さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

フタホシヒラタアブ

2016-04-20 22:18:06 | 昆虫

*2016年4月20日撮影

 小さな草花にハナバチやハナアブが集まる季節です。
 よく目をこらすと、小さいヒラタアブ類もたくさん飛び交っています。
 今日の写真はフタホシヒラタアブです。でも、じつはあまり自信はありません。
 もしかしたらナミホシヒラタアブかもしれないと思います。どちらでもない別のヒラタアブかもしれません。

 オオイヌノフグリの花に取り付こうとしています。
 腹部の模様がくっきりして、きれいな模様のアブです。





*2016年4月20日撮影

 ほんの少しの距離を飛んで移動します。
 アブは蜂と違って目が大きく、頭はほとんど目といってもいいぐらいの感じです。
 ごく小さなヒラタアブ類でも同じです。
 アブは触覚が短いのが特徴です。蜂は長いしっかりした触覚を持っています。





*2016年4月20日撮影

 別のオオイヌノフグリの花にとりつきました。
 ヒラタアブ類を含めて、花に群がるアブをハナアブといいます。
 ハナアブ類はたいへん種類がおおく、その見分けもなかなか難しいのです。

 今日出会ったフタホシヒラタアブ(?)は、小さいけれど存在感のあるアブです。

 

オオマツユキソウ

2016-04-19 22:31:10 | 草花

*2016年4月19日撮影

 オオマツユキソウという花です。
 違うんじゃないのと言う人が多いと思います。そうです、普通はスノーフレークという名で売られています。
 スノードロップだと思った人がいたら、それは間違いです。





*2016年4月19日撮影

 園芸用の草花としてスノーフレークという名で親しまれていますが、和名はオオマツユキソウといいます。
 庭に植えられる花なのですが、庭を逃げ出して野原に自生している姿がけっこう見られます。
 桜の咲く頃に咲く、緑の斑点があるとても美しい花です。





*2016年4月6日撮影

 オオマツユキソウにたいしてマツユキソウという花があります。
 それが一般にスノードロップと呼ばれる花です。
 スノーフレークよりも開花が早い早春の花で、花の姿もまったく違います。





*2016年4月5日撮影

 今年はスノーフレークも早くから咲き始めました。これは今月初めの写真です。
 内側を見せている花が一輪写っています。
 黄色い雄しべが6本あるのが見えていて、チューリップの花を小さくしたような姿です。

 別の名をスズランスイセンといいます。
 この名の方がオオマツユキソウよりは理解しやすいかもしれません。
 

ボケ

2016-04-18 22:06:51 | 樹木

*2016年4月18日撮影

 今日も朝のうちは良い天気でしたが、午後からは曇ってきました。
 会津の鶴ヶ城の桜はさかんに散っています。見頃はもう終わりですが、八重桜など遅咲きの桜がこれから咲くのも楽しみです。

 さて、今日はボケの花です。
 庭などに植えられているおなじみのボケですが、今が花の盛りです。





*2016年4月13日撮影

 ボケは「木瓜」と書きます。木になる瓜(うり)です。
 ボケの実は瓜に似た形をしているのです。
 それで、木瓜の読みは「もけ」であったものが転訛してボケになったという説と、木瓜の読みは「ぼっくわ」であったものがボケに転訛したという説があるそうです。
 どちらにせよ、ボケという語感は現代ではあまりいい感じではないので、こんなにきれいな花なのにとちょっと残念に思ったりします。
 




*2016年4月10日

 ボケは中国原産の外来種で、日本には平安時代に観賞用に導入されたとされています。
 日本在来のボケはクサボケという種類で、ボケよりも小さく、トゲがいっぱいあって花が少しオレンジがかったものです。
 こちらもよく植えられていますが、最近は少ないようです。

ムラサキケマン

2016-04-17 22:11:36 | 草花

*2016年4月17日撮影

 今日は朝のうちは雨のぱらつく曇り空でしたが、昼頃からは晴れました。
 ところが午後には突然の雷雨があって、散歩中の私はびっくり。けっこう濡れました。

 さて、今日の写真はムラサキケマンです。
 今月初めにご紹介のホトケノザになんとなく似ていますが、違います。





*2016年4月17日撮影

 群生しているムラサキケマンはこんな感じです。

 ムラサキは花の色、ではケマンとは何でしょうか。
 ケマン「華鬘」は仏堂の飾り物で梁にかけたりします。
 本来は生花を糸でつないだ装身具で僧侶への布施として贈られたものなのですが、僧は身を飾ることができないので仏堂の飾り物へと変化したと考えられています。
 飾り物としての華鬘は主に金属製のものになりました。

 華鬘がどんなものかはネットで検索するとたくさん見ることができますが、このムラサキケマンの花とどんなつながりがあるのかは、なかなか理解できません。
 豪華な感じの雰囲気が似ているのでしょうか。





*2016年4月6日撮影

 ムラサキケマンとホトケノザは花が似た感じがしますが、じつはまったく違います。
 ムラサキケマンの花は、花の中心が茎で支えられていて、後ろに突き出た部分は距(キョ)と呼ばれます。
 これはスミレなどと同じです。
 一方、ホトケノザは、花の基部が茎につながっていて、ひょろっと伸びた花になっています。唇形花と呼ばれます。
 
 色の具合も違っていて、薄いピンク系のホトケノザに対してムラサキケマンは紫色が強いようです。
 どちらが好みかは人によりますが、私はホトケノザの色合いの方が好みです。

ソメイヨシノ(桜)

2016-04-13 22:05:46 | 樹木

*2016年4月13日撮影

 会津の鶴ヶ城の桜は最高潮です。
 週末には散り始めると思います。

 というわけで、桜の王様とも言って良いソメイヨシノの今年の姿をごらんください。
 遠くから見たソメイヨシノ。
 陽が当たって輝いて、日本の桜です。





*2016年4月13日撮影

 鶴ヶ城からは少し遠い山道に植えられているソメイヨシノの列。
 山を背景に穏やかな山里を想わせる風景です。

 ソメイヨシノはエドヒガン系の桜とオオシマザクラとの交配で生まれたと考えられています。
 江戸の染井村の植木職人たちによって育てられ、しだいに広まっていきました。
 明治期以降他の桜を圧倒する人気種となって全国に広まったそうです。





*2016年4月12日撮影

 鶴ヶ城公園内にある大きなソメイヨシノ。

 ソメイヨシノはほとんど結実しませんが、種子からうまれた子はソメイヨシノにはならないことが分かっていて、すべてのソメイヨシノは一本の原木のクローンなのです。
 そういうことを知ると、ソメイヨシノの美しい花を愛でて楽しんでいる私たちは、なにかどこかで間違っているのかと、ふと考えます。





*2016年4月12日撮影

 鶴ヶ城近くの湯川の土手に植えられているソメイヨシノです。

 ソメイヨシノが爆発的に日本中に植えられたのは、第二次大戦のあとです。
 鶴ヶ城にはもともと桜はなかったのですが、明治期に桜を植えることに尽力した偉人がいたために今日の姿になりました。
 ただし現存する桜の多くは戦後植えられたもののようです。
 やはりソメイヨシノが圧倒的に多いのです。





*2016年4月8日撮影

 まだ咲き始めです。鶴ヶ城のソメイヨシノの先週の姿。

 鶴ヶ城公園にはソメイヨシノ以外の桜もそれなりにあります。
 先日紹介したコヒガン系の桜はもちろん、しだれ桜や、八重桜など多彩です。
 おいおい、そういう桜も紹介できればいいなと思います。