平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

梅雨入り初の野草勉強会

2012-06-29 | 野草の観察

 

梅雨に入り下見に予定した日が雨予想で、中々決められない。
仕方なく空の様子を伺いながら何度となく足を運ぶ。
 

  

急きょの日程でM氏、I夫妻と肝心なとこだけでもと
見て回ることにしました。


大変優美な姿をした「森の妖精」のようなキノコです。



キヌガサダケ
世界大百科事典によれば
ヨーロッパを除くほとんど全世界に分布する
「スッポンタケ科」のキノコ。全菌類中一番高等であり、
また一番美しいものとされている。まれに春夏のころタケ林などで
見出される。 初めは、径3,5~4cmの袋の中に納まっているが、
伸びると、かさ、マント、柄、つぼの4部分に分かれ、
全体はロウ細工のようである。柄はつぼから直出し、
高さ10~20cm。純白食、中空で、多数の多角形の小室からなる。
かさは鐘状で表面に大形の網目があり、甘い香りのオリーブ色粘液でおおわれている。
本菌の著しい特徴はマントであって、かさの内側、
柄の上端に近いところから出てマント状に広がり、
下縁はほとんど地に接する。レース細工のような美しい多角形の網目がある。
 植物世界中一番成長の早いのは
このマントの伸びる速さであるといわれている。


勉強会当日の予報は雨・・暑いより良いかな でも、しろしいと
思い出かけると
なん~と晴天 暑さ予防、熱中症を気にしながらの観察会と
なりました。


ウマノミツバにシッカリ密着解りやすい写真を撮って頂きました。

    

咲いている様子      葉の裏側から      ミツバの花





花をアップにしています。

ウマノミツバ「セリ科」
毒はないが不味くて食べられない 馬に食わせる程度と言う意味の名前
馬も怒るかもしれませんネ
小葉が5個あり脈がへこんでいるので皺が目立つので見分けやすい。

撮影:桃坂氏


  

スズサイコ「ガガイモ科」
蕾が鈴に似てて、全体がセリ科のミシマサイコに似ることによる
花は早朝に開き日が差すと閉じる。雨天、曇りの時は結構長く開いていてくれます。

右:下見の時は時間が早いのと曇りで開花していました。
左:当日は青空時間も10時近く草陰の一輪が咲いています。

撮影:釘宮:森



目の位置にばっちりピントの合った蝶の写真

   

ベニシジミ       ツマグロヒョウモン

名前が違ってましたら教えてくださいね

撮影:下猶



バッタの脱皮

何か白いものが変な花と思って良く見ると
バッタ何バッタでしょうね



    

イガホウズキ      シオデ雌花

イガホウズキ「ナス科」
蕾、花、実ともにイガイガに包まれたようにしているので
付いた名の様です。
食べてみると甘酸っぱいとか、食べてみる勇気はありません。

草刈りの中で2~3本命拾いをしたようで
精一杯頑張って大きくなってほしいです。

シオデ「ユリ科」
花は単性で雌雄異株、色は淡黄緑色で花弁は6枚写真は雌花。
托葉の変形した巻きひげがありこれで周りのものに
絡みつく。


 

    



ジャガイモの様なキノコを見た、以前踏むと赤い血の様なものがでた
不思議な情報に会が終わって見に行く事に

キヌガサダケの玉子状態と判明
明日早朝また観察に行きます。




自費でロープを張り、草刈りをし、元気に育って
群生してくる姿を見ると嬉し涙が出そうです。




ノハナショウブ
外花被片は長さ約7cmで、中央部に淡黄色の細い斑紋がある。
雨の多いせいか今年も見事な花姿を見せて訪れる人を楽しませて
くれます。
撮影:釘宮

そんなにして大切に見守ってるのに
中に入って写真を撮る方が居るのは悲しい事です。

また、そのような中で
一人で夜遅くまで草刈り奉仕されるK氏
アワダチソウを抜いて回るボランティアさん頭がさがります。





暑さこれからと言う中で



マルバハギ[マメ科」

花の軸が短く葉より伸びて咲くことは無い。
萼歯が針の様に長く尖る。

マルバハギさんもう顔を出してます。

撮影:下猶



写真はすべて撮影者に著作権があります。
無断での使用を禁じます。

もう少しでヘタリそうな暑さのなか
みなさん時間も忘れてあるいていましたね。

お疲れさまでした。
一人の脱落者も出さず過渡期の花の少ない中
でしたが、数種類の貴重な、絶滅危惧種を観察することが
出来、今年も元気に咲いてくれ元気を頂いてきました。


