平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

前夜の豪雨・・・マンジュシャゲの涙

2008-09-26 | Weblog

何処を見ても雨予想ばかり~何故か鞭打ちの肩・首が痛まない

登山道を登るたびに目の前を
白い霧がスースーと上へ飛びのいていく、

雨降らない予感アタリー
最近天気予報が出来る~ョ



日陰を探さなくても良い季節になりました、
花予想は難しく下見の時には8分咲き丁度、満開と楽しみに
してましたが、前夜の雨に少し痛みが始まっています。


今日は大好評(ウッドストック)のお弁当でお花見と
待ち時間を近場での花探し。



ヤクシソウ 「キク科オニタビラコ属」

名の由来は最初に薬師堂の側で発見されたとか、
苦いので薬なるのでは、
等といわれて付いた名のようです。

蕊の先がクルッと左右に丸まってラブリーさんなのです。
この花が咲き始めると、秋への移ろいを感じ
寂しいような、涼しくなるので嬉しいような
複雑な気持ちになります。



なんだか人だかりがしてます。



ヒキオコシ 「シソ科」

病に倒れた人を引き起こすと言われる
そうです それほど苦いと聞いています。

その小さな花を「クリオネ」と名づけて愛しいんでいます。
カメラを向けずには居られない可愛さです。

中々上手く写せないのも人気の秘密かも。


やはり白く小さな花は
人気の的のようです




キュウシュウコゴメグサ
「ゴマノハグサ科 コゴメグサ属」

コゴメグサの下唇を、砕けたコゴメに見立てて
この名があるようです。

いよいよ棚田へと移動です。



平尾台の周辺には小さな棚田が
有りますが、此処はその中でも広い棚田です。

棚田上部から全景を写すのは中々難しいのです
なんだか少し曲がって見えるのが、蕎麦畑の直線と
棚田の曲線が面白く
全体の雰囲気が良く出ています。






アゼナ 「ゴマノハグサ科」

在来種のアゼナはだんだん姿を消し
アメリカアゼナが勢いを増してきています。

帰化植物にに負けそうな、小さな白い花
優しげな寂しそうな感じがします。

畦にはまだまだ沢山の
野草が嬉しそうに、はしゃいでいます。








コナギ 「ミズアオイ科」

「ナギ」はミズアオイの古名で
小さな「ミズアオイ」の意味の様です。

昔は、茎や葉を食用にしていたそうです。
どんな味がするのでしょう~





チョウジタデ 「アカバナ科チョウジタデ属」

別名:タゴボウ
花がチョウジの花に似て、根が牛蒡のよう
なので付いた名前のようです。

枝先がちょっこと黄色に見える位ですが、
マクロで写すとこのような花でした。






クワクサ 「ビャクダン科」
葉が桑の葉に似てる事から付いた名のようです。

葉腋に雄蕊と雌蕊が混じって付き
手前の白い蕊が突き出ているのが雄花

雌蕊は蕾の時内側に曲がっている
花被片の隙間から紅紫色の糸状の花柱が伸びる。

写真で見えてませんが、まだこれからでしょう
ビャクダン科の花は面白いですね


   

