*2017年6月7日撮影
庭に植えられているこの花はよく見かける花です。
かわいい花です。たくさんまとまって咲くので、とても華やかです。
園芸種としてはエノテラという名で販売されていますが、和名はヒルザキツキミソウです。
月見草は夜咲く花ですが、昼に咲くので「昼咲月見草」です。
つまり本来の月見草もこの花とよく似ているというわけです。
*2017年6月7日撮影
本来の月見草(ツキミソウ)は明治時代に渡来し観賞用に栽培されましたが、なぜか日本では繁殖が難しく、今ではほぼ絶滅状態にあります。
かわって同じ時期に渡来したオオマツヨイグサなどが、月見草と呼ばれるようになって親しまれています。
マツヨイグサの仲間もツキミソウと同じく、アカバナ科マツヨイグサ属の花で、夜に花を咲かせ朝にはしぼむという特徴を持っています。
ただマツヨイグサの仲間は黄色い花で、ツキミソウは白い花を咲かせます。
ツキミソウは見ることができなくなったので、ヒルザキツキミソウを愛でるしかありません。
ヒルザキツキミソウは日本では結実しないという説があったのですが、今は普通に実ができるようです。
種がこぼれて、花壇を越境して野生化しているヒルザキツキミソウもあります。
*きわめて貴重なツキミソウの写真がここに紹介されています。夜が更けるとピンク色に変わる花は幻想的です。