*2017年10月27日撮影
めずらしく秋晴れの日が続いて、今日は2日目です。
また台風がせまっているそうで、明日の夜は雨の予報です。日中はどうなるでしょうか。
サクラやケヤキや、もちろんカエデ類も色づいてきました。錦秋の秋がせまっています。
今日の写真は、黄葉したムクロジという木です。
実がついています。
冬が近づく頃には葉はみな落ちてしまい、枝に実が目立つようになります。
*2017年10月27日撮影
青空に輝くような黄葉はとても美しいのですが、ほんの一時しか楽しめません。
実の皮をむくと黒い種子がでてきます。
この黒い種子が、昔、羽根つきの羽の黒い玉として使われました。
ちょうど良い重さと大きさ、硬さと弾力があったわけです。
また実の皮の部分は、サポニンというものを含んでいて、水の中で揉むと泡立ちます。
この泡だった水を洗剤として使用したのだそうです。
実際に試した人によると、石鹸とほぼ同じような使用感と効果があるそうです。
*2017年10月27日撮影
ムクロジの実です。
ムクロジは本来は熱帯の樹木なのだそうで、日本では中部地方以西に多いとされています。
それが神社などに植えられることが多くて、全国に広がったようです。
実を石鹸がわりにしたり、あるいは食用にもしたそうなので、それがよく植えられる理由なのでしょうか。
高木になって樹形が美しく、秋の黄葉も見事だということも、好んで植えられた理由かもしれません。