平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

梅雨の合間に

2011-06-24 | 野草の観察

ウワァ~降ってない 早朝6時より駆け出していました。



もしかしたら、今度こそはと
あの植物が目を覚ますのはもっと早いのか~なぁ、
暗いかな 心配、不安、期待に包まれながら、駆け出していました。

4度目の挑戦2箇所回りましたが、三箇所目で「不法進入禁止」の文字に断念!




キヌガサダケ 【スッポンダケ科】
頭部の表面に悪臭の有る粘液をを有する。

一番に皆さんを案内しょうと頑張ったのですが残念、無念
今回見ることは叶いませんでした。後日写したものです。





ヤブニッケイ 【クスノキ科】

気付いた時は黒い実に成っていて花を、ゆっくり観察できたのは
嬉しいことでした。



帰りの車道で白いものが・・・目に留まります

バックして近づいて




ワルナスビ 【ナス科】

繁殖力が強く、刺があって始末の悪い雑草で有ることから
ワルナスビと言われるようです。

そんなに悪さをするのでしょうか?


本日開花調査日。体調不良や所用で欠席者多数
午前中下の調査地を回り、午後は全員で湿地の調査とロープ貼りを
する。



ことさら蒸し暑い中を、参加の勉強会のみなさま
おつかれ様でした
頑張って、ノハナショウブの咲く湿地へ立ち入らないように
策を設けました。


お花に近寄りたい気持ちは分かりますが
踏み固めてしまいますと
花が咲かなくなります 小さな湿地を一人一人の
注意で護っていきましょう。





ノハナショウブ 【アヤメ科】

ノハナショウブは野生の花菖蒲の意で、牧野富太郎先生が
命名されたものだそうです。

平尾台へも何度もおい出てるので、その頃は
一面見事に花菖蒲が咲いていたと・・(故吉岡氏談)

 少しでも近づいてくれると良いのですネ
小さな願いです。

先日観察できたあの赤い花に




イスノキ 【マンサク科】

この木の材で櫛を作って居たそうですが、
今ではプラスチックに代わってしまいました。
実が付いていました。


また白い簪の様な花をつける木



ウリノキ 【ウリノキ科】

葉の形がウリの葉に似ている事から付いたようです
下の写真のようにモミジの葉に似たものをモミジバウリノキと
呼ばれています。



梅雨の晴れ間とは思えない暑い一日となりました。

このはなも
湿地へ踏み込まないようにしてから
随分と数を増やしています。

嬉しい事です。



B&Gという自然史博物館の一部会へ参加して来ました。
地域、行政を抜きにしてジオ、バイオを考え研究する会と
言うのでしょうか?
とても良い方たちの集まりで、意義有る勉強が出来そうなので
平尾台のジオ・バイオも取り上げて、湿地、植物の貴重さを平尾台へ来られる皆さんへ
伝える事が出来たらと想っています。

野草勉強会の宮田さんが会長です。
頑張っていらっしゃるので皆さんも応援お願いします。

ラン科の植物はブログで載せない事にしていますが、
腐生植物~何処ででも見れる花ですので載せて置きます。





ツチアケビ 【ラン科】

土に生えてアケビの様な実を結ぶので
付いた名のようです。

まァこんなに広い葉なのと、驚いてしまいます。




さあ~何の葉でしょう
お分かりになりますか?


これももう少しで開花と言った所です。



カラタチバナ 【ヤブコウジ科】

中国産の橘という意味のようです。
漢名として普通「百両」と言われることがあるがそれは間違いだと
牧野辞書に書いてあり驚きです。

最後に
カキノキダマシとして此方では数少ない樹木



チシャノキ 【ムラサキ科】

柿の葉に良く似てるので、カキノキダマシの名が有る。
花を観察できたのは始めてでした。
これまでは木の花はあまり”キ“に止めてなかったのですが、
我も花なりと、言ってるようで・・・勉強しなくてはと心がけています。


