さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

コガタスズメバチ

2015-07-22 22:05:34 | 昆虫

*2015年7月22日撮影

 最も危険な昆虫とされているスズメバチ。そのなかで一番よく目にするのがコガタスズメバチです。
 何という木の花か分かりませんが、蜂がたくさん集まっている花にコガタスズメバチも来ていました。
 
 スズメバチというとすごく大きいと思われていますが、じつは大きいのはオオスズメバチだけで他のスズメバチはそれほど大きくはありません。
 オオスズメバチに比べて小さいのでコガタの名が付いていますが、スズメバチとしては普通の大きさです。
 アシナガバチでも大きなものは同じくらいなので、よくよく見ないと区別がつかなかったりします。





*2015年7月5日撮影

 ヤブカラシの花の上を飛ぶコガタスズメバチです。
 コガタスズメバチはスズメバチのなかでは最もおとなしい蜂として知られています。
 めったに人を襲ったりはしません。





*2015年7月2日撮影

 このコガタスズメバチがとまっているのは、ノブドウの花のようです。
 こういうつぶつぶの花は蜂が好むようです。
 いまの時期は女王蜂が一匹で最初の巣を作り、最初の子供達を育てていると思われます。
 自分の体力を維持するために花の蜜を吸い、子供達(働き蜂になる雌蜂)の食料として虫を捕まえているのではないかと想像します。
 




*2015年7月2日撮影

 夏に生まれた働き蜂や雄蜂が秋には死んでしまうのに、女王蜂として選ばれた蜂は冬を生き延び、次の年の春に新しい巣作りにいどみます。
 女王蜂の孤独の戦いは、新しい女王蜂を生み育てることによって終わりを迎えます。
 普通の蜂は数ヶ月の命、女王蜂は約1年の命ということのようです。
 蜂の命のリレーは、スズメバチであれミツバチであれあまり違わず、よく考えるととても崇高なことのように思えてきます。

トゲチシャ

2015-07-21 21:48:46 | 草花

*2015年7月21日撮影

 近頃よく目にするようになったトゲチシャという草花。
 トゲヂシャともアレチヂシャとも言われるようです。ヨーロッパ原産の外来種です。
 チシャというのは野菜のレタスのことで、これがレタスの原種だという説もあるようです。
 トゲチシャは1949年に北海道ではじめて発見され、その後北日本を中心に増え続けていまや全国的にみられるようになりました。





*2015年7月21日撮影

 花は小さくて直径1cmくらい、個別に見るととてもきれいな花です。
 ただ1枚目の写真のようにたくさんのつぼみがあっても花はまばらに咲き、咲いた花はやがて綿毛をふきます。
 つぼみと花と綿毛、みな同居するのがトゲチシャのたたずまいで、ちょっと不気味な雰囲気があります。
 花が一斉に咲いたらさぞきれいな眺めだろうにと思うのは私の勝手な思いで、たぶんトゲチシャには別の都合があるのでしょう。





*2015年7月21日撮影

 もうほとんど咲いていないけれどたまに見るノゲシに似ていて、ときには区別がつかないこともあります。
 トゲチシャのはっきりした特徴は、葉の裏の中心の葉脈にトゲが並ぶことです。
 これが葉の部分の写真ですが、トゲが分かるでしょうか。
 ノゲシの葉も周囲をトゲが囲むことがありますが、触ってみると葉全体が比較的柔らかいのが特徴です。
 トゲチシャは葉が硬くて葉裏のトゲもなかなか硬いものです。(触ってけがをするほどではありませんが)

クサギ

2015-07-19 22:04:22 | 樹木

*2015年7月19日撮影

 梅雨時ですが雨は思ったより少なく、猛暑の日が続いています。
 
 クサギの花が咲き始めました。
 ちょっと変わった花で、けっこう目立ちます。





*2015年7月19日撮影

 こんな感じでたくさん咲いています。
 クサギは「臭木」と書き。臭い木という意味です。
 葉をもんだりすると、ちょっとした刺激臭があります。爽やかな香りと感じる人もあれば、いやな臭いと感じる人もあります。
 臭木と名付けた人はこの臭いが嫌いだったのかもしれません。

 花には百合のような芳香があって、これから盛夏にかけてアゲハチョウなどが集まってきます。





*2014年9月6日撮影

 さて秋になるとクサギはこんな実をつけます。
 赤い萼片につつまれた濃い青色の実はなかなかインパクトがあって、夏の花以上に目をひきます。
 これは昨年の9月の写真です。

 かつては若葉は山菜として食べられたようです。
 また実は草木染めに使い、鮮やかな空色に染めることができるそうです。
 

 




クサカゲロウ

2015-07-13 22:03:33 | 昆虫

*2015年7月13日撮影

 まだ梅雨があけないというのに今日は真夏の猛暑でした。

 今日はめずらしい、クサカゲロウに出会いました。
 この際の「クサカゲロウ」は種名ではなくてクサカゲロウ科一般の虫をさしています。
 なぜならこの写真のクサカゲロウは何というクサカゲロウなのか、名前にたどり着くことができなかったからです。





*2015年7月13日撮影

 クサカゲロウ科の虫は日本には約40種がいるとWikipediaには書かれています。
 それでこの写真のクサカゲロウは何というクサカゲロウなのかと調べるのですが。さっぱり分かりません。
 
 ともかくはクサカゲロウの一種だと納得していただくしかありません。あしからず。

トウバナ

2015-07-08 22:12:41 | 草花

*2015年7月8日撮影

 連日の雨模様です。ただ雨量は多くなくて、ほんのちょっとずつ降る感じです。
 もっとしっかり降って欲しいと多くの人が願っているのではないでしょうか。

 鶴ヶ城公園の中で、トウバナの咲いているのに出会いました。
 トウバナという名は輪生状に多数の段に花をつけるところを、石積みの塔に見立てたものと言われています。
 花はまばらに開花し、花の段がいっせいに皆咲くことはないようですが、それでもなかなかの風情がある花です。





*2015年6月24日撮影

 これは先月あまり日当たりの良くない湿った場所に咲いていたトウバナです。
 花の色が白っぽくて、ひょろひょろした感じのトウバナでした。





*2015年5月28日撮影

 5月の末、田んぼの畦に咲いていたトウバナです。
 じつは自信を持ってトウバナだと紹介できるのはこの写真だけです。

 トウバナにはそっくりさんがたくさんいて、イヌトウバナとかクルマバナとかが夏に花をつけます。
 今日出会ったトウバナや先月見たトウバナはトウバナではないかもしれません。
 でも区別がつかないので、どれもトウバナだとしておきます。