平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

4月後半野草勉強会

2009-04-24 | 野草の観察



ホタルカズラ 何色だと表現の難しいブルー
草原のあちこちをブルーのボタンが散らばってる。
可愛い花なのですが
虫さんの好物なのでしょうかあちこち穴あき状態。

モニ1000里山調査の日です
まだみなさん慣れないので大変です。

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調査から
珍しい場所で見つかりました。




キビシロタンポポ キク科

はじめ淡黄色後に中央黄色で回りが白くなる
総苞片が反り返らないなどの特徴が見られる。


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目の付け所がシャープな観察




ツルコウゾ(雄花) クワ科

山地の林内に生える雌雄異株で蔓性のコウゾで
雌株も探してみたいものです。

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最近確実に物の観察力が出来るように
シッカリマクロの目を持ち始めています。




サルトリイバラ (雌花)ユリ科

実になる子房を膨らまし始めています
秋には赤い実を付けることでしょう。


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ニガナに似てるのに白い花




タカサゴソウ 「キク科」

茎は枝分かれしながらその先に帯紫白色の花を多数付る
その頭花を「高砂」の尉・姥の白髪に例え
付けられた名前のようです。

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イネ科は調査対象から外していますが
マクロの世界を覗いて見ましょう。




ネザサ 「イネ科」

小さな花なのですが撮影技術とカメラの進歩で
この様な鮮明な写真が可能になりました。


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これもマクロの世界でしょうか



ムラサキツメクサ 「マメ科」

まれにシロツメクサに対しアカツメクサとも呼ばれる。
外来種で昔瓶をつめて送るときの詰め物として
日本へ来たそうです。


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スズメノエンドウ 「マメ科」

花は一本の枝に数個つき、莢にも毛があり
種は1~2個

カラスノエンドウと比べるとその小ささが
良く解かります。


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イブキシモツケ 「バラ科」

石灰岩地に多い低木で
葉裏には縮れた短毛を発生。

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ホタルカズラや草の間に小さなブルー





ハナイバナ 「ムラサキ科」

私もムラサキです~小さな叫び声が~
キュウリグサに良く似てますが、上のほうまで各花に包葉が付き
先端で渦巻きにならない。

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そろそろ咲き出しそうな雰囲気だと
想っていますとさすがです

咲いていました。




カノコソウ 「オミナエシ科」

何処にでも咲き始める花ですが
一番花には懐かしさと優しさが湧き出てくるようです。

蕾のモモイロの感じが「鹿の子絞り」に似てる事から
その名があるようです。

こんなに長い蕊を持ってるのです。

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シロバナさんが鈴なりです




シロバナハンショウヅル 「キンポウゲ科」

石灰岩地の林内に良く生育する
花は白く和紙のような質感があり半開きで全開はしない。


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何と言う蝶なのでしょう
花たちの間で色鮮やかでした。





名前が解かる方教えてくださいね。


調査者数 22名
調査花数 67種


日本自然保護協会で
指導を受けたのは、動・植物の専門知識ではなく
環境を保護しながら、周辺の状況を良く理解し、
観察マナーを指導し、保護して行かなければ、
滅んでしまう訳を
伝え、理解していただく観察会が出来る様にするには
どうしたら良いかと言う事でした。


なれない「モニ1000里山観察」と今年度の参加者の多さに
班分けをし、一度に大勢で花の咲く場所に集まり

土を踏みかためないよう、

花を踏み荒らさないよう 

再三の注意を呼びかけて観察しております。


ご不便とは思いますが、苦心しながら意義有る
観察会になるよう努力して行きたいと想っています。
ご協力の程よろしくお願いいたします。


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平尾台自然の郷

森 ふさ恵



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すみれ色の勉強会

2009-04-08 | 野草の観察



麓から緑が目立ち始めた周防台

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野の花は何故に美しいのでしょう
人に見てもらう為でも、摘んで飾ってもらう為でもない

後世に子孫を残すため精一杯の努力を限られた
時間と場所の中で生きようとしている。

その大切な一瞬の輝きを慎重に、優しく
カメラに納め、後世に伝えたいと願っています。






すみれ色に染まる目
台上で見られるスミレを尋ねてみました。


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オトメスミレ

タチツボスミレの白花種で距に紫色が残っている。

此方では中々見れないので
出会うと良いこと有りそう--ラッキー ッと叫んでいました。


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今年の勉強会であったスミレ

 

 サンインガタタチツボスミレ  アカネスミレ  ヒゴスミレ
 コタチツボスミレ  カツラギスミレ  コスミレ
 ナガバノタチツボスミレ  フモトスミレ  スミレ
 ニオイタチツボスミレ  アリアケスミレ  オトメスミレ
 フイリシハイスミレ  シハイスミレ  ノジスミレ

「タチツボスミレ」情報アリでしたが未確認
焼け跡に最初に咲くヒメスミレと教えていただいた種は
「ケヒメスミレ」のようで今年もまた
スミレに悩みます。
今日は15種類以上のスミレを観察する事が出来ました。

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参加者数:27名
熱心に資料やメモを見ながらの勉強会です。


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濃い紅色~アカバナスミレ??かと下見では
色めきましたが

 

ベニバナカツラギスミレ

ヒゴスミレとエイザンスミレの交雑種

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勉強会当日は、葉が
はっきり「カツラギスミレ」のそれでした。

麓周辺ではカツラギスミレが多く存在しており
後日、調査した結果






カツラギスミレ(ピンク)


モモ色やシロ色も良く見かけます。
スミレたちの世界では何が起こっているのでしょう


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一人の脱落者も出ないで遠くまで良く歩きました。

山で戴く食事の美味しい事
健康の秘訣かも知れませんネ


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ノヤナギ
だ~れも気付かなかったノヤナギ
小さな芽立ちだと想ってましたのに
このように可愛い花をつけているのですね




オキナの咲く方へまわり道





オキナグサ

青空に優しい産毛が揺れています。
背が丸いの、終わりは白髪・・・オキナグサ


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こんな所にも


名づけて ど根性オキナグサ

岩場の荒れた土地が大好きで根を岩の間の奥深くへ伸ばして
水分補給~頑張ってますよ


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勉強会後記

反対側の山なので今回は行けませんでしたが、
翌日、調査に回ってみました。




サクラスミレ

葉柄が葉身より長く白い毛が目立つ
花弁がサクラの花のように切れ込みがあるのが特徴。


道路工事や山菜採取の人に踏み荒らされ
一時消滅していましたが、通り掛かったときに
下草を払ったり、周りの草木折ったりして気持ち
手入れをしていました所、6株開花を確認することができました。

何とも嬉しい出来事、次からは鎌を準備せねばと(笑)


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次回にはあのスミレ達は何処にというように
姿を消している事でしょう~

一瞬のエフェメラルとの出会いです。

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今年も沢山の参加者を迎え
里山の大切さ、たのしい観察の仕方、マナーを
少しでも
理解していただきたいと想っています。

ご協力ありがとうございました。

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記録

平尾台自然の郷野草勉強会
森 ふさ恵


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