さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

今年のスミレたち

2016-04-06 22:10:21 | 草花

*2016年4月6日撮影

 会津の鶴ヶ城公園界隈にはスミレ類がたくさん咲きます。
 例年よりずっと早く、花盛りになりました。
 今日はそんなスミレたちをご紹介します。

 最初のスミレはオオタチツボスミレです。
 よく知られているタチツボスミレの仲間で、花や背丈が大きいのでオオタチツボスミレというわけです。
 花が大きく、たくさんまとまって咲くので、たいへん印象的なスミレです。
 私は密かにこれがスミレの王様だと思っています。雰囲気的には女王様なのかも。





*2016年3月27日撮影

 これはアオイスミレです。
 葉の形が徳川家の御紋の葵に似ているからと、アオイスミレです。
 アオイスミレは鶴ヶ城公園で一番先に咲くスミレです。
 今年は3月初めには咲き始めました。
 背が低く花は下を向いて咲き、地面に張り付いたようになっているので、その気になって探さないと見つけられません。
 まだ咲いていますがそろそろ終わりのようです。写真は最盛期の3月下旬に撮りました。





*2016年4月6日撮影

 スミレといえば名前の知られているのは、スミレという名のスミレと、このタチツボスミレだと思います。
 タチツボスミレはまだほんの咲き始めです。
 これからどんどん増えてくると思います。
 鶴ヶ城公園のタチツボスミレは、ちょっと色が薄いように思います。
 そのせいで、やさしい感じがします。





*2016年4月6日撮影

 全体的にちょっと小さめのノジスミレです。
 道端など思いがけないところに咲いています。





*2016年4月3日撮影

 これは背の低い小さいスミレで、小さなスミレという意味でヒメスミレといいます。
 姿形がスミレという名のスミレに似ていて、小さくしたような感じなのです。
 小さいとはいえ、アオイスミレとは違って、きちんと前を向いて花を咲かせるので、存在感はあります。
 人家周辺、花壇やグランド周辺など、人の手の加わった場所に生えることが多いので、外来種なのではないかと疑われています。





*2016年4月5日撮影

 さて最後は、アメリカスミレサイシンというスミレです。
 名前の通り北アメリカ原産の外来種です。
 サイシンというのは「細辛」と書き、地下茎がワサビのように辛くてワサビよりは細いということを示します。
 在来のスミレサイシンというスミレは過去にはワサビがわりに食用にされたのです。
 そのスミレサイシンに似て辛い地下茎を持つアメリカ生まれのスミレが、アメリカスミレサイシンです。
 花も葉も大きくて、在来のスミレたちを圧倒する存在感があります。
 本来は観賞用の栽培種だったのですが、野生化して全国に広がっています。