平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

野草勉強会 清々しい秋日和に恵まれて

2013-09-27 | 野草の観察

残暑厳しい毎日で開花の様子も全く見当つかないこの頃です。
今日は予報も寒いくらいと成り絶好の観察日和と
なりました。




9/13日前回勉強会で見つける事の出来なかった雌花を探しへ





アマチャヅル雌花
雌花の場所を探して転々と~見つかりませんとうとう
他の地域でどの様に咲いているか見て来る事にしました。


16日別の場所を歩きまわること
犬も歩けば棒・・・いろんな花に別の所で出会います。



カワミドリ(河緑)シソ科

彼方此方歩きまわっていると思わぬ花の群生に


  
カラスノゴマ      コバノボタンヅル

カラスノゴマ (烏の胡麻)「シナノキ科カラスノゴマ属」
学名:Corchoropsis crenat
シナノキ科には珍しい1年性の草本です。

 

コバノボタンヅル(小葉之牡丹蔓) キンポウゲ科 センニンソウ属
つる性の木本植物。

9/19野草調査へボランティア
中々面白いコースでした。この時期の井出浦は何時も見ています。


9/20日何時もの同行の氏と一緒に下見へ
シバハギが近くに咲いていると言う。早速見に行く事に




シバハギ
シバハギ(芝萩)マメ科ヌスビトハギ属
学名:Desmodium heterocarpon (L.) DC.
花は大きさ5ミリほどで、翼弁は旗弁より紫色が濃い。
ガクは深く5裂して見え、先は尖る。

シバハギ、タヌキマメは行橋と思っていましたのに
ノゲイトウ等、色々悩みましたが観察会午後からは此処へ行く事に


  

ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)マメ科ササゲ属
学名は、Vigna angularis var. nipponensis
中央の竜骨弁はねじれ、左の翼弁がかぶさる。
右の翼弁は竜骨弁を抱くようにつきでる。


ヒメシオン(姫紫苑) キク科
葉は非常に細く、縁には僅かにギザギザがあり、茎の先で枝分かれしながら
多数の花を枝分かれしながら多数の花が大きな塊になって付く

勉強会当日、年々少なくなる姫紫苑が気になっていましたが
茫々の藪の中精一杯伸びあがり
けな気に咲いていました。


撮影:森





ヤマジソ

ヤマジソ「シソ科」
国:準絶滅危惧 県:絶滅危惧Ⅱ類
個体数も少な、く絶滅が危惧されている植物です。

昨年何時もと違う所で発見大喜びしましたが
今年は草刈りに合い何度行っても姿を見る事は出来ませんでした。
一本だけ咲いてたと大喜びの報告でした。


      
 ヤクシソウ    メリケンカルガヤ   ノゲイトウ

ヤクシソウ(薬師草)「キク科」
学名:Youngia denticulata


メリケンカルガヤ(米利堅刈萱)イネ科雑草の一種。
学名:Andropogon virginicus)
アメリカから侵入したカルカヤということで名付けられた。


ノゲイトウ(野鶏頭 )「ヒユ科」
学名 Celosia argentea
原産地は熱帯アジアの外来種
花序は細長く、花の色は赤から銀色へと変化する。





ツクシハギ

ツクシハギ(筑紫萩)「ハギ科」
学名は、Lespedeza homoloba
旗弁はふつう龍骨弁より短く、耳状突起はよく発達し腎形である。翼弁は龍骨弁より短く、明るい紅紫色である
萼は5裂、裂片は萼筒とほぼ同長、先端は円~三角形で鈍頭。萼裂片の脈は不明瞭。
マルバハギが終わる頃咲きだしますのでより美しく感じます。


撮影:釘宮








ベニバナボロギク「キク科」(紅花襤褸菊、原産地はアフリカ
学名:Crassocephalum crepidioides)
特に森林が伐採された際などに一斉に出現し、パイオニア植物としての姿を見せている。



サイヨウシャジン

サイヨウシャジン「キキョウ科」細葉沙参
学名:Adenophora triphylla (Thunb.) A. DC.
シャジン(沙参)の細葉形という意味です。
夏の暑さに耐え秋色の美しさを増しています。


