平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

暑中~文字通り暑い一日でした。

2011-07-29 | 野草の観察

暑そうやね前夜からの予想通りでした。
暑さも物とせず参加いただいた皆様へ暑中お見舞い申し上げます。




ヒルガオに笹の葉の露を重ねて
自然の中の涼を求めての観察会です。



草むらに小さな小さな梢がゆれてます。



雌花                           雄花

アリノトウグサ 【アカバナ科】

秋の頃茎の頂に数本の枝をだし、これに下向きの黄褐色の小さな花を付ける。
萼片は小型で4個、花弁は4個で淡黄帯、褐色、雄蕊は8本、やくは紫褐色で黄色い花粉を出す。
雌花は、縦に稜のある下位子房の頂には4本の花柱があり柱頭は淡紅色の毛が密生する。



湿原ではめっきり姿を見なくなってきました
オトギリソウに
出会うことが出来ました。



コケオトギリ 【オトギリソウ科】
ヒメオトギリとの区別は、花の下の包葉と小包葉とが皮針形でなく、
もっと広い卵状長楕円形をしている点でも区別されるようです。






ヒメオトギリ 
多年草であり、葉脈は縦に通り、透かしてみると明るい油点が散在する。
茎は草質で、痩せて4稜がありしばしば枝分かれするが、素直に直立している。
下部に薄紫の着色がある事が多い。

撮影:M氏




何時もの所に咲いてるはずなんですが
当日は草刈に会い見ることが出来ませんでしたので
下見のときの写真~



コカモメズル「ガガイモ科」
夏、葉腋に長い花柄を出して分枝し、暗紫色の細かい花を付ける。
額は小型で5裂し、花冠は径5mm 裂片は狭卵形である。
副花冠は花の中央にあり5裂し、
半球形で、雌蕊雄蕊が、合体して作ったずい柱の半分の長さ。

種子も面白い形なので見たかったのですが・・・



真珠の様な白い輝きを見せるあの花は
夜空に輝く真珠かな



シンジュガヤ「カヤツリグサ科」
小穂は円錐花穂の枝につき、雌小穂と雄小穂とあって共に針状の包の腋に着く、花は鱗片に囲まれ雄花に3個の雄蕊
雌花に1個の雌蕊があって花柱は3裂する。
痩果は球形、骨質で灰色を呈し、果面に微毛があるが後に光沢となる。

穂によって雌と雄が異なるのですね
まだまだ観察が足りないようです。

花穂の撮影は何時も几帳面な撮影で定評の:M氏

そろそろ咲き始めていないかと
草むらを探ってみました。





ヒナノキンチャク「ヒメハギ科」
花は黄色実のある淡紫色で、萼片は5個側片は花弁状で楕円形。竜骨弁は帽子状で裂片がある
雄蕊は8本で、花糸は癒合する。

ヒメハギ科の花はどれも変った形で楽しいです。




カワラナデシコ 「ナデシコ科」

河原に咲くナデシコの意味だそうです
今年はナデシコジャパンが大活躍大きな力を与えてくれました。

この写真も蕊まで正確に映っています
本来は3本のはずなのですが、時間差で出てくるのかな!

撮影:M氏




そこまで秋がと、思わせる
小さな紅色の生まれたて



マルバハギ「マメ科」
ヤマハギと比べ花序が、小さく葉よりも短い事、萼片が固く針状に尖ること、
旗弁が他の弁より
はるかに長い事によって区別される。

平尾台にはとても沢山のマルバハギが自生しています。




このはなも今年は少ないようです




モウセンゴケ 【モウセンゴケ科】
葉に一面に毛が多いのを、けおりの毛繊に見立て、
コケは小型であるので付いた名の様です。



台地のお姫様
一面に揺れる日も真近でしょう。



ノヒメユリ 【ユリ科】

野に咲く小さなユリ 世界で一番地小さな百合

雨が多かった所為でしょうか
ムシの害が多く見られます~虫さんも生きねば成らない
どちらも応援しなくては・・・

撮影:Mちゃん

彼女の地元では咲かない花、同じ石灰岩地なのに
不思議です。





ハグロソウ「キツネノゴマ科」
雄蕊2本雌蕊1本で、果実は細長く2室にわかれ、熟すと裂けて2個の種をはじき出す。
暗緑色の葉の色から来た名前のようです。

何時ものところに、何時ものように咲いている
当たり前のことが、素晴らしいと想うようになりました。

撮影:M氏

何時も何気なくそこら中に咲いています
案外、気にも止めないでいる




アキカラマツ【キンポウゲ科】
花弁は無く、雄しべ多数 花糸は糸状 雌蕊は少数で
子房は紡錘型 柱頭は短い。

アップで良く見ると可愛い花さんの塊、
このような模様の浴衣があったら着てみたいですね

派手・・・何方かの声が聞こえて来そうです



また変った黄色が鮮やかな花です。




ヒキヨモギ【ゴマノハグサ科】
日当たりの良い草原に生える半寄生の一年草
唇型で上唇は、先の尖った兜型 下唇は横に広がって
先は3裂し、基部は膨らんで2個の斑紋を持つ


