平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

梅雨終の雨最中の開花調査

2014-06-27 | 野草の観察

曇り予想に反し、朝から小雨が降っています。    
これ位の雨でしたら開花調査は出来ると出発。


下見では大雨を予想して広谷の開花下調べをしてきました。        
他に、もう咲いているのかと、気に成る場所へ  

もう終わってるかな・・・


ツキヌキオトギリ  「オトギリソウ科」
     環境省   絶滅危惧ⅠB類   ( A程ではないが近い将来における野生での絶滅の危険性の高いもの )  
    福岡県        1  北九州②⑦

葉の間を突き抜けてるようにみえるのでその名が付いたようです。
今年は見に行く暇が無く見落としてしまったと思っていましたが運よく
残り花でしたが観察出来ました。(撮影:森)


もう一カ所あのキノコの森へ


キニガサダケ幼菌
山麓の地では開花を何度も見ていますが台上ではやはり少し遅い様で
開花後は全くなく幼菌を3個見つけたのですが、開花時期は不明です。(撮影:森)


  
ベニシジミ夏型   セイヨウノコギリソウ
登山道はヒメジョオンの花盛り 何時の間にこうなってしまったのでしょう。
   (撮影:森)

   
予想に反し可なりの雨、簡易雨具の方も多く午後からは止むと推察            
しましたが、午前より強い雨が、でも、全員で広谷へ調査に出かけました。
下見で観察されたキヌガサダケの幼菌



キヌガサダケ幼菌「スッポンダケ科」
な~んとぐんぐん背を伸ばしている最中でした。
後、1時間もするとレースのスカートを広げる事でしょう。(撮影:河田 )


同じころ別のルートの調査班では、


キヌガサダケ
綺麗にスカートを広げていました。他にも数本の開花後もあったそうです。(撮影:桃坂)





ヤマアカガエルでしょうか?
同じ場所では、カエルさんもいたそうです。

 (撮影:桃坂)


このコースの他所では、


オニシバリ  「ジンチョウゲ科」
実が赤く成るところに出会った サクランボの実の様だったと
興奮気味に話していました。 (撮影:渡辺)

 

予想に反し可なりの雨、簡易雨具の方も多かったのですが、午後からは止むと推察            
しました。でも、全員で湿原へ調査に出かけました。 


スズサイコ「ガガイモ科」

 準絶滅危惧種   生息状況の推移からみて、種の存続への    
                   圧迫が強まっている種。  

この時間だと閉じてしまっているのですが、雨の所為で
一個のみ開花が残っていました。風雨の中執念の撮影です
(撮影:河田)



ヌカボシソウ「イグサ科」
傍のラン科の花に夢中の人々をよそに、熱心に小さなイグサ科の花と苦戦。(撮影:渡辺)



終わりかけの小さな花ダーレも知らずに通り過ぎてしまう。



アメリカイヌホオズキ「ナス科」
テルミノイヌホオズキに場所を奪われて最近では珍しい外来種に成りつつあります。
(撮影:河田)

湿地では数を減らしつつある花なのですが昨年の山火事のお陰でまた姿を見せ始めました



ヌマトラノオ「サクラソウ科」

スーッとか細く伸びる姿はオカトラノオとは対照的でしとやかな女性の
柳腰を連想させてくれ憧れますネ(撮影:桃坂)


この花も外来種の豪華な花勢におされています。

      
エボシグサ「マメ科」
1つの花柄に2個の黄色の花をつける。都人の烏帽子に似るらしい。
何とも優雅なよい名前です。




衣服にくっつき取るのに大変です。


ヤブジラミ「セリ科」
くっつくのはこれからの種です。花はセリ科独特の小さな花の集団です。(撮影:河田)




湿原は昨年に比べススキ、ネザサと闘いながら綺麗にさいていました。



ノハナショウブ    アヤメ科      
 福岡県指定 絶滅危惧1B(EN)
!A程ではないが確実にその数を減らしつつある。
野焼きが放置された湿原では原野化が進み花は咲く事が出来なくなる。
国や行政は絶滅して慌てる。膨大な税金を使って再生を試みる。悔しい
限りです。(撮影:河田)

 

予報に反し一日中雨午後からの方が激しい。
ずぶぬれに成った方もいた様ですが、無事調査を終わりました。大丈夫だったか心配です。
少々の体調の悪い方でも、平尾台の勉強会で、野の花に、緑に、マイナスイオンに、
一層の元気を貰って帰るので・・・平尾台病院と言う名が付いています。



