さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ネコノメソウ

2014-04-14 22:09:12 | 草花
*この記事は4月14日にトウダイグサとして掲載しましたが、ネコノメソウの誤りであることが分かったため、4月16日にタイトルと文章を書き換えました。


*2014年4月13日撮影

 トウダイグサだとばかり思っていた草がじつはネコノメソウという草だと判明しました。
 普通にその辺にある雑草ですが、水辺によく咲く花のようです。
 とても変わった花で、どこまでが葉でどこからが花かよくわかりません。
 なんとなく花のように見えるところは色が黄色っぽくなっているので、花だと言われればそうかなという感じです。





*2014年4月13日撮影

 花を比較的大きく撮影しました。
 葉のように見えるものはごく小さいものまで葉なのだそうです。
 花は一番小さな葉に囲まれているつぶつぶで、4枚の萼が雌しべと雄しべを包んでいます。
 花弁は存在しません。葉が花弁のように見えているわけです。
 つぶつぶの花はたくさんあって、成長したものは口が開いたようになって、黄色い雄しべが見えるものもあります。
 




*2014年4月11日撮影

 花はまもなく実になります。
 二本の角が出たような実は、熟すと縦に割れて中の黒っぽい種が見えるようになります。
 その時の姿が猫の目のようだというので、ネコノメソウというのだそうです。
 どんなふうになるのか、時期が来て実が割れたら、お知らせしたいと思っています。

 


ツバメ

2014-04-13 22:23:21 | 

*2014年4月13日撮影

 会津にもツバメがやってきました。
 鶴ヶ城の南側、湯川の川面を飛び回っています。
 川岸のアシの茂みのなかのぬかるみで、巣作りのための泥などをくわえてせっせと運んでいます。
 どこか近所の民家の軒先に巣を作ろうとしているようです。





*2014年4月13日撮影

 ツバメのカップルが空を飛び回りながら、同じ場所におりてきて、巣の材料を運んでいきます。
 見ていると、どうも巣作りの材料を運んでいるのは雄だけのようです。
 雌は監視役でしょうか。
 
 ツバメは飛翔する鳥のイメージが強いのですが、とまったときに見ると、なんとなくとぼけた顔をしています。
 毎年撮影に挑戦しますが、動きが速いのでしっかりした写真が撮れません。
 

ショウジョウバカマ

2014-04-12 22:13:09 | 草花

*2014年4月11日撮影

 これはショウジョウバカマです。ピンクの花が球状にかたまって咲く、ちょっと変わった美しい花。
 きのう山道で発見しました。
 高山にもあるので高山植物としても扱われますが、里山のような低い山にも咲きます。





*2014年4月11日撮影

 花のアップです。
 細い管の先に黒っぽいものがついているのが雄しべ。
 それよりすこし太い管の先に釘の頭のようなものがついているのが雌しべ。
 ショウジョウバカマの花は、雌しべだけが機能する雌性期を経て、雄しべが機能する雄性期に変わります。
 自家受精を避けるために、時期によって雌花から雄花へ変わるわけです。
 雌性期に他の雄性期にある花の花粉を虫たちの媒介によって受粉します。
 そのあとで雄性期になり、雄しべの先の黒い部分がはじけて白い花粉を出すようになります。
 この花は雄しべの先の黒い部分が少し白っぽくなっているので、花粉を出し始めているのではないかと思います。





*2014年4月11日撮影

 無事に実が実ってからも茎は伸び続けてかなり大きくなります。
 萼(?)が実を包んで、花のような姿をしているので、夏は緑の花が咲いているように見えます。
 秋になって実が熟し種が地に落ちて芽が出てからさらに二年かかって、春に花が咲くとされています。
 ところが種が芽生えて育つ確率はたいへん低いのだそうです。
 そこで、種を経ないで、葉の先から自分のクローンを発生させて増えるという能力をもっているのです。
 なかなか不思議な植物のようです。

キブシ

2014-04-11 22:26:50 | 樹木

*2014年4月11日撮影

 少し山の方へ出かけてみました。
 あまりなじみはないかもしれませんが、キブシという木の花を見つけました。

 キブシは葉が出る前に花が咲く、落葉小高木です。
 花はごらんのように鈴なりになって垂れ下がります。玉すだれとか縄のれんとかそういうイメージです。






*2014年4月11日撮影

 花に近づいてみるとこんな感じです。
 キブシは雌雄異株で雄花と雌花は別の木に咲くのですが、花を見分けるのは難しいようです。
 花が咲くと後から葉が出始め、雌花は実に変身します。秋にかけて実は熟し、冬が来る前に葉は紅葉し散ります。
 春のほんのいっとき、変わった花を咲かせるキブシでした。

アオイスミレ

2014-04-10 22:39:18 | 草花

*2014年4月10日撮影

 菫(すみれ)の花が咲いています。
 咲き始めるのが早いアオイスミレのようです。
 林の中や縁、人家の近くなど、広く日本中に分布しているポピュラーな菫です。





*2014年4月9日撮影

 菫のなかで最もポピュラーなのは本来のスミレとタチツボスミレだと思います。
 スミレは葉が細長くてタチツボスミレは葉が丸いので、とりあえず見分けがつきます。
 それでこの菫は葉が丸いのでタチツボスミレの仲間かと見当をつけて調べるのですが、茎や葉に毛が生えているところからアオイスミレということになります。





*2014年4月3日撮影

 積み重なった枯葉の中からかろうじて顔を出している背の低い菫ですが、地面に顔を付けるようにしてよく見るととても美しい花なのです。
 まとまってたくさん咲くのもいいところです。
 ただ地面に張り付いているような感じなので、気づかないでしまうこともあります。

 菫のなかには花が終わると葉が大きく育つ種類があって、アオイスミレもそのひとつです。
 夏には葉の幅が8cmほどに育って、徳川家の家紋に使われたフタバアオイによく似た姿になるところから、「葵菫」アオイスミレと名付けられました。
 青い菫ではないのです。