故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

コーヒーシュガー

2015-01-21 03:58:02 | よもやま話
  毎日通いました(宇品港から望む)


毎日、コーヒーを10杯飲みます。

若い頃は、コーヒー牛乳が好きでした。
学生時代、銭湯に行った風呂上がりに、腰に手を当て飲んでました。
コーヒーは苦くて飲めませんでした。

かみさんと初めてデートしたのは、銀座のタクトでした。
木の床を歩くのがおしゃれでした。外壁一面の蔦の葉が印象的でした。
一杯のコーヒーがお酒に変り、いつしか仲が良くなっていたのでした。

妻との出会いもコーヒーです。
顆粒のコーヒーシュガーは、清楚で上品な味がしました。
熱いコーヒーに入れた時のパチパチとはじける音に恋の予感がしました。

タイに出張した折、インドネシアの若者から、
えらく高くてとても旨いコーヒーがあると教えられました。
インターネットで調べたら、「コピ・ルアク」のことでした。
ジャコーネコがコーヒー豆を食べ、消化された後、糞から採集されたものだとか。
こんなに高級なコーヒーはどんな味がするのでしょう。

ヨーロッパの事務所では、もっぱらエスプレッソでした。
砂糖は入れませんでした。
私は炭酸水とともに、馴染めませんでした。
足の長い彼らが、小さなカップを片手に飲む姿は様になりました。
持参した高級煎茶に砂糖を入れて飲んでいました。

沖縄で見学した砂糖工場では、サトウキビを粉砕し
液糖をドリップさせながら乾燥していました。
乾燥用燃料は絞った後のサトウキビでした。
沖縄本島には、もう2工場しか残っていませんでした。
黒糖を本土に売って精製するのだそうです。
素晴らしい設備でしたが、もうかってなさそうでした。

コーヒーシュガーを買って来てくれました。
私は、赤土に生えたサトウキビの林を思い出しています。
短く切ったサトウキビをかじった小さい頃は、歯が丈夫でした。

コーヒーシュガーは、今でも私を特別な気持ちにさせてくれます。

2015年1月21日
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