平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

野草勉強会(さわやかな秋空のもとで開花調査)

2014-10-24 | 野草の観察
晴天
朝はヒンヤリと冷たい空気が肌を刺し、秋の深まりを感じさせる。


下見では早朝5:00出動、朝露を含んだ花の撮影に出かけました。

イヌセンブリ「リンドウ科」
葉が苦くなくて薬功が無いためイヌといわれています。
今年に夏の多雨の所為でしょうか数株が目立つところに咲いています。

また同じところに



ウメバチソウ「ユキノシタ科」

花がウメバチの紋に似るため。朝日に美しく煌めいていました。


 

ヒヨドリジョウゴ「ナス科」



ムラサキミミカキグサ「タヌキモ科」

虫を捕らえる器官は地中または水中にあり、根(正確には地下茎)や茎に捕虫嚢と
呼ばれる小さな袋をつけ、虫が中に入り込むとふたを閉じて捕まえます。
この捕虫器官はとても小さく、肉眼ではその動きを確認できないくらいです。






アキノキリンソウ「キク科」

和名の由来は、秋に咲き、また黄色い花の美しさをベンケイソウ科のキリンソウにたとえたものである。
別名をアワダチソウという。 これは、花が泡立つように咲くというところからきている。



また別の日の下調べでは、




カンコノキ【トウダイグサ科」

雌雄異株 葉の形をカンコ舟に見立てた。
実の形が唐菓子の一種「カッコ」に似るからの説がある。




コシオガマ「ゴマノハグサ科」

夏の多雨の所為か、今年はあまり開花を見ることの無かった花です。





イヌコウジュ「シソ科」

香で判別する以外の方法として、萼片の上部の三辺が鋭くとがる様子を見る事の出来る写真。
これも雑種が多くて香りを頼りにすることにしています。



開花調査当日の成果


足が丈夫でなく、人より先に歩き始める努力で頑張っています。



登山道入り口の花壇

地元に方の心意気でしょうか?かわいかったです。



アカミタンポポ「キク科」
開花後、花柱を伏せていたのですが、胞子を付けると高く背伸びしています。



(撮影:下猶)



帰宅が早く、中々写真をいただき時間が取れませんが、今回は午後の夕日の撮影に居残り久しぶりに頂きました。



オニシバリ「ジンチョウゲ科」

もう、花芽を付けています 冬をこのまますごし、春早くに花を咲かせます。和紙の原料となる。





カラタチバナ「ヤブコウジ科」

古い時代には「タチバナ」や「コウジ」は柑橘類の総称で、
区別するために「カラタチバナ」となったという説もあります。






シロダモ「クスノキ科」

昨年の赤い実と今年の花が同居しています。




撮影:渡辺



腰痛・膝痛・糖尿と闘いながら参加されています。
最近は、歩く速度も速くなり顔色も健康そうになりました。みんなで応援しています。



ミミカキグサ「タヌキモ科」

タヌキモ属の中では地上に生える種類を「ミミカキグサ類」、
水生植物として水中に育つ種類を「タヌキモ類」として分けられています。






シロヨメナ「キク科」

イナカギク・シロヨメナと判別の困難な花です。
葉柄が、あるものをシロヨメナとしています。両方の特徴を持つ雑種があるので難しいです。






カナムグラ「クワ科」雌花

雌雄異株、ビールの苦味付けに用いるホップと近縁の植物。 茎には、下向きの刺があり、これでやぶに絡みついてはいのぼることができる。
カナムグラという和名も、この茎が金属のような質感があることから来ているのでしょか?






ムラサキセンブリ「リンドウ科」

環境省のレッドリスト(2007)では、準絶滅危惧(NT)に登録されている。
千振(センブリ)と同様に苦味があるが、薬用はないようです。






ヤナギアザミ「キク科」

ヤナギのように細い葉が何よりの特徴 葉表、縁には小さな刺がある。
風に種子を運んでもらう(風媒花)の様子をとらえています。



(撮影:山中)





一番の元気者で、撮影に熱心です。もう少し花の名前、生体に関心を持ってくださいね。




リンドウ「リンドウ科」
沢山の花を付けて倒れそうです。リンドウは毎年多くの花を咲かせてくれます。





マユミ「ニシキギ科」
鮮やかな赤い種の飛び出す瞬間をとらえています。



(撮影:吉松)





今回も午後からは、暑いような気候になりましたが、秋らしい色とりどりの花の開花を、記録する事ができました。
調査後はハイビジョンTVで撮影した写真を見ながら、わからなかった花名を調べたり写真で確認したりしながら、
カメラからそのままの写真を、頂いてブログへアップしています。中々勇気のいることですが、みなさん
よい写真を提供してくださいます。
健康に自信の無い方も目的をもって同じ痛みを持つ方同士で、班を組み助け合いながら楽しんでいます。
そのせいか写真の腕も上達、生きがいとしての野草観察を続けてこられたのだとおもいます。
年内の開花調査は終わりましたが、来年も全員元気に参加してできるよう健康管理を続けてください。
私自身も膝・目の調子が悪く病院通いです。年内には完治し春に備えたいと思っています。



最後の観察会では主に種子の様子になると思います。



次回観察日 11/12日(水曜日)

平尾台自然の郷 花工房 9:30分発

いろんな野草の旅立ちを観察しましょう。

































コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風一過 秋日和の山歩き

2014-10-08 | 野草の観察

大型台風、上手く通り過ぎ、台風一過の晴天 気温も寒いくらい
バッチリの散策日和 今日はゆっくりと花を楽しみながらの散策です。
今日は皆既月食・イベントも盛りだくさんの模様。


