山の参加ありがとうございました。


制作・担当:森 ふさ恵 













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