故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

いただきます

2016-11-24 04:14:12 | よもやま話

風に吹かれて自由にのびたベランダの玉ねぎです。
たまねぎのダンスと題をつけました。
露地植えの時は、霜柱で浮いてくるので押さえるようにと、
先輩からアドバイスをいただきました。


昨日は、「新そばまつり」でした。
新そばが収穫されました。
そば粉は緑色がかったいかにも美味しそうな色でした。
風味も高い。
腹がいっぱいでも、揺すったらどこかに入るんじゃないかと、
お腹いっぱいになっても食べられました。
これこそ、新そばです。
新しいコメが美味しいのと同じです。

私が担当したのは、洗い場でした。
寒風吹きすさぶ野外での水仕事でした。
一緒にやっていた辛抱強い女の方が、「会社でもこんなことはないでしょう?」
私は、「あるとしたら、間違いなくブラック企業です」と、腰を痛めないように懸命に洗いました。
朝11時開始の、120の蕎麦ご膳が、お替わり付きで、昼の部に繋がります。
膳の上には、器が5つ。食べる方にはいかにも楽しいお膳です。
楽しませていただきました。

私達は、「いただきます」(今日のタイトル)と命を食します。
おかげで生きていけます。
「いただきます」までの長い時間があります。
「ごちそうさま」までのなんと短い時間であることか。
感謝はお腹にたまり、明日の活力になります。

この地に来て、「いただきます」までの長い時間を知りました。
畑で作物を作る、鳥を撃ち肉にするまでの苦労を考えると、
「いただきます」と頭(こうべ)を垂れるのが当たり前と思うようになりました。
さらに、誰が面倒くさい料理をしてくれますか。誰が、食べた後の皿洗いをしてくれますか。
全部、自分以外の人です。

小さい頃、葬式でいただくご飯がまずいと感じました。
どうして、水加減を間違えたのか。
母は、大勢の賄い飯を作ったことがなかったのでしょう。
気が動転して、いつものようにできなかったのでしょう。
亡きじいちゃんの弔いは、大勢の人の参列で終わりました。
人が集まるどんな時でも、食事はつきものです。
その食事をいただけることが、葬式で集まった人達のこころを慰めます。

私は、「いただきます」と女の方に会わせて頂きました。
ここまで来るのに、どんなに一生懸命であったか、両親に感謝です。

これからは、より一層「いただきます」が重いことになるでしょう。
朝を無事に迎えられる。毎日が感謝です。

おはち下げ 仏に感謝 生きつなぐ

2016年11月24日
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