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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

予測

2018-01-18 13:28:25 | プロジェクトエンジニアー

この方もこのカットしかありませんでした。
でも良い顔に描けました。ありがとう。


今日のタイトルは、「予測」です。

予測とは、
将来の出来事や有様をあらかじめ推測すること。
前もっておしはかること。(広辞苑より)

私が結婚するのは、いつ頃だろう。いやできるかしら。
できたらいいな。と段階を下げていきます。
おみくじなどを引き、良縁近しなどの文言を見つけると急に嬉しくなります。
ところが、一年経っても二年経っても結婚相手は現れません。
あきらめた頃、つい優しくされてゴールインなんて話を聞きます。

パン工場を作っている頃の話。
注文予想が外れ、欠品を出したり作り過ぎて廃棄した話を聞きました。
理由は、販売予測ができないことと
段取り(原料調達、人員配置、ラインの選択)に時間がかかるので、
安全を見て、早めに大量に作ってしまっていたのです。

注文生産をしようとなりました。しかも3便対応でした。

注文が来てから出荷するまでの時間は1便は6時間。
工場内のリードタイムは、8時間でした。
ラインの主機械のオーブンは、安全と省エネを考慮して重厚長大傾向でした。
その結果、温めるのは早いが冷ますのは遅いのが欠点でした。
もう一つのネックが解凍庫でした。
その工場は、全国統一商品を売りにしていましたから、生地は冷凍生地でした。
従来の解凍庫は、温度分布が均一でないため、
生地の解凍時間に30分のばらつきがありました。

ハード面の主たる改善は以下のとおりでした。
解凍庫は、自社で熱シミュレーションをして、
解凍用熱風(湿度、温度管理済)の風速を割り出しました。
解凍庫のメーカー選択条件は、±1℃、±5%(相対湿度)の厳しい条件でした。
オーブンは、メーカー選択条件に、昇温は10℃/分、降温は5℃/分としました。

ソフト面は、注文後すぐ(15分以内)に生産指示書を印刷して配布すること。
また、出荷基準時間で生産計画し、人員配置のピークカットも可能なソフトでした。
膨大なデータを計算し、瞬時にラインごとの生産指示書を発行する。

1便については、ラインを二回流すことにしました。
一回目は少なめに、二回目に注文をカバーする量を作る。
ピークカットは、事前にシミュレーションできるようにしました。

注文生産することで、ロス率は、10%から2%まで落ちました。
それは、利益に直結しました。
しかも、パン職人を使わずともアルバイトで指示書通りにワーク(製品)を
移動させることで、生産できました。
どんなに優れた予測ソフトより、注文生産が優れていました。

予測できないことが起こりました。
生産計画支援ソフトに頼ることから脱却できなくなりました。
パンの顔を見て、臨機応変に美味しいパンを作るのが職人です。
美味しいパンを開発する。
ピークカットのために、余った工程の人を回せなくなった。
昔は個人からスタートしたパン屋さんは、パンの全行程を熟知していました。
つまり、マルチタレントでした。
それを是正する人がいませんでした。
ソフトに使われ、利益に胡坐をかいた経営者の怠慢でした。

画期的なことで業界をリードできるのはわずか10年です。
センチュリーカンパニーとなるには、
世の中のトレンドの先を見る目が求められます。
これは、予測です。

2018年1月18日

(1月21日に追記)
生産ソフトを開発した真意が理解できない方が、
経営者として代々変わっていきます。
これこそ、時代遅れとなる要因です。

現場で起こっている変化を察知できない。
変化を報告できない環境にしてしまっている。
これでは、どこまで行っても修正できない。
マイナーチェンジで生き残れるほど、悠長な状況ではないことは理解できているが、
対処方法が分からない。むしろ判ろうとしない。

自分の無能をさらけ出すことで、優秀な社員が出てくることもある。
カリスマは、自身の成功体験しか話さない。
昨日優秀でも、今日は優秀とは限らない。
それは、自分が一番わかっていることです。
それだけ、人の命(生活)を預かることは厳しいはずです。
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予約客