唇弁型の花はどれも不思議な形をしています。
色んな役目を負っているのでしょう

開花の少ないこの時期でしたがまだまだ
沢山の花に出会いました。
少し歩くだけでこれだけ沢山の花に出会える
平尾台は本当に素晴らしい。

体調悪くしてお休みの皆さん
みんな元気で頑張っていますよ 野の花たちも
応援してくれています~早く元気に成ってくださいネ

暑い中でしたが歩いていると涼しいそんな平尾台でした。

観察者:17名

次回8月は一回お休みして
8/26日(金曜日)から後期の観察会を始めます。
お間違いの無いようお願いします。

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梅雨明け間近~

2011-07-13 | 野草の観察



梅雨明け間近~嬉しいけれど照りつける太陽は怖いィー





日頃の行いの良い所為でしょうか?
霧に覆われた山はとても涼しく過ごしやすいのです。ワ・ワ・ラッキー


急ぎキヌガサダケの山へ涼しく霧に覆われた山にはまだ
咲いているはずです。・・・残念!!後も形もありませんが、
お目当ての花は満開ですが公開は暫く控えます。
小さなキヌガサダケの芽らしい物を発見観察を続けることにしました。

かわりに珍しいキノコです。



クラタケ「テングノメシガイ科ホテイタケ属」
だそうです。面白い形してます。


一番先に咲き始めるユリ



ウバユリ 【ユリ科】
葉が、ないので乳母百合と云う可笑しな名前を付けられてしまった百合
面白い名前の付け方です。
花は夕方に開き、咲き始めは強い香りがするとの事。横から覗いてみると
しっかり雌蕊・雄しべを観察できます。
写真:KさんYさん提供


なん~ともう咲いています

小さなピンクの誘導弁が可憐なあの花です。
今までほとんどの花の開花が例年より遅れていましたが・・
野草たちは大急ぎで咲きはじめているのでしょうか?



ホド (ホドイモ) 「マメ科」

花の上部は歯状に5裂、上側の2歯片は三角形、旗弁は広く
上部はやや反り返って立 翼弁は小型で、末端は紅紫色
竜骨弁は捩れている。

この形が可愛くて人気の花です。
まだ本当の色は出て無いようです。


午後からは
厚い霧に覆われた今日は、スズサイコの開花がまだ見れるのではと、大急ぎでその場所へ移動
咲いていました、風にゆれて難しい花のシャッターチャンスに挑戦、食事も忘れそう。



スズサイコ「ガガイモ科」
花は黄褐色で、星形に開く、名前は蕾の形が鈴に似て、全体がミシマサイコ{セリ科」に
似てるため物ですが、この2種は全く別グループであると記されていました。

写真:Yさん




シオデ             ヒメジョオン          カワラナデシコ


スズサイコ撮影のYさん コンデジからデジカメに変更されて
何時も何でも映るように設定してという難しい注文をされていました。

どんな写真を写されてるのかと見せていただき
驚きました 綺麗に写されています。

邪心が無いと言いますか
反省させられる写真に感動しました。

山頂は霧にかすむ中 雷、雨を心配しながら
進んで行きます。




オオシシウド (ヨロイグサ) 「セリ科」

まだ咲き始めのオオシシウドに沢山の虫が集まっています。
幼虫はキハゲハの幼虫だそうです。


大丈夫だろうか?




前を進む方の姿も霞みます。





ネムノキ (合歓の木) 「マメ科」
マメ科にしては珍しい花を咲かせます
花弁は合体し上部だけが5片に別れ
長さは萼の3倍位、雄しべは多数、細い絲状で非常に長く
基部だけが不規則に癒着(写真右) 雌蕊1子房が付いている(写真左)
この固体が多数集まって一つの花序を形成。
花は日没前に開花

「昼は咲き  夜は恋ひ寝(ぬ)る             
      合歓木(ねぶ)の花     松尾芭蕉

「象潟(きさかた)や                       
      雨に西施(せいし)が  ねぶの花」

このはなを西施と言う美女に例えたといわれる。
美しい花です。



ヒメノハギ 「マメ科」
ヌスビトハギの仲間で、シバハギとよく似たところに生え真ん中の小葉は楕円形
屈曲した軸にまばらな総状に花をつける。


さすがに粘りのKさん可愛い表情のヒメノハギです。
写真:Kさん






観察会の終わるころには
大分霧も晴れて明るくなり始めていました。

教室へ帰り、帰り支度を終える頃
土砂降り


暫く待って



セイヨウミヤコグサ 「マメ科」

道路沿いに咲いてる花を写して帰りました。

観察会参加者:21名
お疲れさまでした。


申し訳ありません(-。-)y-゜゜゜
(持ち帰り踏み荒らし)
まだまだ私だけの物にしたい方が多くて、
平尾台の野草の保護のため、小さな努力をしています。
ラン科の花や、希少種を掲載出来ないでいます。
先の分からない一歩ですが、野草勉強会会員全員
この野草咲く平尾台を何時までも後世に残したいと思って努力しています。
ご理解ご協力のほどお願いいたします。



ご多忙や、体調不良で、お休みの連絡を戴いてる
みなさまへ



早いものでこのような花が咲き始めています。
一日も早くお元気で、野に出れる日をみんなで待っています。

ヤマホトトギス 「ユリ科」
茎の上部から枝を出し、さらに分かれて広がりその先に花を付ける。
写真では枝分かれして花が付いています。
花期:7月~9月
ヤマジノホトトギス8~10月


次回勉強会は7月29日(金曜日)
自然の郷9:30分発

暑い毎日です どうかご自愛の上
気をつけてお過ごしください。





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