*2013年8月24日撮影
クズ(葛)がすごい勢いで伸び繁っています。
冬になると枯れてしまい、春になってからまた新しく芽を出すのですが、ほんの二三か月のうちに野原を埋め尽くし、木にからみついて伸びます。
この生命力といったら、まさに圧倒的です。
花もずっと前から咲いていますが、なにぶん葉が繁っているので、よく見えないことが多いのです。
よく見ると風情のあるいい花なのですが、あまりじっくり見ることのない花です。
いろいろな草が絡まっている中に咲いているクズの花をごらんください。
*2011年8月31日撮影
ちょっと古い写真です。
クズの根から葛粉をとるのはよく知られています。根を乾燥させたものは葛根(かっこん)という漢方薬になります。
かつては、クズのつるを使ってかごなどを編んだり、クズの繊維で布を織ったりもしました。
また馬や牛やヤギなどの飼料としても重宝されたそうです。
つまり昔はクズを刈り取って利用したので、今のように伸び放題に伸びていることはなかったと言われています。
*2011年8月27日撮影
これも二年前の写真。クズのつるが木の枝に垂れ下がって花が咲いています。
こういう景色も珍しいのではないかと思います。
今では、始末に負えない雑草の筆頭にあげられるようになったクズ。
日本からアメリカに渡って、北アメリカ南部でもやはり手に負えない雑草としてはびこっているそうです。
もっと利用する方法はないものでしょうか。