では、次回は7月9日(第2水曜日)です。
どんな花に会えるか楽しみにしておいで下さい。
森 ふさ恵

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第7回 梅雨入り2週間目、異常天候の中で

2014-06-11 | 野草の観察

今日は珍しい花を見つけたから午前中のコースを変更しょうと言う
キヌガサダケが咲き始めた。急がないと虫の餌食に成る。
もうそんな季節、また忙しい花めぐりの到来です。

 

初日雨で中断、二日に渡る下見では、ヤブムラサキの花後、ニラバラン、ハマハナセンブリ、カワジシャ、ミゾコウジュ
フウトウカズラ、アブラギリ、シロバナオカウツボの開花等を確認、コースを決める。(ラン科の植物はアップしていません)

一輪のみ開花を確認

ノビル  「ユリ科」
とてもかわいかったので写してみました。


    
        ネジキ      ヤブムラサキ花後    ハマハナセンブリ


本日のメインです。
三年前から葉のみ確認花の時期に何度となく足を運びましたが花を見る事が出来なかった。
感激の出会いでした。





シタキソウ「ガガイモ科」

福岡県:絶滅危惧ⅠB類
環境省:RDB2001カテゴリー     情報不足

和名〔舌切草〕 【学】Stephanotis japonica Makino 
ガガイモ科の常緑で木質のつる草。
葉は対生し、卵形から卵状楕円(だえん)形で、基部は心臓形となる。
6月、葉腋(ようえき)に香りのある白色花を開く。花冠は高坏(たかつき)形で深く五裂し、
基部は筒状となる。海岸の照葉林内に生え、関東地方以西の本州から九州に分布。
名は舌切草(したきりそう)を省略したものというがその意味は不明。シタキソウ属は、茎はつる性で葉は革質、
花冠は高坏形で筒部が長い。世界に約15種、日本に2種分布。



小さな花をアップにしてみました。




フウトウカズラ雌花 「コショウ科」

あの小さな花をアップしてみると子房を付けた雌花です。

 

撮影:桃坂



これも絶滅が危惧される白花



オカウツボ白花 「ハマウツボ科」

今年はオカウツボより少し遅れて開花しました。

 

 

    
ネズミモチ    カタバミ   ムラサキニガナ

ネズミモチの花一個をアップにしてみると可愛い花です。

カタバミ いつもどこかで咲いています繁殖力の旺盛さを見せる種子が大きい。

ムラサキニガナ 長い枝先に咲くので、風に揺れて写しがたいはなです。



撮影:吉松



ウマノアシガタ キンポウゲどちらなの



キンポウゲ 「キンポウゲ科」
八重咲きのウマノアシガタをキンポウゲと呼ぶと聞いたことがあります。
辞書で調べましたが、はっきりした事は書かれていません。


      
キキョウソウ テリハノイバラ  シロツメグサ

テリハノイバラが咲き始めると台上に夏がやってきます。
何処にでも咲いている小さな花良く観察すると野性の凄さが見えてきます。


撮影:山崎



本日2番目のメイン貴婦人の登場です。



キヌガサダケ 「スッポンダケ科」
時々注意して降りてみるのですが、数日前から再起始めたようです。


    
ノハカタカラクサ   オカトラノオ   アブラギリ




昨年の様には咲いて無い様ですが


ノハナショウブ「アヤメ科」


昨年の様に一面紫の染めるには野焼きが必要なようです。
人の手で守っていかないと絶えてしまう花、何時になったら野焼きがされるのでしょうか?


撮影:河田

 

現在の平尾台は観光化に向けて大きく動いているようです。
観光も大切な産業ですが、「自然保護」を他の観光地の様に、しっかりして
欲しいものです。野焼きも放置したまま、散策路は至る所に、無数に出来
10年前とは大きく様変わりしています
 野の花、生物、自然美を愛する者にはかなしい限りです。

いまにも降り出しそうな天気を気にしながらの観察でしたが大丈夫でした。
10年以上続いています野草勉強会、体調の悪い方、ご家族が病気の方、いろいろ悩みを
抱えるこの頃です。負けないで頑張りましょう。
  

 

次回は6月27日(金曜日)です。
お天気を祈っています。









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