平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

雨になりました。

2011-09-30 | Weblog

久しぶりの雨の観察会  





今まで続いていた晴天が嘘のように一転・・・

でも、シトシトと静かな雨、大丈夫だと想いながら台上へ付くと、

霧が、深くて開花調査は無理と判断、山麓へと急遽コースを変更。


撮影:Kさん

里山の小道に入るなり小さな花を見つけ
大騒ぎとなりました。

古い時代の帰化植物





コナギ 【ミズアオイ科】小葱

コナギは東南アジア原産の古い時代の帰化植物であり、稲作の渡来に伴って渡来した(史前帰化植物)。
除草剤が使用されるようになる以前はイボクサなどとともに代表的な水田雑草の1つであった。
現在でも水田の水路などにも見られるが、多くは初期の放棄水田や部分減反した水田などに生育して、
群落を形成している。花は8月の終わり頃から咲き始め、
10月頃まで。




なんか変です~

小さなアサガオなのですが





マメアサガオ






こんな景色も

お正月の神事に使われる藁だそうです。

撮影:Wさん






此方では普通に見られる花ですが

とても少ない花だそうです。



ミツバグサ 三つ葉草 【セリ科】

草丈50~100cmの多年草。
 茎は直立し、上部で枝を分ける。
花の付け根の葉はギザギザが鋭いのです。

普通のセリ科の植物より遅れて咲くので
刈られて二度咲きの花かと間違えられそうです。






野草は強いのですね
開花する前に虫に食われて中々花が見れないのですが、




フシグロ 【ナデシコ科】節黒

節が暗紫色を帯びていることからなのですが、

薩摩ニンジンとも呼ばれ、昔商人がひげ根をヒゲニンジンに混ぜて偽って売った事から

その様に呼ばれるようになったと辞書に記されています。

花にも色んな事情があるようです。





おしゃれな色合いにシャッターの音も盛んです。






クサギ(臭木) クマツヅラ科
 Last modified: Feb 04, 2003. 学名:Clerodendron trichotomum.

花期:夏で. 赤いガクと白い花も可憐です
木を折ったり葉をちぎったりするととてもいやな臭いがします。

花や果実は葉の悪臭とはずいぶんと違い、おしゃれです。


撮影:Kさん

 

 




ヒキオコシ


今は、この花の天下何処に行っても
背高く枝を伸ばし、小さな花をひらめかしています。

アップで写してみるとこんなに可愛い花です。


 




 

ある大学研究論文にマルバツユクサは発芽しやすい少数の大種子と発芽しにくい(休眠する)
大多数の小種子を持つという顕著な種子2型がある一方で、
ツユクサはよく発芽する1種類の種子のみをもつことが知られており、
マルバツユクサはツユクサに比べて種子が発芽しにくい(休眠する)傾向を持つことがわかった。

 

マルバツユクサ【丸葉露草】 ツユクサ科



 ツユクサ


植物には、ふつうの花のほかに土のなかに「開かないつぼみ」(閉鎖花)を
つけるものがあります。このつぼみは、開かないまま果実や種をつくり、土のなかで冬越しをします。
そして、次の年の春になると芽を出して子孫を増やします。
このような冬越しをする植物としてヤブマメ、そしてブラジル原産のラッカセイなどがあります。


この花の撮影に再度翌日9:00過ぎ頃行きましたが
全く開花してなくスゴスゴ引き換えしました。

解決するまで何も手につかないのです。
数日後、再度チャレンジ
朝露のと想ったのが間違いでお寝坊さんのマルバツユクサは
10時ごろからボツボツ開花し始めるのです。


丁度、畑仕事の奥様に何を写してるのと聞かれましたので、
この花珍しいのですといいますと


「まあ~一番手をやく厄介な草で大嫌い
気が付いたら抜くのです。」

私が見たら可愛い花でも農家の方には
嫌われ者、引き抜かれたものを少し戴いて帰りました。

花撮影:Kさん

 





里山を抜ける途中、見たこと有る葉がでも実が無いのです。

良く見るとありました。





オオイタビ【クワ科】

オオイタビカズラの略でこの類の中でも形が大きい。

イタビはイヌビワの一名でつる状なので蔓と付く。


今まで気付かずに居たのですネ
小さいのは花かしら先が赤くなっていました。










カラスビシャク【サトイモ科】

ハンゲは漢字の「半夏」の音字でヘソクリ、ヘプスなどとその球茎に対する
名前でプスは附子(トリカブトの根)の意味だそうです。
ちょっと怖いです。




郷へ帰って昼食
なん~とバスが一杯・・この雨の中大分の
グループの方が200人
お気の毒ですが、雨の平尾台もそれなりにステキです。
楽しんで帰られてください。





午後からは開花調査へ

この時期この場所でと思われる所で
このコースは花が少ないと言われますが何でもソウナンデスネ
最初から決め付けてると、何も見えない、探求心、冒険心が
良いものを見つけます。




イガホウズキ【ナス科】

果実は液質の球形で
熟すと白くなる 額は花が終ってから大きくなり、
緑色で果実を包み

外面には棘状の突起がある。

このコースを歩き始めて
今まで観察されて無い花を何種見つけたでしょうか?
もう一種探し当てたのですが
此処では紹介出来ない種です


観察者 15名

雨の中、苦にもしないで元気に
観察できました。おつかれさまでした。


次回観察会

日時:10/12日9/30発
場所:平尾台自然の郷

お間違いの無いよう気をつけてお越しください。







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残暑、猛暑の観察会

2011-09-14 | 野草の観察



暑そうー、台上へ上がると雲ひとつ無い晴天。すでに外気温は28 

涼しければ山頂ルートへと決めていましたが、これでは一寸無理、大変な暑さになりそう

雨の場合、涼しい場合、暑い場合と開花の状態を考えて3日間位下見に回りますが、今回は
涼しい山陰へとコースを変更。国定公園外と言う事もあってゆっくりと涼しい野道を散策