会が終わり台上からの皆既月蝕を観察しました。
豊前海に映る月がきれいでした。

下見では

  
ツクシコゴメグサ「ゴマノハグサ科」
絶滅危惧ⅠB類(EN)
 細長い葉、額は上下に深く、左右に浅い。
2種類あったように感じましたが、写真を調べてツクシコゴメグサのみでした。



ホソバノヤマハハコ「キク科」
まだ元気に咲いていました。





ヤマハッカ「シソ科」(白花)

花は6個内外が仮輪をつくり、
まばらな総状花序または円錐花序をつくる。




ナギナタコウジュ「シソ科」
 花穂に花が一方向にだけ向いて着く。苞は扁円形で中央が最大幅となり、その背面はほぼ無毛
 となっていて、縁に短毛がある。花冠は約 5 mm で淡紅紫色で毛が多い。




少し長いコースでしたが、ゆっくりと撮影を楽しみながら到着。
花を踏み荒らさないよう、時間を決めて交代で観察しています。


今回も頑張って参加!!応援しています。

ミゾソバ「タデ科」
先端の紅がかわいいです。山に咲いていましたが白花は「ヤブソバ」だそうです。
これはどちらでしょう?



    
ヒメジソ       ヤブタバコ


ヒメジソ(姫紫蘇) シソ科
 ヒメジソは臭い匂いが、イヌコウジュは香がある。
 葉の形―イヌコウジュがヒメジソに比べ、やや長め。
 萼―イヌコウジュは上唇の先が鋭くとがり、ヒメジソはとがらない。



ヤブタバコ「キク科」
 藪に生え、根際から生える大きな葉(根生葉)が煙草の葉に似ているというところから
 きている。



アキノキリンソウ「キク科」
 普通に見られ、秋草の代表でした。
 環境の減少や荒廃と共に見られる場所が少なくなり、「秋の道ばたの黄色い花」はセイタカアワ
 ダチソウに取って代わられた感がある。


ハナタデ「タデ科」
 葉先が尾状に尖り、葉の中央部に普通、黒い班紋がある。 
 花被は4又は5裂し、腺点はない。花柱は3裂。雄しべは7(8)個。小苞の先はやや長い毛状に
 なる。  



↑撮影:山中

 

体調悪そう・・・黙示。

ジイソプ「キキョウ科」
 ジイノソバカス そんな風に見えますか?
雄蕊がしっかり雌蕊を支えて押し上げている様子。この花の写真はよく見ます。
雌蕊優先がしっかり映っています。素晴らしい写真です。




   
メナモミ (撮影:松島)     コメナモミ(撮影:森)

 

メナモミ
立った長い白毛がある。茎にも長い開出毛がある。


コメナモミ「キク科」
全体に毛は少なく茎は茶褐色のものが多く、葉は対生する。花柄に腺毛はない。





撮影:松島


頼もしい男性の写真です。どの班についても最後の人が撮影を済ますまで待って
振り向くと大丈夫です。と笑顔で答えてくれてます。



アキチョウジ「シソ科」
 短い花柄の先に青紫色の唇形花をつける。基部背面は膨らむ。
上唇は4裂し、下唇は舟形となる。上唇は3裂し裂片は3角形でやや鈍頭、下唇は長く2浅裂して裂片は鈍頭。



  
ヒメヒゴタイ      リンドウ


ヒメヒゴタイ
  キク科 トウヒレン属 
 いくつもの小さな花(小花)が集まったもので、頭花と呼ばれます。
 開花すると紫色の花冠をもった多数の小花(筒状花)がポンポンのように散開して
 とても美しく、さらに、総苞片(頭花の下部にある萼片状のもの)の先端に淡紅色を
 した半円形の付属片があり、つぼみの時からすでに美しく目立ちます。




 リンドウ「リンドウ科」
 花は晴天の時だけ開き、釣り鐘型のきれいな紫色で、茎の先に上向きにいくつも咲かせる。
 葉は細長く、対生につく。




撮影:亀島




すっかり元気になりリーダーを務めています。
 
シロヨメナ「キク科」
 葉は互生、下部の葉ほど柄が長い。花序の上部がほぼ平らになる花(頭花)をつける。
 白い花びら(舌状花)は8枚から13枚くらい密に付く。




センブリ「リンドウ科」
 千度振り出しても苦味がなくならないので千振、当薬ともいう。今年初めて開花を確認。





撮影:釘宮



写真での勉強では、いつもトリを務めています。

ツルリンドウ「リンドウ科」
 雄しべは5本で花筒につく。萼は筒状で5中裂し、5本の狭い翼があり尖る。




 
モミジガサ「キク科」
 東北ではシドケと言われ絶大な人気を誇り、地元ではたらの芽よりありがたがられるそうです。
 茎の先に細い円錐花序をつくり、白色の頭花をつける。




撮影:桃坂



今月の昆虫
    
キタテハ(撮影:松島) 花バチ(撮影:桃坂)  蜘蛛(撮影:河田)




名前が不明です。(撮影:桃坂)



背中の模様を(撮影:森)



今月もたくさんの花に会えました。
みなさん美しく写して提供ありがとうございました。
写真・花の育て方教室ではありません。観察し、その神秘さに感動、状態を見守る教室です。
個性あふれる写真を写してください。楽しみにしています。



早いもので後、2回で教室も冬期休暇にはいります。
短い観察機関、時間を大切に不思議を見つけていきましょう。



次回野草勉強会
10月24日(金曜日)
平尾台自然の郷 花工房 9:30分発
気温差が、激しくなります十分注意の上、ご参加ください。

















 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする