故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

おっさんの花道

2024-07-04 10:15:34 | よもやま話

絵のタイトルは、「金目鯛」です。
どやうまいぞ。
新しいことをするには何事も億劫です。
ただ時間だけはある。
やる気もある。
できないのは、しないからです。


今日のタイトルは、「おっさんの花道」です。
定年退職時のお話が素晴らしかった。
石油系エンジニアリング会社で、初めて食品衛生規範の講義を企画された方でした。
銚子に親が残してくれた畑がある。
退職前にトラクターを買い、熱心に農業を始められた。
一緒に働く若い女性に、できた野菜を分けていたのを思い出す。
これからは、農業をすると残された者に宣言された。
持病があったのか、退職後一か月で亡くなられた。
おっさんの花道は、あっけなく閉じられた。

友人の退職の日、職場の人たち全員でアーチを作ってくれた。
友人は、お世話になった女子職員の胸を揉んでいった。
通り抜けた後、一人の女性が文句を言った。
私のを揉んでない。
友人は、ていねいに揉み上げた。

年金受給の年齢が延長された。
再雇用やら再就職で第二の人生のスタートがあいまいになった。
なかには、一生働きたいという者も出てきた。
妻が君臨する家に居場所はない。
糟糠の妻と一緒の旅行を計画するも、「おひとりでどうぞ」とそっけない。
ならばと、図書館やスポーツジムに行くも続かない。
行きたくて仕方がなかった釣りをすることにした。
「今日は釣りに行かないの」と送り出され、毎日の釣果を配る人もいなくなった。
市役所の保健指導を受けて、ストレッチと筋肉体操でメタボ解消に精を出す。
担当の美人保健婦さんが、男性料理教室の担当に替わった。
妻のお手伝いができればと、料理教室に申し込もうとする。
メタボ解消までは、妻も賛成したが、バーカと目と口が言う。

汗をかいて散歩する人がいる。
毎日10000歩を目指していると万歩計を見せる。
道端の草の一本でも抜いたらと、毎日草刈りの私は思う。

謝っても反省しても許してもらえない。
私はどうしたらいいの。
どうにもならない。
朝ドラ受けです。
皆を鼓舞し、出涸らしの私の役目は終わった。

これこれの年金があるから、病気になったら施設にぶっこんでおくれと息子に頼んでいる。
あいよー。わかったー。
それだけである。
皆を鼓舞し、夢を追っかけさせた。
岩に落ちる一滴なんて聞きたくない。
最期まで、前を向いて歩いて欲しい。

謝ることも反省することも必要ない。
残された未来が少なかろうが、コップに命の水は残っている。
経験したことのない未来は、過去の一滴とは間違いなく違うはずです。
「おっさんの花道」は、結婚がゴールでないように始まったばかりです。

2024年7月3日
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