*2014年6月7日撮影
梅雨空のもとひっそり咲いている地味な花を紹介します。
ケキツネノボタンといい、田の畦などに生える雑草です。
キツネノボタンというよく似た草があって「狐の牡丹」と書き、葉が牡丹に似ているからというわけです。
ケキツネノボタンは、毛の生えた狐の牡丹という意味で「毛狐の牡丹」です。
茎や葉に毛が生えているのです。
五弁のつやのある黄色い花と、金平糖のような実、その取り合わせが面白い植物です。
*2014年6月2日撮影
花の中心が盛り上がって実が出来はじめると花弁が落ちはじめるので、5枚そろっていない花がけっこうあります。
実の形からコンペイトウグサとも言われるそうですが、その場合はキツネノボタンもケキツネノボタンも区別がないようです。
*2014年5月25日撮影
キツネノボタンもケキツネノボタンもキンポウゲ科の仲間で、有毒植物とされています。
生育環境がセリに似ているので同じ場所に生えることも珍しくなく、葉の一部だけをみると似ているので、まちがって食べないようにとよびかけられています。
花が咲いてしまえば間違いようもないのですが、毒のある植物というのは身近に意外に多いということは認識しておく必要があります。