平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

2014年野草勉強会終わりになりました。

2014-11-12 | 野草の観察
出発、車を出すとライトが付きワイパーが回る。
霧雨で相当暗い。ワァー最終日が雨。まさか・・・雨の時の散策場所を思案しながら台上に着。
到着時には、空は明るくなり青空が見えるでも、風が強い・寒い・冷たい。
予定していた観察場所を急遽変更、風を避けて下へ降り里山歩きときめました。
3日間にわたる下見のお蔭でした。


最初に下見では、

少し早めに行ってみました。思っていた通前回の下見で小さかった穂が大きく成長しているのに驚きました。
クロヤツシロラン花穂「ラン科」


いたるところに紫色が、

リンドウ「リンドウ科」


開花前のボクチさん

ハバヤマボクチ「キク科」



    
フユノハナワラビ   ニガカシュウ  シマカンギク(白花)

フユノハナワラビ「ハナヤスリ科」
栄養葉の柄は長く、基部近くで胞子葉を分岐する。栄養葉は葉軸が三岐する。
小羽片は広卵形で鈍頭。

ニガカシュウ「ユリ科」
落葉性のつる植物。蛇紋岩・石灰岩地帯に多く,山地に生える。
茎に稜角があり,とげが多い。葉は卵形,無毛,縁に小突起がある。
葉柄の基部に1対の巻きひげがある。

シマカンギク(白花)
見過ごしてしまいそうな白花。
黄色の中にわずかに咲いています。


2回目は3日後驚くほどの群生です。

クコ コシロノセンダングサ

クコ「ナス科」
クコは山野に自生する落葉低木で、秋に楕円形(だえんけい)の赤い果実をつけます。
葉、果実、根皮ともに生薬として用いられます。

コシロノセンダングサ「キク科」
コセンダングサに似ているが、明瞭な白色の舌状花を持つ点で区別される。
群生するとコスモスを小型にしたような可愛さです。




小さな軍配が見えます。
  
マメグンバイナズナ「アブラナ科」  メハジキ「シソ科」


マメグンバイナズナ「アブラナ科」
和名は果実が軍配の形に似ていることに由来する。


メハジキ「シソ科」
季節を間違えたのでしょうか?
長雨のためのおおそざきなのでしょうか?
別名をヤクモソウと言い婦人科の薬草として使われるそうです。





黄色の塊 春のようです。

オオジシバリ「キク科」

和名の由来は「地面を縛る」ということからきている。 別名をツルニガナという。





山上以外では、初めて見ました。

イヌウメモドキ「モチノキ科」

葉脈や枝に毛がないのでイヌウメモドキです。



紛らわしいホロシ
マルバノホロシ「ナスカ」


マルバノホロシ(円葉白英)
ナス科  Solanaceae  ナス属
果実は液果で直径約8㎜の球形、赤く熟す。種子は形がややいびつ、
長さ約2.5㎜、扁平、淡褐色、周囲に翼がある。




3回目どうしても気にかかる所。この時期でも咲いてるところ。
この花の最後を
  
ヒナノキンチャク(種子)  オオアリドウシ

今年は沢山咲かせてくれましたネ
来年もぜひ頑張っておおぶるまいをお願いします。

一人静かに赤く、
オオアリドオシ(大蟻通し)別名 ニセジュズネノキ。
アカネ科アリドオシ属
果実は直径4~5mmで秋に赤く熟す。花期は4~5月。



<撮影:森>


さあ~勉強会当日沢山の花に出会いました。
冷たい風を避けて山麓歩きにしました。
ポカポカと温かい。一枚脱ぎ、2枚脱ぎ、しました。



体調を壊して痛々しいですどうか無理をしないでください。
冬に咲く花

ビワ「バラ科」


名前は実の形が、楽器(がっき)の琵琶(びわ)に似ていることから付けられた様です。




名前のように年中青い葉を見せています。

トキワハゼ「ハエドクソウ科」



トキワハゼ「ハエドクソウ科」
和名は、葉が常にほぼ一年中あって(常葉)、さらに果実がはぜる様子に由来する。



ヤマ・マルバ等と実になるとわかりにくいです。

ヒヨドリジョウゴ「ナス科」



<撮影:釘宮>



11月のお忙しい中の参加です。
赤い集合果です。

サネカズラ「マツブサ科」


サネカズラ「マツブサ科」
集合果です。
雌蕊の付いていた箇所は花托と呼ばれ、熟してくると赤く球状に膨らみ
球形の赤い果実を多数つけた集合果となる。



バーベナーは祭壇を飾る花
  
クマツヅラ   葉(撮影:釘宮)