次回7月11日(水曜日)
9:30分自然の郷発

どんな花達に会えるか楽しみにお出でてください。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暑さが予想されます。

2012-06-13 | 野草の観察




下見では雨後の曇り、山は霧が立ち込めヤマツツジが
霧にかすみ、雨に打たれて美しく輝いています。



オカウツボの咲く季節ですがちょっと遅いかなと心配しながらせしたが
何とかきれいなオカウツボを観察することが出来ました。

     

オカウツボ「ハマウツボ科」

平尾台ではどちらもオトコヨモギに寄生する無毛のオカウツボと有毛のオカウツボ
、シロバナのオカウツボが自生しています
有毛の方を「ハマウツボ」と言われる方がいますが、平尾台ではカワラヨモギが自生していません
有毛のほうもオトコヨモギに寄生しています。

以前専門家にお尋ねした所カワラヨモギに寄生してないので
ハマウツボとは言えないと言うことでした。
学会で同定されるまでは、有毛のオカウツボという事で良いと思います。

DNA鑑定でもしていただかなくてはとても気になる所です。









観察会当日曇り雨の予報は一転し、
厚さ対策が必要なほど晴天の観察会になりました。




まだ咲いてるかなと心配しながらのぞいてみると
小さな小人さんたちがユラリ\(◎o◎)/!


  


ウリノキ「ウリノキ科」
6枚の花弁は筒状で先は反り返りくるりと巻きあがる。
その可愛らしさがこの花の虜になる所以のようです。
名は葉の形が瓜に似ている所からの様です。






目に付くかどうかの小さな花です




ウメモドキ「モチノキ科」
葉の表面には短毛が散生し、裏面脈状に細毛がある。
雄花は5~20個 雌花は2~4個の淡紫色の5mm位の花を付ける。

若枝や葉に全く毛がない種をイヌウメモドキと言う。

葉の表面を確認して無いのですが
写真で見る限りイヌウメモドキなのかもしれません



オレンジやピンクの唇弁形の花、咲き始めました。
ロープをし草刈りをして今年はどんな花たちが咲きそろうかと
楽しみにしています。心ない方たちが中に入って
小さな花芽を踏み荒らすことのない様祈るばかりです。
草原をオレンジ色に染める日も近い事でしょう。



またまた小さく地面に輝く星、星

  


コキンバイザサ「キンバイザサ科」
キンバイザサとの違いは花系が長いこと(5~10cm)、
全体の長毛が多いことの様ですがキンバイザサはいまだ見ぬ花の一つです。


  

ヤマムグラ       ヒメヨツバムグラ

小さな小さな花ですが、
群がって咲いているので山道をレースを散りばめた
様で何とか写したいと道端に転がって写しています。





ナワシロイチゴ「バラ科」

葉の裏面は細い毛が密生して灰白色、縁には不揃いのギザギザと、時には
切れ込みがある。

開花を見れない花の一つです上手く
蕊を捉えた写真です。



花と蝶どうしても切り離せない仲間です。

   

ツマグロヒョウモン    チャバネセセリ     ダイミョウヒョウモン

飛び跳ねる蝶と花難しい被写体ですが
静かに近寄り最初は遠くから徐々に近づいて行くのが良いようです。







ネジキ「ツツジ科」
名の由来は、幹がねじれる。
釣鐘型の優しい小さな花を。今年も沢山付けてれました。







オオチドメ「セリ科」
葉の基部の切れ込みは浅く、葉身基部の両端は重なる。
花の軸は長く葉より高く伸びて花や実を付ける。







イヌツゲ(雌花)「ツゲ科」
葉が蜜に次々に付くことから「ツギ」がツゲに変化した
名だと記してあります。
枝は緑色で稜があり細毛がある。
雌雄別株 雄花は散形花序に2~6個付き 雌花は1個づつ付く。


  

テリハノイバラ      バイカウツギ

初夏を彩るウツギとセ盛夏を告げるイバラどちらも見る事が出来る
台上の不思議です。




麓に広がる田園風景を楽しみながらの
観察会でした。


写真提供:K宮・M島・M坂・MMでした。

暑さでへたりそうになりながらの観察会
無事事故もなく終わりお疲れさまでした。


次回勉強会は
自然の郷花工房
6/29日(金曜日)9:30分発

暑さに気を付けて散策できるように
おいで下さい。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする