平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

梅雨の晴れ間の観察会。

2008-06-27 | 野草の観察



ヤマツツジ 「ツツジ科」
台上では躑躅の咲く場所は決まっています。
酸性土壌が好きなようでちょっとした酸性地にも咲いています。
梅雨の合間の晴天山の緑にツツジの赤が眩しい。

 


今朝は1時間前に台上へ気がかりな早朝の花を下見
咲いてないとがっかりだったのに
桃さんが咲いてたよと「嬉しい知らせ」
ソレーッと大急ぎで、



キヌガサダケ「スッポンダケ科」

キノコの女王と言われるだけあって美しく気品さえ感じます。
青空の中、良くこの時間まで咲いていてくれました。


美しさも数時間の命


こんな姿に変わってしまいます。
早朝、または雨天と諦めていたキノコさん 今年も観察が出来皆さんラッキーでしたね


お弁当を持ってサアー登ります。
久しぶりの好天に登山者の多いこと暑い事。

登山道脇には白い小さな花を沢山つけた



オカトラノオサクラソウ科オカトラノオ属

茎は長さ1mにも達しその先に一方に偏って白い花を蜜に総状付け
その花穂の先は垂れる。


山中何処でも見られていたオカトラノオも最近は
あまり見られなくなって珍しい花に成りつつある。


それに反し水辺・湿地にしか生息しないトラノオ



ヌマトラノオ「サクラソウ科オカトラノオ属」
茎も細く葉は細く先が尖り花先は直立する。
此処では何故か少し倒れているものもありますが
茎の周囲全部に花が付いているのが解かります。






花をアップにしてみるとサクラソウ科らしい
5弁の小さな白い花がかわいいですね


白い花が続きましたので



カキラン「ラン科」
別名を「スズラン」と言うそうですね
柿の実のオレンジ色に似てるので付いた名前のようです。
 

   

 カキランアップ

 カキラン横

北九州国定公園 保護指定 希少種


草地のあちこちに小さなオレンジの小花がゆらぐ
「こんにちは」と声かえて座り込む
暑さもきつさも忘れる一時です。
何時まで何時までも此処で咲いていてくださいね
また会いに来ますよ。

この青空を見て欲しくて


にぎやかなホオジロの囀りにふと見上げる
空は真っ青
今日は先生の命日。
「オーイ元気かい」と声が聞こえそう
きっとこの空を楽しんでいられる事でしょう。
心の中で「合掌 」



マイサギソウ「ラン科・ツレサギソウ属」

ヤマサギソウに似るが、花の背萼片は円形、側花弁は背萼片と同長で、
距がはっきりと倒立して上を向く点で区別できるようです。

北九州国定公園指定 希少種 ②、⑤、⑥、⑦


距の様子をアップにしてみました。

ヤマサギソウの変種だそうですが、距が
上に舞い上がってる様子がわかります。

次も同じラン科ですが



ヤマトキソウ「ラン科・トキソウ属」
トキソウに似ていますが乾燥した草地に咲き
側花弁の方が長く先のほうのみ小さく開花するようです。


湿地へ降りてきました。



ノハナショウブ「アヤメ科」
花菖蒲の原種 
外花被片の基部に黄色の筋が入ることが特徴です。
北九州国定公園⑥jk,⑥
福岡県指定 絶滅危惧I(EN)

初めての一眼レフ撮影良く撮れています
慣れない機材に大変だったと想いますが、身体の一部に
成るまであと少しです釘宮さん頑張ってくださいネ。

もう一枚初めての一眼デジの作品



ハギ 「マメ科 ハギ属」
「ヤマハギ」「ツクシハギ」との見分けが難しいのですが、
花が長く、萼歯の先が鋭く葉の裏に長さ2~3分の1mmの
伏した短毛が密生している。
まだ咲き始めの「ハギ」萼の特徴を見て、
注意しながら
写すと楽しいですね。
ここでは「ハギ」としておきましょう。



トンボ

目の良い石田さん珍しいトンボ発見
何方か名前をご存知でしたら教えてくださいね


桃さんのスーパーライブ・ビューが
小さなモウセンゴケを見事に写し出しています。



モウセンゴケ「モウセンゴケ科」
葉には紅色で先が丸い腺毛が密生し、腺毛は粘液を分泌しこれに昆虫がくっつくと内側に包み込む
食虫植物です。

北九州国定公園指定 希少種 ②、④b
福岡県指定 絶滅危惧Ⅱ(UV)