2018-01-17 11:12:24 | プロジェクトエンジニアー

素敵な笑顔です。
笑顔が見つけられて良かった。


今日のタイトルは、「予約客」です。

昨年4月に始めたカフェです。
初めのうちは、テレビや新聞で取り上げてくださったこともあり、
客数は、忙しいほどありました。平均7人/日以上でした。
報道が下火になり、6月を迎える頃より、客数は段々と減ってきました。
平均5人/日が、3人/日となり、ゼロの日もあるようになりました。
7月には、少し盛り返しましたが、8月がさっぱりでした。
お盆の帰省を期待してカフェを営業しましたが、お客さんは来られませんでした。
昔から、ニッパチ(二月と八月)は、飲食店の売り上げが落ちると聞いています。

SNS(Social Network System:ネット配信)やチラシでの宣伝不足じゃないかと、
妻と心配しました。
マーケッティングに力を入れるようになり、お客さんの傾向(地域、好み)を
分析するようにしました。
結果、近所の人に来ていただけない店は持たないと判断しました。

SNSではない、口コミである。
店は常に清潔で、新鮮なものしか出さない。
掃除をし、生け花を欠かさないようにしました。
カフェの周りだけでなく、空き家の草刈りもしました。
リピーターのために、似顔絵を描き渡しました。また、ポイントカードも作りました。
残ったものは、その日のうちに友人や近所に配りました。
「美味しいものづくり」を知って欲しかったのです。
同時に、夜の営業も始めました。一組だけの予約客をとるようにしました。
席料500円/人(2時間)だけで、飲み物と食べ物を持ち込み可能としました。
近所の嫁会が、最初に使ってくれました。
自慢の料理と酒を持ってこられ、盛り上がっておられました。
自宅では話せないこともあるのでしょう。

市役所、商工会、商店会、ゴルフの反省会、茶念仏などの集まりに
使ってくれるようになりました。
お好み焼き、ピザとパンは出ていました。
作る時間がないから、お任せ料理でやってくれないかと頼まれるようになりました。
試作をして、応援団に何度も試食をしていただきました。
近所の魚屋さんに、刺身を依頼するようになりました。

いつもこれで利益は出るのかと言われます。
だから、来るんじゃないと私は内心思っています。
お任せ料理以外受け付けていません。
残り物として配ったお礼に野菜が届きます。その野菜を使います。
予約客が続いたときは、同じメニューのものもあります。

飲んだあと、歩いて帰られるから良いと、近所の方が使ってくださいます。
「予約客」が大人数になると、前の日から仕込みになります。
若い人は、驚くほど飲んで食べられます。
胃袋から掴むを実践しています。家庭料理のオンパレードです。
女性客には、美味しいケーキを用意するようにしています。

「予約客」は、カフェの救世主になるかもしれません。
昨晩食べたパンが美味しかったから、また来たよと言われます。
安くて美味しいものを、今日も探し続けています。
営業で、全国や世界を食べ歩いたのが生きています。
私の役目は、舌だけです。

読者の皆様は、一度は来られている方ばかりです。
これからもよろしくお願いします。

たんぽぽが 役目を終えて 風に舞う

2018年1月17日
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私よ(Part2)

2018-01-16 06:26:35 | プロジェクトエンジニアー

馬鹿な大人の真似をしないでね。
この方は、しっかりと世の中を見ていけそうです。


2017年6月2日投稿記事「私よ」では、
電話で知らぬもの通しが、
「私よ」の会話から始めて、盛り上がった後に、
勘違いに気づく話を書きました。

世の中、色々あって、
自らの毛か、他人の毛か間違う事件もありました。
2014年7月19日投稿記事「勘違いは時として大胆」

時間のある方は、参照してください。
ハイライトをクリックすると記事を読めます。

バブル崩壊前の、日本が急成長をしている頃の話です。
仕事はやってもやってもありました。
夫は、いつも遅くなって、帰って来ました。
妻は、鍵を開けたまま、今日も待ちきれずに寝てしまいました。

