平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

曇りのちハレ・・じゃなくて雨の勉強会。

2011-05-27 | 野草の観察

梅雨入り前だというのに雨が続き、
今日一日、降らないでと祈る気持ちです。
本日開花調査日



雨の降り出さないうちにと、大急ぎで出発
沢近くを歩いていると
チラチラと白いものが飛び込んできます
何だろう・・・




オオチャルメルソウ
【ユキノシタ科】
「オオチャルメルソウ」のさく果です

そうなんですね 
この形をラッパに似た中国楽器チャルメラに
例えたのでしょうネ 小さな種子が付いています。

刺の長さはどうなの



オオアリドオシ
【アカネ科】
刺の長さが葉の半分以下は、オオアリドオシ
どっちだったか直ぐ忘れてしまい困ります。


足元が悪いので
下ばかり見て歩いていると白い花
何処から落ちてきたの・・
頭上を探してみると咲いていました




エゴノキ
【エゴノキ科】
果皮が、喉を刺激してエゴイ為この名があると
辞書には載っています。
食べてみた方がいるのですネ


観察の為に葉を一枚づつ戴いて
教室でどれに相当するか、見ていただく積りでしたが

おやつのメロンが美味しすぎて
つい食べるのに夢中、忘れてしまい持ち帰り調べてみました。




ミヤコイバラ 【バラ科】

北陸地方から北九州までの日本海側にはミヤコイバラがあり
ヤマテリハノイバラとは、枝に腺毛が有る点で
区別出来ると辞書には、

イバラはどれも、ノイバラ、テリハノイバラ、と想っていた頃が
懐かしいです ノイバラの香りの良さには感動でした。



ダーレも気付いてくれない
でも良く見ると小さな花を咲かせています。



オオバコ 【オオバコ科】

広い葉にちなんで大葉子と付いたようです
さく果の中に少数の褐色の種子が入っている
これが車前子で薬用に用いられる。

随分沢山の花に出会いました
雨に打たれて開花して無い
花も沢山です
ハコネウツギは写真が×残念

忘れていましたこのお花




バイカウツギ 【ユキノシタ科】

枝は二又に分岐し若い枝には、細かな毛がある。
花弁は4個ですが、花の咲き方が、
梅の花を思わせる所から付いた名前のようです。

咲き始めたウツギ
やがて登山道一面白く輝かせてくれる
ことでしょう。



ウツギ 【ユキノシタ科】

空木と言う意味で幹が中空である事から
付いた名前です。

花と一緒に写したかったのですが




オヘビイチゴ 【バラ科】

日本名:雄蛇苺の意味で
ヘビイチゴより大きいと言う意味だそうです。

昼食後、出発



歩き始めると霧が出てきました
霧くらい大丈夫と歩き始めます。





ホウチャクソウ 【ユリ科】

日本名:宝鐸草の意味で、下垂し鐘状な花なので
神社、などの軒に下がってる宝鐸に例えた様です。


エンジ色のはなが見えてきました



フナバラソウ 【ガガイモ科】

日本名:船腹草:さく果の形が船の胴体に
似ている事から付けられたようです。

種は中々見れないのです。
色が周りの色に溶け込んで見つけ難いのです。

Kさんから戴いた写真ですクルーッと輪のように
咲く様子が綺麗に映ってっます。



この頃総苞片が変ったタンポポを
良く見かけるので
気にかかっていました。




アカミタンポポ 【キク科】

花になって初めてアカミタンポポであることが判明。

咲いてるかな

咲いてるナーイ。

咲いてますよー



クララ 【マメ科】
クララは眩草(クララクサ)が省略されたもので、
根汁を舐めるとあまりにも苦いので
目が眩む程と言う意味。


下見のときの記録より



クロタキカズラ 【クロタキカズラ科】
雌雄異株
小さな緑色の花、此処にあることはダレでも知ってると、
言われそうですが、花に会うのは
至難なものです。
咲いたばかり美しい花に会うことが、1週間後には
終ってることでしょう。

雨では開花しないのかもしれません
ですがこの先、大分長く迄咲いてます。



コキンバイザサ 【ヒガンバナ科】

日本名:小金梅笹で葉の形から笹を、花の色から金色のウメ
を、連想しキンバイザサより小型なので、付いた名前のようです。




ツリバナ 【ニシキギ科】
朱赤色の仮種子を持った種子を露出する時期は目立つのですが
花に頃は優しい色合いと小さいので、見逃してしまいそう
幸い風がなかったので何とか写せました。


