*2015年7月30日撮影
小さい花ですがとても美しいタデ科の花。
この花にはママコノシリヌグイ(継子の尻拭)という、とても嫌な名前がついています。
茎にびっしりと下向きのトゲが生えていて、さわるととても痛いのです。
継子というのはそんなに憎いものなのか、継子の尻はこのトゲで拭いてやれという継母の悪意を草の名に付けたということのようです。
細い茎の先に、先端がピンク色の米粒のようなつぼみが固まって付いています。
その米粒が開くと花が咲いたということですが、花が開いたところはなかなか見ることができません。
今日は朝早かったせいか、開いている花を見ることができました。
ヒラタアブの一種が花にとりついています。
*2015年7月30日撮影
ピンクの米粒の先端が黒くなっているのがたくさんあります。
これは花が終わって実ができているのです。
実ができてもピンク色の外皮に包まれています。
だからこれは花びらではなくて「花被」というのだそうです。
2015年7月15日撮影
ママコノシリヌグイは先月から咲いていました。
この写真は今月なかばに、花盛りを撮ったものです。
花盛りといってももともと目立つ花ではないので、いろいろな草の中に埋もれながらひっそりと花を咲かせていました。
ミゾソバやタデ類などはこれから花が咲きますが、この花は早くから咲きます。
*2015年7月7日撮影
美しい花のたたずまいをもういちど。
これは今月初めに撮った写真です。
ママコノシリヌグイという名前の印象とはまったく違います。
いい花です。