郊外に、雨後の竹の子のごとく団地が出来ました。
夫は少しのつもりで、仲間と飲み始め気づいたら最終電車の時間でした。
やっとたどり着いた我が家に入りました。

眠気に耐えてベッドに入りました。
夫婦ともに寝惚けています。
いつもと違う感触に、いつになく燃えてしまいました。
これ以上書くのはやめましょう。

同じ間取りで、考えられる配置も似たような造りです。
階違いの一室で起こった笑っちゃいけない事件でした。

今日のタイトルは、「私よ」でした。
嘘のような本当の話、本当のような嘘の話でした。

寒空に あってないよな 流れ星

2018年1月16日
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起業

2018-01-15 18:15:41 | プロジェクトエンジニアー

あっけらかん。
これで楽しいのだから、良いのです。


今日のタイトルは、「起業」です。
地域おこし協力隊の任期は、三年が最長です。
2017年3月末の資料を基に数字を拾います。

任期終了後、地域に残る方は63%。
この63%は意外でした。国の施作としては成功でしょう。

任期終了した人の14%が起業しています。
起業後、三年の内に70%の方が倒産や廃業をしています。
つまり、三年後も会社を存続させている人は、終了者のわずか4%です。
一般的に、起業して十年後も存続している会社は、4%と聞きます。
地域おこし協力隊が移住し、起業するのは極めて厳しい道です。
自治体が募集する時、移住や起業を呼びかけますが、甘くはないと知るべきです。

現在、地域おこし協力隊になって二年を終了しようとしています。
一年目が終了した時点で、起業(カフェ開店)しました。
私は、地域おこし協力隊員として給料をいただいています。
カフェでは、無給です。
手伝ってもらっている妻に給料を未だに払えません。
つまり開業以来赤字続きです。
起業の時に自分のお金を使いましたが、回収できません。
仕入先を開拓し、省エネを実施、営業を延長(夜の予約)や必要な食材を
自家栽培したりして、赤字巾を縮小してきました。

起業前に、自分たちが得意なもの(パン作り、お好み焼き)を作り、
お返し(野菜等をいただきました)に地域に配り食べていただきました。
美味しいと言ってくれました。
この地域にカフェはありませんでした。
商圏(車で30分)の人口は10万人と予測しました。
今もマーケッティング(売れ筋、客筋、客単価、食材、新商品など)を
続けています。
開店一年後には、妻に小遣い程度は渡せるのではないかと思います。
地域おこし協力隊の給料程度の利益になることは、おそらくないでしょう。

では、何故起業し続けようとするのか。
これは、私なりの挑戦です。
地域の方は、カフェの開店を喜んでくれています。
縁側のようなカフェで、年金でたまにお茶を飲み話していく。
パン作り教室や編み物教室をやり、諦めていた潤いを思い出していただきたい。
昔からこうだったと、おらが町を自慢していただきたいからです。
さらに工夫をして、次世代につなぐカフェにしたいと頑張っています。

ありさんの 一歩に負けじ おらが足

2018年1月15日
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あら、まあ(Part2)

2018-01-14 08:27:36 | よもやま話

ためらいがちに、かけた言葉に、
「あら」と言われたかどうか。
写真をパチリ。


「まあ」とにっこり。
ありがとうございました。


今日のタイトルは、「あら、まあ(Part2)」です。
「あら」とは、
(女性が)驚いたり不審に思ったりする時に発する声。
「まあ」とは、
(女性が)驚いたり感嘆したりした時に発する声。

2016年10月6日投稿記事「あら、まあ}では、
この絵に言葉は不要です。

朝顔が 寒そにそっと 腕を組む

と俳句を添えています。

さて、この謎の女性。
私たちと同年代で、男たちのアイドル的存在です。
一方、女性からはどう思われているのでしょう。
肌の若々しさ、素敵な笑顔。
男どもは、イチコロですね。
その通りでしょう。

私は、うまく「抜けた」と喜んでいます。
表情をとらえたということですよ。

勝ち負けに 不公平は つきものと

2018年1月14日
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