クマツヅラ「クマツヅラ科」
日本の野に、古くから自生し、各地の夏から秋の野原に咲く。
クマツヅラのラテン名のバーベナは 「祭壇を飾る花」の意味。




良い色が出ています。

コマユミ「ニシキギ科」



山地に生える落葉小高木。茎に翼があるものをニシキギと呼び,
学名上,コマユミはニシキギの品種にあたる。 マユミに似ているが,葉が小型で
花序の花数も少ない。 



<撮影:重藤>


ゆったりとして優しい性格からでしょうか写真もどこか優しい。

オオニシキソウ「トウダイグサ科」


紅葉して赤くかわいいトウダイグサ科の植物に良く目につきました。





テイカカズラ「キョウチクトウ科」

有毒植物である。 和名は、式子内親王を愛した藤原定家が、
死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついた と言われる。



<撮影:山中>




若く見えます。年を伺い驚きました。動きも軽く身のこなしもそうは見えません見習わなくては。


ツワ「キク科」


鮮やかな黄色を今年は沢山咲かせていました。





フユイチゴ「バラ科」



フユイチゴ(冬苺、Rubus buergeri)別名は「カンイチゴ」
バラ科キイチゴ属の常緑匍匐性の小低木です。
晩秋から一ヶ月かけて赤い果実がなり、11月から1月のころに熟す
食用となる木苺の形で美味しい。木苺としては多くの木苺類は夏に熟すが、
冬に熟することが和名の由来の様です。


石垣に群がっています。

ペラペラヨメナ「キク科」


ペラペラヨメナ「キク科」
キク科・ムカシヨモギ属の植物の一種。別名「ペラペラヒメジョオン」、
「メキシコヒナギク」、「ゲンペイコギク(源平小菊)」、「ムキュウギク(無休菊)」
。 葉が薄く、ヨメナのような花を付けることから命名。


下見では一厘のみ咲いていましたがこちらではだめでした。


キチジョウソウ「ユリ科」


キチジョウソウ(吉祥草)
「ユリ科」スズラン亜科の常緑多年草。
花は秋に咲く。穂状花序で茎は紫色、花は白い花被が基部で合生し筒状と
なっている。果実は赤紫色の液果。花序の上部の花は雄花です。
一方 花序の下部には、長く伸びた紅紫色のめしべが見られます。


小さな花を映しています。

マツバゼリ「セリ科」


<撮影:吉松>




いつの間に、こんなにきれいに写したのと感心する 繊細な写真を見せてくれます。

サクラタデ「タデ科」

種が濃い紅色に紅葉してかわっです。


春の野と見間違うような花盛りです。

ハナイバナ「ムラサキ科」

ハナイバナ「ムラサキ科」
中心部に黄色い部分は無いのがキュウリグサとの違い 萼には白い毛が生える


どんぐりです。

イチイガシ


名前の由来は「神聖な木」の意=齋樫(いちかし)がなまったもの、「よく燃える木」
の意=最(いち)火(び)樫(かし) からきたなど諸説あります。
葉は互生で長さが5~12㎝、上半分が鋸歯(のこぎり)状となるのが特徴で、
花は5月頃、実(ドングリ)が10~11月頃にできます。



野や石垣にに咲いています


オオイタビ「クワ科」


<撮影:桃坂>

観察が終わると郷に帰り、写真を見ながら勉強です。
ブログの写真はカメラから直接頂いたものです。いつもありがとうございます。


終わりに
今年一年を振り返ってみますといろんなことがありました。
夏に長雨が続きオロオロしたこと。雨に喜ぶ花と、弱い花のあること等々。
初回から参加者さんたちが居なくなったこと。また新しい方が頑張ってくださってること。
会員さんが怪我されたこと。またご主人のご入院、すべてをお休みし付きっ切りで看病・・・私には出来るだろうか?
そう言う私自身にも
主人の数回にわたる手術、交通事故、孫の生後1カ月の子供が15階のマンションから落下した
モップの棒に当たり怪我し入院一家騒然となりました。幸い昨日一時退院。

何の成果も見られない野草調査の様に思えますが、来春には里地調査北九州地区代表と
して発表することになりました。北九州で調査を続けているのは平尾台野草勉強会のみだそうです。
続けることの難しさを感じ、みなさんのご協力のお蔭だと感謝しております。
調査中、絶滅した植物が見られないというのも、みなさんの見守り保護の意識の高さだと、自負しております
来季からも張り切って調査を続け、
小さな里山、地域の宝を大切に守っていきたいとおもいます。





































コメント
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