 コミカンソウ

 コミカンソウ花と実のアップ


「トウダイグサ科コミカンソウ属」

実がミカンに似ている事から、本当にアップにすると皮を
剥いたミカンを小さくしたような実です。

下向きに咲くので良く見ないと気付かない
小さな花は、ラブリーちゃんです。



小さい事なら私も負けてないわ
まだまだ小さなミカンちゃん



ヒメミカンソウ 「トウダイグサ科」
コミカンソウの葉は横枝にのみつくが
ヒメミカンソウは茎にも茎にも葉が付く。

花は物凄く微小で、
残念ながら今回は捉えていません。





エノキグサ 「トウダイグサ科」
葉がエノキの葉に似る事から付いた名のようです

みなさん
小さな野の花の、蕊の形に、一生懸命です。




エノキグサ
雌花の基部に当たる総苞を編み笠に例えて
「アミガサソウ」と言う別名があります。


今回から初参加の



ミゾソバ 「タデ科」
葉が牛の額に似てる事から
別名を「ウシノヒタイ」と言われています。


初参加の山崎さん
テキパキと爽快感が、身体全体に漂う方で
色んな山に登られているそうです。

写真もベテランの域で、野草が写したくて
この会へHPで探して入会

地元に住みながら平尾台の
こと何も知らない、「こんなステキな所だったの」
と驚いていられました。

いろいろ他所を見て地元の大切さが
解かるのかもです
これからが楽しみです。
山崎さんの作品です。



前回蕾だった



ツルニンジン 「キキョウ科」

根が太くてニンジンに似てるから
昔は、高麗人参を「人参」と言ってたそうです。

薬効は無いのに高麗人参として
売ったり、混ぜたりしたものが出回るので
要注意。



最後に咲き始めたばかりの



ツルリンドウ 「リンドウ科」

地面を這いながら他の植物に絡まって
生え、花はリンドウに似るから
付いた名前のようです。

みなさまお疲れ様でした。
お天気に恵まれ強運の勉強会でした。

開花調査:田村 秀吉

 イヌコウジュ

 ハキダメギク

コシオガマ 

 シラヤマギク

 マルバハギ

 ヤマハギ

 オトコエシ

 サワヒヨドリ

 ミゾカクシ

 ウリクサ

 イボクサ

 ネズミノオ

 ツクシハギ

 ミズヒキ

 コセンダングサ

 イヌホウズキ

 

まだまだ沢山の花を観察しました
一足ごとに秋への階段を、登るような実感
野山も一段と賑わってくることでしょう。

次回は

10月8日(水曜日)です

お間違いの無いよう、ご参加お待ちしています。


沢山の花に追われる毎日

一昨日、夜画像調整60枚
今朝5時からブログ作り始めて10時間です。
嬉しい悲鳴、とおりこしそう~

「本で見ていた花に出会えて嬉しい限りです。
また、棚田の畦にかわいい花が沢山あり感激でした。」

お礼のメールが数件届いていました
お心使いありがとうございました。
お陰で元気が出ます。<感謝>


著作 編集:森ふさ恵











 

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9月なのに猛暑の勉強会

2008-09-10 | 野草の観察

秋とは名のみの暑さ、この暑さ対策をどのようにと
下見のときからの課題でした。



朝夕は、過ごしやすい季節になったと喜んだのもつかの間
日中はうだるような暑さのこの頃

でも、みなさん元気で参加されました。

本日メインの一枚から



ミヤマウズラ (ラン科)

葉の表には白い斑が入っていますが、
特に日当たりのいい場所などでは、白い班が不明瞭になることがある。
根は太く、横に伸びて、近くに新しい株をつくる。
白い斑が鳥の鶉に似てる事から付いた名前のようです。


花の初々しさと躍動感、美しさが良く出てると思います
県外から観察会に参加されていますが、さすがに勉強家です。


最近のカメラのライブビューでマクロ撮影が出来るようになり
素晴しい世界を見せてくれるようになりました。


シンミズヒキ 「タデ科」
ミズヒキと同じような環境を好み見た目もそっくりです
葉はやや長めで先が尖り、毛が殆ど無く、表面の黒はんがなく
鮮やかな緑色です

花は殆ど開かないと想っていたのですが
マクロで見るとこんなに綺麗に開花していました。

もう一枚マクロの世界



ケチヂミザサ 「イネ科」
名前の由来葉の縁がひどく波打つ所から
また全体に立った毛が密生する種を「ケチヂミザサ」
と言うようです。


また林縁の秋らしい一枚




カエデドコロ 「ヤマノイモ科」
葉柄の基部に小さな棘が一対在りこの種の特徴です。
雌雄異株 花はミカン色で数多く賑やかです。

竹やぶを背景に賑やかに咲き乱れるカエデドコロが、
平尾台の自然の豊かさを表してるようです。



フッと目を引く華やかな赤い色




ゴンズイ 「ミツバウツギ科」
種子は曲がった卵形で大きな皺が入り赤く熟す

魚のゴンズイから来た名前とか、
天女の五衰を表すと言うので「五衰の木」から
来た名前などの説があるようです。

「天女の五衰」とは!