夢中で観察してると濃霧



登りかけると雨に
病み上がりには少しキツイ観察日でした。

観察し始めて1ヶ月
まだ不明です。



どんな花が咲くことでしょう。


とても気になって帰りに
寄って見ました。



ツクシタツナミソウ 【シソ科】
残念、種になっていました。

続けての雨に多数の参加でした
調査観察者   19名

お疲れさまでした。
雨の中、沢山の花が頑張っていました<感謝>

次回は6月8日(第2水曜日)
9:30分出発ですのでお忘れの無いように
気をつけておいでください。


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雨になった勉強会

2011-05-11 | 野草の観察

雨予報それも大雨・・・心配しながらも今まで雨天で、中止連絡した事ないので、
大丈夫と云い聞かせて夜明けを待つ・・・

少し小降りの合間をぬって

歩き始めると、この雨の中撮影してる人が、

幻の滝あらわる。



大雨のときのみ見れる滝だそうです

物凄く遠いのですが大トリミングで何とか写すことが出来ました。



この日しか駄目だろうと雨を衝いて



シナアブラギリ 「トウダイグサ科」アブラギリ属

雌雄同株 雄花序には雄花が多数つき、まれに雌花が混じる事がある。

枝がだんだん延びて手の届かないところへ
落ちている花で開花を知るこの頃です。



雨の中では開花は見れませんでした




サワハコベ 「ナデシコ科」

ハコベの中でも花弁に深い切れ込みがあり、茎と萼片は無毛、葉に毛がある。
山地林内の湿り気のある場所が好きなようです。


風雨を少し避けられるかと思いまた他の場所で観察できない
植物に会えるお気に入りの場所でもあります。



此処では三種類のアケビを見ることが出来ました。




ミツバアケビ・ゴヨウアケビ 「アケビ科」
雌雄同株

ミツバアケビ雄花は葉腋から総状花序を斜めに垂れさがり
花には花弁は無く、花弁状の萼片が3個、花序の先端には10数個つく
基部側に大型の雌花が1~3個付く。

ゴヨウアケビはアケビとミツバアケビの自然雑種
両親が生えているところでまれにみられる。
果実は出来ない。
宿命のようなものを感じます。



先週の下見から





タイリンアオイ 「ウマノスズクサ科」
萼筒がまあるい筒型のようですのでタイリンアオイだと思います。
日当たりの良い草地に咲いています なぜだか此処がお気に入りの様です。


そんなに
沢山で大丈夫なの





シュンラン 「ラン科」

この方たちもこの狭い場所がお気に入りのようです。
多分人に踏まれないで住む安全なところのようです。







ユズリハ 「ユズリハ科」

雄花は花弁も萼もなく雄蕊が6~12個ある。花糸は離生し、褐紫色の葯が目立つ

花弁も萼も無い花、初めは燃え立つような赤い色、少し淡紅色になり始め
花粉を飛ばしてしまうと茶褐色に変身してしまいます。
ユズリハの花は紅色と思っていましたがそれは蕾の時のみの様です。

今回雌花をM氏が見つけたと云うことで
雨の中観察へ




ユズリハ 「雌花」

雌蕊の萼片は小さいか又は無い
子房は長さ1~2mmの狭卵形 柱頭は褐紫色で2~3個が外側にそりかえる。

中々見つからなかった雌花を<感謝>

あんなに遠く離れてるのに、風媒なのか虫媒なのか
案じてると笑われてしまいました。

でも、調べてみたいことがまた一つ

小さくて白い花
花を映す人の中では憧れの花です。

なぜかって・・・中々上手く撮れないので、ついつい必死で
可笑しいですよね。








ヒメヨツバムグラ「アカネ科」

葉腋から7mm?1cm程度の1段目の花柄を伸ばして、その先に集散花序か散形花序をつける。
一段目基部に2枚の苞葉が着き、最終の花序先端はそれぞれ3花が多い。
2段目がある場合(集散花序の場合)は二段目の基部に1?2枚の苞葉が着く。
先端の小花柄(花のつく部分)の長さは安定していて6mm程度。雄蕊4、花柱は2本


果実は1.5mm?2mm程度、長楕円を二つ合わせた形状で、
表面に曲がって伏し気味のぷりっとした突起毛が大量に生える。
このため果実は若干白っぽく見える。

キクムグラ、ハナムグラ、ヤマムグラ、ヨツバムグラ等と
この時期とても同定の難しい花の一つ

ヤエムグラ 
荒れ地に一面の藪を作るヤエムグラ
この時期にはかわいい小さな花を付けていました。

下見で歩いていて
とても可哀想な状態の花芽を沢山見ました。




まだ小さなうちに山菜とりに入った方や、写真を撮るため、花を知らない方に
踏まれた様です 本当に沢山の花芽が踏まれてて残念でした。



そんな中でノヒメハギの新芽さんを教えていただき
元気でネ 踏まれないでねと、声をかけていました。




ノヒメハギ 芽立ち


今日14日(土曜日)、北九州市の自然環境サポータ講座
第1回を受講してきました、その中で希少動植物を撮影した
場合の注意がありました。

市が管理する四方を囲いで囲まれた観察地でも
盗掘、盗難、大勢の押しかけによる 希少動植物消失をする事のないよう
充分、注意する様にとのことでした。

平尾台のように何時でも誰でも入られるところでは
尚更です 一人一人が責任を、もって充分注意されてください。




 
芽立ちから追っている花?です
ご存知の方がいられましたら教えてください。

この様にわからない植物を追跡して開花まで
追ってみるのも楽しいことです

どんな花が咲くことでしょうね。

本日観察者20名
雨の中、ずぶぬれになりながら花の観察、展示写真の
片づけとお疲れ様でした。


次回は5月27日(金曜日)です

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