平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

日ごとに変わる草原の彩りを目に焼き付けて

2010-10-22 | 野草の観察

少し曇気味、午前中の調査を、午後に変更一寸遠出に切り替えます。




ヤナギアザミが例年に無く、彼方此方で
可憐にゆれて目を和ませてくれます。

久しぶりのサラシナショウマさん
M氏のお勧めの場所



台風に見舞われなかった所為か
素晴らしい景観です。



サラシナショウマ 「キンポウゲ科」

若い葉を煮て水で晒して食べていたので
その名が有るようです。

マクロで写すとこんな感じです。
写真は一生懸命ゆれるショウマと格闘していた
K氏です。



この種な~に




コカモメヅル 「ガガイモ科」

あの小さな花に似合わない大きな種子
熟すと炸裂して絹糸状の冠毛の有る扁平な種子を飛ばす。


途中
咲き始めた




ムラサキセンブリ 「リンドウ科」

花名の意味は紫色のセンブリという意味のようですが
センブリのように薬効が無いように聞いています。



最近近場ではあまり見れなくなったキク科です。

葉は欠刻状に疎らな鋸歯を持ち
三脈が明瞭でない
総苞は半楕円形で先は鋭く紫色の着色アリ
間違いやすいキク科の一つです


もう一題キク科です。




今回初めて種を分ける事をしりました。
イナカギク=ヤマシロギクでした

シロヨメナは=葉柄がありやや茎を抱く
イナカギク=葉が茎を抱かない

舌状花も細い線型と丸みを帯びたのと少し違うようです。


頭痛くなりそうなキク科の植物 野焼きの為の防火帯用に
刈り取られた林縁に沢山咲いています。





ウメバチソウ 「ユキノシタ科」

花の形が梅鉢の紋に似ているのでその名があるようです。
開花したばかりのようです。
明日辺りから雄しべが一日に、一本づつ立ち上がっていくでしょう。


この時期、花と実が一緒に見れます。



「クスノキ科」
葉の裏が白いのでシロダモと呼ばれる
雌雄異株です。昨年の実が今年の花の咲く頃赤く熟す。


暑かった夏もようやくおわり
早くも冬の知らせが届いています。



フユイチゴ 「バラ科」

冬苺、寒苺とも呼ばれ冬になって赤く熟して
食べられます。

普段でしたら一日中で回るコースをフル稼働で
回ってきましたが、それなりの成果がありました。
みなさまお疲れさまでした。

前回のような何の観察会だろうと見間違うような
大きな三脚の羅列も見られず
野草を気遣いながら速やかに撮影する
優しい観察者の観察会でした
ご協力感謝いたします。

今回の観察者数 : 18名

開花調査一部

アキノウナギツカミ ナンバンギセル アキノノゲシ  ノササゲ(種)
アケボノソウ  ノダケ アカバナ  ハダカホウズキ
イヌコウジュ  ハナタデ イヌタデ  ハバヤマボクチ
エノコログサ  ヒキオコシ オトコエシ  ヒメアザミ
キンミズヒキ  ヒメオトギリ キンエノコロ  ヒヨドリバナ
ゲンノショウコ  フシグロ コシオガマ  ポントクタデ
コウゾリナ  ママコノシリヌグイ サイヨウシャジン ムカゴイラクサ
シオデ(種)  メマツヨイグサ シロノセンダングサ ヤクシソウ
シロヨメナ  ヤナギアザミ タカネハンショウヅル ヤマジノギク
ツユクサ  ヤマハッカ ナギナタコウジュ ヨメナ

いよいよ次回は最終回となりました。

11/10日(水曜日)
9:30分出発です。
お間違いの無いようお集まりください。


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秋風に揺れる観察会

2010-10-13 | 野草の観察



ススキの穂がキラキラと時折の日差しが眩しい
人も草原も一つに輝く


この月のメインは
やはりこの方でしょうか



ヒメヒゴダイ 「キク科」

山中何処ででも見れた花でしたが今年は
少し変です 変なのですと言っている間に
見事な大株が咲いてくれました。




やはり待ちに待った花です
カメラマンの腕の見せ所でしょうか?


今回話題の花でしたが






此方で見られるのは

コメナモミ 「キク科」

と判明しました。
写真の写し方にも寄りますが、
ツクシメナモミは2・2・2と分岐、葉が写真のように長い等の
特徴があります。
早とちりでツクシメナモミと勘違いしてしまいました。





アケボノソウ 「リンドウ科」

遅ればせながらようやく咲き始めたアケボノソウ
朝夕の山は、」すでに寒さ厳しくあろうこの頃
沢山の蜜を出し、
昆虫をさそう、急がなければ子孫を残せないのです。


地面ばかり見つめて歩く習慣
ふと見上げる木立の下に紅がゆれる。





タカネハンショウヅル 「キンポウゲ科」

たくさんの写真を送っていただきありがとうございます。
やはりこの季節を代表する花ですね


急ぎ足に登る足元には



ツルリンドウ 「リンドウ科」

実には長い柄があり楕円形で、紅紫色花の中から
突き出てくる独特の型は珍しい。






ヤマハッカ(シロザキ) 「シソ科」

紫色のヤマハッカで埋め尽くされる居る草原に
ポツンと一輪真っ白い花が咲いていました。

見つける方も素晴らしいです。




シオガマギク 「キク科」

これほど咲き方が違うのに同じ花だといわれる
草地に咲く花の七不思議です。


キク科の花が多いですね
今を盛りに色鮮やかに咲きそろっています。
頭花を持つ特に秋の原野の代表的な野菊




ヨメナ 「キク科」

花弁に見えるのは「舌状花」
ヨメナのヨメは鼠の古語で「鼠の菜」という
意味だそうです。




レモンエゴマ 「シソ科」

一見白花に見え「エゴマ」かと見間違うが
とても良い香りが、エゴマの香りとは違う
レンズアップしてみるとやはり優しいピンクでした。





観察者数32名と言う大人数
いかに花たちにストレスを与えないで観察するのか
心労が絶えません。
楽しく、野花を護り観察する方法を
学ばなければと反省するばかりです。


今月の花

アキチョウジ  ナンバンギセル アケボノシュスラン ノササゲ(種)
アケボノソウ  ノダケ イヌコウジュ  ハダカホウズキ
イヌタデ  ハナタデ エノコログサ  ハバヤマボクチ
カワミドリ  ヒキオコシ キンミズヒキ  ヒメアザミ
キンエノコロ  ヒメジソ コウゾリナ  ヒヨドリバナ
サイヨウシャジン フシグロ シオデ(種)  ポントクタデ
シロノセンダングサ ママコノシリヌグイ シロヨメナ  ムカゴイラクサ
ススキ  メマツヨイグサ センダングサ  ヤクシソウ
タカネハンショウヅル ヤナギアザミ
ツクシオナモミ ヤブタバコ ツユクサ  ヤブマメ
ツユクサ  ヤマハッカ ナギナタコウジュ ヨメナ

下見に出かけようとリックを取る
瞬間、腰にビーッ戸電気の様な痛さが走り
そのまま30分転がっていました

何時も歩いているのでそんな事は無いと
無用心でした。
皆さまも充分注意されてお出かけください。

次回10/22日(金曜日)
9:30分花工房出発です。



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