*
能の羽衣より
天女、天人と呼ばれる美しい人たちも、
天に帰ることができなければ衰えから
逃れることはできない。

「ゴスイ」「ゴンズイ」
深い皺を指すのでしょうか?




またまた花園を見つけました。
順番を待つ思いやりと、自然を壊さない観察を
心がけています。






 ダイミョウセセリ&ヤマジノホトトギス

ホトトギスに止まる蝶の一瞬を捉えた一枚
花も蝶も可愛いので、どれに焦点を合わせるか
迷ってしまいそう
良い角度で捉えています。





ヤブミョウガ 「ツユクサ科」
葉がミョウガに似て藪に生えることから
付いた名前のようです。

バックを黒でシッカリ蕊を捉えて
ヤブミョウガの蕊の様子が良く解かります。

納得の写真に変な飾りは不要ですね。


とは言うものの
枚数を沢山アップできないので色々工夫

ハシカグサ 「アカネ科」
名の由来は不明

日陰に生え茎は地を這い葉の付け根に
兎に角小さな白い花をつける。
花の蕊を写しだすことが出来ました。



目前へ白い塊が

   

 オトコエシ

 オミナエシ科


オミナエシに比べ日陰にも強く、全体に毛が多い
白く小さな花の塊を覗いていると
意外と可愛い花の集団です。

知らずに踏んでいます
私も此処にいますと声が聞こえそう



ヤハズソウ 「マメ科」

小葉を引っ張ると矢羽根のように切れるまた、はさみ草とも言われる

この小さな花の蕊を捉えるとは、
花に対する観察力の凄さでしょうか?


ツユクサの紫と黄色のマメ科




ノアズキ「マメ科」

別名をヒメクズと言いやや湿気の在る草地や
林縁に生える。
コンデジでもこんなに美しく写せますと
自慢の一枚見事です。








ネコハギ 「マメ科」
全体に立った軟毛が蜜に生える

茎は地を這うように伸びており
「寝子」が「猫」に代わったと言う説など
いろいろ在るようです
地を這う植物は他に沢山あり
花の感じがやはり「白い子猫」を想像させます


緑の中にピンクはやはり目立ちます



ゲンノショウコ 「フウロソウ科」
昔から下痢止めとして煎じて飲用していた薬草
直ちに薬効が現れるので「現の証拠」と言われるそうです。





シロバナゲンノショウコ

フウロというと色んな種類がありますが
「シロバナゲンノショウコ」もフウロソウ
凛として薬効もあり健気です そろそろ神輿が
出来初めています。

こころ休まる一枚
どちらが何方かお分かりでしょうか
カメラの差または感性の違いかな
 

   

 ハナタデ

 タデ科

小さくて良く解からないのですが、花の周囲に「さや状托葉」が長く伸びて見れるところからハナタデとしました。




この季節そうだったかしらと想うほど
湿度の高い日中
下見でどうしたら快適に観察が出来るかと
心配しましたがやはり北側は涼しく快適・・・蚊の大群さえ
クリアすればですね。

開花調査:石田美津子

ミソナオシ・フジカンゾウ・タヌキマメ・イヌハギ
ヤマハッカ・ホドイモ・ガガブタ・サネカズラ・
ガガイモ・カワラケツメイ・他

観察者数=20人

暑い中お疲れ様でした。
熱心な観察に暑さも忘れて頑張りました。

沢山の写真の中から数十枚を選び
画像調整し、アップする

むち打ちには「ツラ~イ。」
早く良くならないかしらネ



次回は9月26日(金曜日)



著作制作:森ふさ恵




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