殺意:下猶






コシオガマ

コシオガマ(小塩竈)「ゴマノハグサ科」
「葉まで美しい」と言われるピンクの花もきれいです。
 自分でも光合成をしながらイネ科の植物に寄生する半寄生植物だそうです。



    
センニンソウ       カラスウリ       マメアサガオ

センニンソウ(仙人草)キンポウゲ科センニンソウ属の多年草。
学名 Clematis terniflora)
果実には白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことから
この名が付いたようです。なお、有毒なので、注意を要する。

カラスウリ(烏瓜)「ウリ科」
つる性の多年草。朱色の果実と、夜間だけ開く花で知られる。

マメアサガオ(豆朝顔)ヒルガオ科サツマイモ属
名前の由来は アサガオに似た花が小さいことを豆に例えたことによります。
学名は、Ipomoea lacunosa


撮影:山中






タヌキマメ


タヌキマメ「マメ科」学名:Crotalaria sessiliflora  
マメ科のなかでも国内では、このように直立する総状花序を持ち、
鮮やかな青紫色の蝶形花を開花するものはなく、とても愛嬌のある花。
珍しさのあまり探し回り、踏み荒らしの対象となり平尾台では絶滅寸前です。
別の場所へ観察へ出かけました。



ヤブマメ

ヤブマメ「マメ科」
ふつうの花のほかに土のなかに「開かないつぼみ」(閉鎖花)をつける
このつぼみは、開かないまま果実や種をつくり、土のなかで冬越しをします。


撮影:吉松







ヒキオコシ

ヒキオコシヒキオコシ(引起こし)シソ科ヤマハッカ属
別名:エンメイソウ(延命草)
学名:Isodon japonicus (Burm. f.) H. Hara

あの風の中小さなヒキオコシをこれほど鮮明に写しています。


    
ヤナギハナガサ      葉       アレチハナガサ葉


ヤナギハナガサ(柳花笠)クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草
学名: Verbena bonariensis)
園芸植物として導入されたが、野生化して空き地や道端などに生える。


  
シバハギ(種)    ヤマボウシ(実)

シバハギは、早くも種になっていました。野草の命は短く
あっという間に種になっています。


ヤマボウシ(山法師、山帽子)ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。
学名 Benthamidia japonica )
果実は集合果で9月頃に赤く熟し食用になる。
果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。


撮影:桃坂




草原は心地よい風の中、山麓ではやはり暑い中の
開花調査と観察会を終えました。
各班に分かれての調査は少人数でしたが、テキパキと進みました。
みなさんの気持ちが一つになりより成果があがりました。お疲れさまでした。
残り3回と成りましたお身体に気を付けて最後まで頑張ってください。


次回勉強会

10/9日(水曜日)
平尾台自然の郷 花工房 発9:30分

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あまりの暑さに開花にも異常が表れています。

2013-09-11 | 野草の観察

酷暑も何とかおさまり朝夕は涼しさを感じられるようになりました。





青空の中初めてのコースを歩きます。

下見では
9/3日はスズメウリのコースを検討してみました。



スズメウリ (雀瓜)ウリ科スズメウリ属
学名は、Melothria japonica

水辺や平地のやや湿ったところに生える。時につるの先が地下に潜って越冬する。
雌雄同株。雌花、雄花ともに葉腋に単生するが、枝先では時に雄花が総状につくこともある。
花色は白。果実は直径1~2cmの球形または卵形。


9/5日はサネカズラの雌花の見れるコースを考えて歩きました。



サネカズラ「実葛」(美しい実のかずらの意)「マツブサ科サネカズラ属」

学名:Kadsura japonica)別名、ビナンカズラ(美男葛)。

いろいろ見て回りますがそれ以外に見れるものが無く思案中
9/6日毎月ボランティアで野草調査に参加の コースを歩いて決める事に

    
アキノウナギツカミ      葉   ヒメガンクビソウ  根生葉

アキノウナギツカミ(秋の鰻掴)タデ科イヌタデ属
学名は、Persicaria sagittata var. sibirica
低地に広く分布し、普通。茎は下部が地をはい、逆刺がある。
葉は披針形で基部は矢じり形。紅色の花をつける。
稀に茎の逆刺がないものがある。

