*2013年5月14日撮影
日あたりのよい草原(くさはら)に黄色い花が目立ちます。たいていタンポポかクサノオウです。
きょうは、そのクサノオウの写真です。咲き広がっていると、とても見事な眺めです。
クサノオウは春も早くから咲き始めて、夏になっても咲いている、花期の長い花です。
*2013年5月14日撮影
クサノオウは「草の黄」と書くのが一般的で、王様の「草の王」を連想していたらちょっとはずれましたが、まったくの間違いでもなさそうです。
「草の黄」の黄は、花の色というよりは、茎や葉を折ると黄色い乳液が出ることによると言われています。
この黄色い液は猛毒で、皮膚につけると皮膚がただれ、誤飲すると消化器系がただれます。
ところが、この草は一方で薬として用いられてきた長い歴史があり、皮膚疾患や傷の薬として、あるいは胃腸薬や下剤として、または麻酔薬として用いられたといいます。
そこで薬草の王様という意味の「草の王」と名付けられたという説や、皮膚疾患に利くというので「瘡(くさ)の王」というという説があるのだそうです。
毒性が強いので、くれぐれも「ためしに」などと黄色い液を手に付けたりしないでくださいね。
*2013年5月14日撮影
さて、花のアップには、クロマルハナバチが登場してくれました。
後ろ向きですが、真っ黒い身体に黄色いお尻がとてもいいコントラストです。
この黒い働き蜂はみな雌で、雄はもっと身体全体が黄色くて、働かないのだそうです。