もう一枚マクロの世界を



オオチドメグサ「セリ科 チドメグサ属」

葉の縁の切れ込みは浅く葉身基部の両端は重なる。
花の軸は長く葉より高く伸びて花や実をつける。
目立たない花もマクロで観察すると感嘆です。




ノハラテンツキ
「カヤツリグサ科・テンツキ属」

台上の野原では普通に見られるカヤツリグサなのですが
環境省 絶滅危惧種 Ⅱ類

他所では絶滅の危機すでに絶滅してるのかもしれません。
大切にしなくてはいけませんね

湿地に小さく揺れるはな

コバノトンボソウ「ラン科」
か細く繊細で湿地を好み、一枚の大きな葉も
細長く花は数個しか付かない。

福岡県指定 情報不足 (DD)

開花情報

 ムラサキニガナ  ヒメヒゴダイ コマツナギ 
 セイヨウノコギリソウ  スズサイコ  

 野草勉強会

 観察参加者

 18名

開花記録:石田美津江

久しぶりの晴天も湿度の高い一日で
雨天に慣れた身体には厳しい
一日でした。


参加できなかったみなさま連絡いただき
ありがとうございました。

お仕事や健康上の都合など色々だと想います。
是非また素晴らしい平尾台の自然を
楽しみに来てくださいね

では次回7月9日(水曜日)
元気でお会いしましょう

自然の郷野草勉強会 森 ふさ恵

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六月初め雨にも負けず野草勉強会。

2008-06-11 | Weblog

梅雨入り当日午前中曇りの予想に反して朝から雨
あ~あと想いながら走ってると燃料が赤ランプ~
大急ぎで給油にバックする。

下見のときはこんなに良いお天気でした。

クララ (マメ科)

雨の中でも開花してる花を見つけて大喜び



ノビル(ユリ科ネギ属)
花序にはしばしば珠芽が付き、時には珠芽だけで花が無いものもある
其の中で雨にも、開花のご褒美です。


ヤブニッケイ(クスノキ科)
楠木に良く似るが葉がより厚くほぼ対に付き二列に並ぶ。
小さな木の花、日頃は見落としてしまいそうなはなです。
釘宮さん始めての写真です。



マグワ(クワ科)
かって養蚕の為広く栽培されていたものが放置され、野生化したものらしいまだ青い果実を頂美味し~いと喜ぶ。
このはなも雌雄別花来年は花を見てみたいですネ

テリハノイバラ「バラ科」
小葉は厚く艶があり裏面は黄緑色、花は枝先に多数円錐状に付き花径は3~3.5cmとかなり大きい。
太陽の暑さの中に白い大きな輝きも目を奪いますが
雨にぬれる花は何故だか優しいのです。


傘をさして「ハコネウツギ」撮影に挑戦

一回りして賑やかな昼食

これから危険なアシナガバチのお話を聞く

 カチカチと言う音が警戒音を聞いたら危険 襲ってきたらダッシュで逃げてうつ伏せになる   
 黒い服・帽子は危険  出来るだけ白い服帽子  
 刺されたら尿は雑菌のみで使用禁止  刺された上を止血して冷やしながら早急に病院へ行く。
 

 お話

 永島氏

 
大切な話を聞かせていただきました。

降り止まぬ雨に

登山道の花をさがして雨の中


アブラギリ
(トウダイグサ科・アブラギリ属)

習字の墨の材料として用いられているそうです。
あの黒い



墨とは想像できないくらい優雅で綺麗な花です。

今日の一番はなんと言っても、このような場所で
見れるとは想っていなかったこのキノコでしょう


キヌガサダケ(スッポンダケ科)
キノコの女王とも形容され、高級な中華料理に用いられるが、頭部のグレバの匂いは強烈です。

雨だったから、この時間でも見れたキノコでしょう
日の出と共に、姿を変えて溶け出してしまい
強烈な匂いが残ります。

雨の中もめげずに撮影していただいた
鶴田さん・河田さん・釘宮さん
ありがとうございました。

雨でなかったら見れた花です。


トキソウ(ラン科)
日本の   Pogonia(ポゴニア)は、ギリシャ語の  pogonias(ひげのある)」が語源。  唇弁にひげ状のものがあるため。
ヒゲとは面白い考え方ですね
トキソウもそう想ってみると「ヒゲさん」と笑ってしまいそうです。


梅雨入り初日に観察できた花

 ハマニンドウ ナガバモミジイチゴ(実)  ヨウシュヤマゴボウ
 ハコネウツギ  ハマクサギ(花)  ネズミモチ(花)
 コナスビ  フウトウカズラ(花)  コウゾウ(花)
  ウツボグサ  クマノミズキ(花) イボタノキ(花) 

開花記録:石田 美津江

皆さまおつかれさまでした~
雨にも負けずの根性でした次回も梅雨最中です

次回6月27日(金曜日)

お身体にお気をつけて次回また元気にお会いしましょう。

平尾台自然の郷 野草勉強会
森 ふさ恵

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