 

季節はすっかり秋への入口、ギンナンの黄色い実が沢山付いていました。

 ギンナンの写真はMさん提供







ヒメムカシヨモギ 明治草、鉄道草、【キク科】

帰化した時代や分布した場所の名前がついていた。
アレチノギクと同様、他種におされて、今では減ってきています。

総苞は鐘形、白色の舌状小花は中心の管状花よりやや高く他種と判別できる。

姫(小さい)ヤナギヨモギの意味





この季節道端に
小さな群生を見つけます。


イヌコウジュ 犬香儒 【シソ科】

イヌコウジュとヒメジソは中々見分けが難しい花の一つです。





イヌコウジュ

茎は4綾形で、赤味を帯びることが多く、直立し、よく枝分かれする。
茎の綾には下向きの白毛が密生し、面には細毛があり、腺点も散生する。
花序は総状で、花が2個の仮輪が多数つく。花冠は長さ約4㎜の紅紫色の唇形花。萼は上下に分かれ、
下側は
2裂、上側は3裂し、上萼歯の先もやや鋭くとがる。
萼や花序軸などにも腺点が多い。白花のものはシロバナイヌコウジュという。

 

 イヌコウジュは茎の綾の毛だけでなく、面にも細毛がある。 

由来, 役に立たない香需(ナギナタコウジュのこと)の意。


Mさんが細部の詳しい写真を写してくれていました。
これでもう迷いませんよネ





何やら熱心に写しています




コミカンソウ(トウダイグサ科)

果実をミカンに見立て小さいのでコミカンと付いた名前のようです。

上部の葉腋に雄花、下部の葉腋に雌花が、付きます。
まるで本当のみかんみたいです。

今回は、Kuさんが雌花雄花を写していただきました。





白い花が咲き始めています。





 オトコエシ 敗醤 【オミナエシ科】
飢饉の時葉を食用とする。オミナエシに対して強豪であるので
男性に見立ててオトコエシと呼ばれる。

撮影:Yさん
始めたばかりのカメラ分からないと言いながら
とてもステキに写されています。




小さな流れの中にこれも一段と小さなピンクの花です。

 



イボクサ 疣草  【ツユクサ科】

この草の汁を疣に付けると疣が取れる事から付いた名前。




黄色い花が沢山吊り下がっています。





 

ノササゲ 和名:野豇豆 【マメ科】

花弁はほぼ同じ長さ、旗弁の基部には耳状の突起があり面白い形をしている。

翌日メールを戴きました。

「帰宅いたしまして、ノササゲの閉鎖花の件ブログで調べましたが、

又思い違いをしていました。 大変失礼いたしました。“

閉鎖花はヤブマメの間違いでした。」

良い事ですね

帰って調べて違ってたら違ってましたと

すぐ連絡くださる~ありがとうございました。

藪豆の閉鎖花は地中で種子を作る食べると美味しいそうです。






 




見かけない萩、こちら側に来るとこの種の萩に変ります。




ツクシハギ 筑紫萩 【マメ科】

ヤマハギとツクシハギは見分けがとても難しいと言われています。
下部の花弁が大きいと言う事は聞いていましたが、それだけでは断定できません。
場所、条件などで違ってきます。



 

①萼歯の先が鈍い
花萼の萼歯の先が尖ってない~これがヤマハギとの判別に
一番見分けやすいとありました。

萼歯を写してません 翌日再度写しに行きました。
 

②葉裏4~五分の一短毛が密に生え、
やや長い
2~三分の一mmの毛が疎らに混じる。

花弁:船形弁≧旗弁>翼弁
旗弁よりも船形弁が大きい。


葉の先がやや丸くなってることもある。

ですからあの場所の萩はツクシハギということになります。




ノアズキにとても良く似ていますが、



ヤブツルアズキ【マメ科】

葉の付け根から短い柄を出して、黄色い左右不同でいびつな形の花をつける

莢は線形で無毛 栽培品の小豆、ツルアズキの原種。

 





何故か小さな花に見せられています。
上手く写せた時の満足感でしょうか、小さな秘密を
見つけた嬉しさでしょうか?

 

ミズヒキ 水引 【タデ科】

茎は中実で、葉は薄く両面に毛があり、中ほどに黒い斑はある。

穂状の花を水引に見立て付けたようです。
写真提供:Kさん

 

 



この時期咲いてる萩属
大好きな花です



マキエハギ 和名:蒔絵萩 【マメ科】

細い花柄が直線的に伸びてる様子が蒔絵の筆法を思わせるので

名づけられた様です。





暑い中お疲れさまでした

長いこと一日も休む事無く、リーダーを務めて下さった
桃坂氏が急病で入院と言うアクシデントに、見舞われ気も動転していました。

何一つの文句も言わず、車が汚れるのも構わず
リーダーを務めてくださる方に、あらためて感謝いたします。 

 また出掛けにお茶の準備をわすれ皆さまにご迷惑を
お掛けいたしました。
何時も準備をして下さるFさんが、お休みでしたらもう忘れていました。



桃坂氏奥様より本日退院とのメールが入っていました。


次回9/30日(金曜日)
9:30分自然の郷発です お間違いの無いように



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