雨上がりの蒸し暑さ等体調を崩しやすい季節です。
充分注意の上、参加ください。

観察者:14名

二度に分けての観察とロープ貼りでした男性の皆さんありがとうございました
和気藹々と楽しい一日でした。

次回7月13日(水曜日)9:30分発です。
熱射病予防に帽子、充分な水分をお忘れの無いよう
お願いいたします。




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願いが叶って雨の降らない観察会

2011-06-08 | 野草の観察



霧にけむる草原は水滴を着飾った野草たちの
競演の場のよう

咲き始めた優しい色をミズタマで




サイヨウシャジン 【キキョウ科】
葉は広い楕円形から細いものまで変化が多い
葉の付き方も3~4枚輪生するもの、互い違いに付くものまである。



雌蕊が長く突き出る所などが、ツリガネニンジンとの違い。

見事な水滴に触っては駄目
あ~~と悲鳴に近い声が聞こえそうです。



ヤブジラミ 【セリ科】

早々とヤブジラミが咲いています
M氏より戴きました。



登るごとに霧の立ち昇り
喜びの声が響く




岩に張り付くようにして咲く
健気な様子を






ツクシイバラ 【バラ科】

花柄、萼などに赤い繊毛がびっしり
花後には痛い刺は嫌なのに、この時期は気になりません。



Mさんの水滴画像より

上の場所はすでに終っていましたが
すぐ下の方で
丁度開花中の花を発見



この辺りでは、地質の所為か
石灰石の所為なのでしょうか、紅色なのです。





スイカズラ【スイカズラ科】

全株に褐色の細軟毛を密生。初夏、
芳香のある白色または淡紅色の唇形花を開き、
のち黄色に変る。別命:金銀花。
すいかずら【忍冬】:葉が冬でも枯れないので、忍冬の名がある。

此処では写真右のように
全株に紅色の細軟毛、花も紅色を帯びています。


其処此処に小さなレースを広げたように
白い群れを作っています。



ヤマムグラ 【アカネ科】

山では他のムグラに、代わってヤマムグラの世界
つい足を留めてしまいます。
葉は2本が長くて2本が短い。また細いので他のムグラより
白い花が目立ちます。

此方も小さなはなが
私も咲いてい~ま~す。



ノチドメ 【セリ科】

葉は疎らに互生し、葉表には光沢があり、裏面には毛がある。
葉柄の基部には短い鞘がある。

何とか一枚のみで、ギブアップ
そう果になりつつある花が写っていました。


本日の目的は



オカウツボ 【ハマウツボ科】

丘陵地草原のオトコヨモギに寄生する。
オカウツボは紫色

白い色のオカウツボは
此方では丘陵地草原のヒメヨモギに寄生しているように
想えます。




オカウツボ 白

まだ咲いてない?咲き始めの画像
この時期撮影できるのもラッキーかな

Mさんの画像より




勉強会ではこの様に班に分かれて観察をします。

前に、何時も車を出しリーダーとして世話して下さる男性
中に女性3人撮影、記録、同定など
最後に、撮影に夢中で何処かへ行ってしまう方
登山道以外へ入り込む方、怪我し無いよう
班の見守り役をしてくださる男性
リーダーを困らせない無いような班組を思考錯誤しています。

1班が終ると次の班の方が観察撮影と
言うように野草にストレスを与えないで観察を
皆さんで協力してやっています。


平尾台の野草を見守り勉強する会
楽しく観察、優しく思いやりのある、花好きな人達の集まりです。

特に、リーダーを務めてくださる方の支えで
成り立っています<感謝>





イボタノキ 【モクセイ科】
漢名:水蠟樹
イボタロウムシが分泌した蝋は、家具の艶出しなどに
使われる

サイゴクイボタ
葉先が尖り、高い山の林下などに生える。
今回サイゴクイボタを確認する事が出来ました。



ヤマイバラ 【バラ科】

ノイバラの終るころ山側では、ヤマイバラが咲き始めます。
樹も葉も花も大きく芳香も素晴らしい この時期の山を彩るバラの花です。





お弁当も霧の中で眼下の霧を眺めながら
午前中の情報交換、午後の工程を
話しながらの食事です。


午後からの歩きは反対側へ




ヒメケフシグロ【ナデシコ科】
茎、葉、萼に短毛を密生するのが特徴とされていますが、
こちらの個体は密生というほど毛が多くない種もあり、
短毛が多い個体、少ない個体。萼筒が紅紫色のもの
花びらにしても「白~ピンク」
すべて、今頃開花するものはヒメケフシグロと言っています。


待ちに待った花さんの開花です
雨後の一輪に




ノビル 【ユリ科】
花の一部が種芽となり、むしろ種芽の方が多い。




ノアザミ 【キク科】

山に咲き始めたアザミ最初はこの様な咲き方を
するので、とてもかわいいのです。

M氏の画像より

心配されたお天気も良好のうちに
長い距離を歩き終わり、心地よい疲れに安堵する一日でした。

このブログは大体朝方まで眠い目をこすりこすり
書いております 間違い、誤字 脱字など多々あります<m(__)m>
お気付きの方は早急に連絡の程お願いいたします。
みなさまお疲れさまでした。



次回は6月24日(金曜日)
9:30分発

お間違いの無いようにお願いします。





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