平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

アクシデントの野草勉強会

2009-06-26 | 野草の観察

先週とは打って変わったような青空
でも、暑そうです。




モニ1000里地観測の日です

想いも寄らないアクシデントと言うのはあるのですね
調査もすっかり慣れてうまく回り始めたと、想って安心してたのが
行けないようです。




ムラサキ 「ムラサキ科」

環境省指定:絶滅危惧IB(EN)

この時期ムラサキが咲いていました。
白い花でも名前は「ムラサキ」
絶滅に瀕しています勉強会では
盗掘や踏み荒らしの災害から守るため規則を
決めて観察を続けています。



湿原へ降りると濃い紫に黄色の勲章も鮮やか、
梅雨の湿地を彩ります


ノハナショウブ 「アヤメ科」

菖蒲園の花ショウブは野生のノハナショウブを改良した種
端午節句に湯に入れる菖蒲は、
サトイモ科の別種
またカキツバタに似ているが外花被片の斑紋が
黄色ですので判別できます。

優しい色合いと、そこ、彼処に咲く花の草原が
ノハナショウブの美しさを見せてくれています。




小さなトンボさん
昆虫では無いトンボさんです。





コバノトンボソウ「ラン科」

福岡県指定 情報不足 (DD)

羽のない小さなトンボさんがまるで
櫛に刺さってるようです。

小さな葉が根元に一枚付くのが特徴です。



食虫植物といえば




モウセンゴケ 「モウセンゴケ科」
 
福岡県指定 絶滅危惧種Ⅱ (UV)

栄養分の乏しい湿地に生える多年草
毛の付いたサジ型の葉で昆虫を捕らえ消化する食虫植物



オレンジ色の鈴のように
ゆれています。



カキラン 「ラン科」

北九州国定公園指定 希少種 ② ⑤j ⑥ 

別名を「スズラン」と言い鈴のように小さなオレンジ色の
花を沢山つける
花色が柿の実の色に似てる事から
付いた名のようです。








ヌマトラノオ 「サクラソウ科」
保護指定はありませんが当地ではほんの一部にしか
生育してなく希少種です。

オカトラノオに似てるが湿地に生え花序が直立する。
小さく弱々しい感じ、養分の乏しい湿地での
生育の厳しさを思わせます。

**


アクシデントで多人数で一度に湿地に入ることになり
早々に退散
ウメモドキ・コバノトンボソウなどの
観察を省略する。

**


帰路につき始めると
丸い小さな花を目ざとく見つけます




マルバハギ 「マメ科」

花の軸が短くかたまってつき、葉より高く伸びることは無いので、
他のハギ類との判別がつきます。



あ、あそこにも
鮮やかなピンクが



カワラナデシコ 「ナデシコ科」

名は野原に生えるナデシコの意味で
撫子は可憐な花の意味だそうです。


斜面をピンクに染めていた撫子は最近の環境の変化なのか、
草刈をしない所為か、見られなくなっていく。
なんとか以前に、戻せないものでしょうか?




最後に暗く湿度の高い
場所で




ツチアケビ 「ラン科」

別名を「ヤマノカミノシャクジョウ」と言い
葉緑素を全く持たない腐生植物

暗い中で全体が茶褐色の花は撮影するのが大変です
僅かに開花し始めていました。



**

「時間を見るのを忘れてた」と言う5人全員
1時間も遅れて食事場所に到着
みんなで、どれだけ心配したでしょう~
お昼休みも切り上げて捜索に・・・

この様な想いも付かないアクシデントって有るのですね
頭、呆然、真っ白、調査の一日

何度も、何度も毎回繰り返し言わねば成らない
口うるさい?しつこいの陰口?は、充分覚悟の上

【調査日の集合・お弁当は12:00です】

でも、さすがにグッタリ

他の皆さまには大変ご迷惑をお掛けしました
でも、全員で手分けして探そうと
立ち上がってくださって
ありがとうございました。

**





ホッとする笑顔です



今月のはな調

ウツボグサ
コバノトンボソウ
ハンカイソウ
オカトラノオ
コマツナギ
ヒルガオ
カキラン
フシグロ
ミヤコグサ
カセンソウ
マルバハギ
ムラサキ
カワラナデシコ
セイヨウノコギリソウ
ムラサキニガナ
キキョウソウ
ツチアケビ
モウセンゴケ
ゲンノショウコ
ノアザミ
ヤブカンゾウ
コクラン
ハエドクソウ
ワルナスビ


皆さん無事に帰宅
まずは目出度しとしましょう




野草勉強会では口頭(言葉)やメールで花の場所を教える事を
禁じています。探しまわる時の踏み荒らしを少しでも防ぐためです。
「会の人・会以外の人」すべてです

信頼できる方でしたら「案内してあげてください。」

 最初の時お話しましたが、お忘れの無いように
よろしくお願いします。


時間やコースによっては見れない花がありますので
そのときは言ってください。


時間の有る方に案内していただくよう
お願いする事も出来ます。


いろんな事に行き届きませんで
不便をお掛けして申し訳ありません。





次回勉強会7月8日(第二水曜日)
平尾台自然の郷花工房
9:45分集合

森 ふさ恵



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雨あがらずの勉強会。

2009-06-10 | 野草の観察

前夜からの雨 何時もの事10時ごろまでには徐々に明るくなると
信じていましたが・・・想い叶わず





止まない雨に待ちきれず
雨降る草原を散策する事になりました。




ネジキ 「ツツジ科」

雨に濡れたネジキの美しさにボーゼン

此処のネジキの額は紅色の縁取りが付いているのが不思議
美しいものには・・・有毒植物
ヤギが葉を食べて死んだと言う記録が有るそうです。


雨の日の山散策などは、「このような時にしか出来ない」と
大喜びのみなさん・・







レインジャケットのカラフルな色合い
ワクワク・ガヤガヤ
雨にぬれ霧の霞む草原はそれはそれは魅惑的なのです。






オカウツボ

雨にぬれ銀色に輝くオカウツボ
この雨ではとカメラを車へ置いて散策したのですが
油断大敵

可愛い写真をコンデジで~(;^〇^;)

下見の写真より



ノビル

蕊の長さが美しいノビルは開花を待ちわびていた
花でした皆さんへお見せできなくて「残念」


可愛い木の花
遠くから見ると十字架のよう




ウリノキ


牧師さん胸にゆれる
十字架~不思議な形の花が、木の葉の下で揺れています。


今週の小さなはな




コウガイセキショウ 「イグサ科」

湿地に生える無毛の多年草
平たい葉を笄(日本髪にさす平たいかんざし)に例えた
名前だそうです。





アオコウガイセキショウ



アップにしてみました。

肉眼では見えない、見過ごしてしまう小さな花
マクロで見るとそれぞれに素晴らしく輝いて美しいのです。

すぐ種子のなり中々撮影のチャンスが無いのですが
今回は撮影のチャンスをえました。



下見時、の花より




参加者:25名

午後からは
一部の方は再度散策へ


久住のミヤマキリシマのと山麓に咲く
花の写真をパソコンで見て楽しみました。

次回はお天気に恵まれますように。


次回6月26日(金曜日)
平尾台自然の郷:野草勉強会
集合時間 :午前9:45分



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