ヒメガンクビソウキク科ガンクビソウ属」
学名は、Carpesium rosulatum
根生葉は、花期にも残り、ロゼット状、ヘラ状披針形で、不ぞろいの鋸歯がある。
全体として弱々しい。

   
カラカサダケ            ハダカホウズキ

カラカサダケ- ハラタケ科 -
カサの形は最初は卵形で球形になり、やがて開いて
名前の通り、カラカサに似た形に成長していきます。

ハダカホウズキ(裸酸漿) ナス科ハダカホオズキ属
学名は、Tubocapsicum anomalum
学名(属名+種小名)種小名のanomalumは変則のとか異常のという意味で
液果が萼に覆われていない事からなのでしょうか

 

また勉強会当日珍しいきのこに出会いました。



ソライロタケ(空色茸)イッポンシメジ科
学名:Entoloma virescens)
食べた人は居ないそうで有毒かそうでないかは不明

撮影:森



一番の理由はこの植物。帰って調べると




エダウチスズメノトウガラシ(枝打ち雀の唐辛子)ゴマノハグサ科アゼトウガラシ属
近年までヒロハスズメノトウガラシとともに、スズメノトウガラシとして扱われてきたが、
形態的に異なる2型があり分離された。

初めて見る花でした。桃坂氏にバッチリに写してとお願いして
撮影して頂きました。


まだ病み上がりの状態で心配しましたが、お陰でこの花を、



アマチャズル (甘茶蔓)とは、ウリ科アマチャヅル属
、雌雄異株の植物。葉は通常5枚の小葉に分かれ、3枚から7枚に分かれることもあり、
葉には毛と凹凸がある。星状の小さな花が咲く。


蝶を三頭

  
イチモンジチョウ     アカタテハの裏羽

イチモンジチョウ(一文字蝶)
アゲハチョウ上科タテハチョウ科に属する

アカタテハ
タテハの意味は「立て羽」で羽を立てて止まるという習性を表していますが、
実際にはタテハチョウ科の蝶は羽を開いて止まるものも多いようです。

(撮影:桃坂)



また今回は木の花を沢山観察する事が出来ました。

    
ヌルデ       葉            コシアブラ

ヌルデ(白膠木)ウルシ科(学名:Rhus javanica)

コシアブラ(ウコギ科 ウコギ属)
学名:Acanthopanax sciadophylloides Franch. et Savat.
花を見れたのは幸いでした。



ハシカグサ(麻疹草)「アカネ科」
学名:Neanotis hirsuta var. hirsuta
葉が大きめで萼に毛がないものをオオハシカグサという。





ミズヒキ(水引)「タデ科」

撮影:重籐




帰りの車中から撮影

  
アナグマ       ウスバキトンボ



フジカンゾウ(藤甘草)マメ科ヌスビトハギ属
学名:Desmodium oldhamii
葉は5~7枚の小葉からなる「奇数羽状複葉」

撮影:松嶋






キクイモ(菊芋) キク科ヒマワリ属の多年草。
(学名:Helianthus tuberosus)
北アメリカ原産で、世界中に外来種として分布している。
日本には1850年代から1860年代に初めて導入され、全国に定着が拡大している。
河川敷や草地に生育する在来種の植物と競争し、駆逐する危険性がある。
外来生物法によって要注意外来生物に指定されている。




ツルリンドウ(蔓竜胆)
日本のリンドウ科植物中,唯一の液果をつける種
(学名:Tripterospermum japonicum)

撮影:釘宮



まだまだ沢山の花を観察出来ました。
調査では下から歩きでしたが、大変だったし、撮影に時間がかかる
事を考え半分まで車にしたのですが歩いた時は気付かなかった道路の悪さに
車を出して頂いたみなさんへ迷惑をおかけしました。
男性軍には助けて頂き感謝です。

暑さも一息、沢山の方に参加頂き その逞しさと健康の
ありがたさに感謝感謝の一日でした。





次回勉強会は9/27日(第4金曜日)
元気で参加できますように、
9:30分自然の郷 出発です。


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