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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

はらはら(Part2)

2018-01-03 06:09:55 | プロジェクトエンジニアー

去る者は追わず来る者は拒まずというタイトルの絵です。


夜中に、雪が降ったようである。
今日のゴルフは中止となるでしょう。
7時過ぎには、お暇したのでそれから降ったのです。
雪が降ると、ほんのりと明るくなり生暖かくなります。
人肌恋しくなるのです。

昨日中断した「はらはら(Part2)」が今日のタイトルです。

湯加減はと聞く女の声が「はらはら」と弾ける薪にかき消される。
天井から、「はらはら」と露が、待つ身の肩に落ちる。
しばらくすると、「はらはら」と衣擦れの音を聞く。
覗き込む女の髪が「はらはら」と、湿った温もりを感じる。
(昨日の投稿)

これは、何かを期待させる件(くだり)になっています。
安倍公房の「砂の女」が思い出される。
女にからめとられるように、砂の家の生活に順応していくさまは、
現代の人々の生活基盤が何なのか問うた作品として有名である。

続けます。

男は、「はらはら」と自分の身に起こっていることを反芻している。
見上げると、「はらはら」と今にも止まりそうな天井扇が回っていた。
このまま、女と一夜を過ごして良いものかと良心に問うているのである。
意気地なし、敵前逃亡と罵られようと逃げたい気持ちでもある。
どうにも不可解な据え膳に戸惑っているのである。

皆さんいかがです。

女は許している。
そんな状態になった時、進むのか留まるのか迷ったことはありませんか。
女のそれからを背負う覚悟がありますか。

「はらはら」が、「どきどき」に変わり息苦しくなる瞬間です。
お膳立てをしたのは、自分であることに間違いはないし今さらとも思うのです。
俺で良かったのかと思わぬことです。
何故、俺だったのかと思わぬことです。
疑問こそ不幸と、現代人は生活しています。

去る者は追わず来る者は拒まず。

孫を見て これでよかった 遂ぎ添いし

2018年1月3日
コメント
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