故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

若い人に

2015-07-10 03:23:47 | よもやま話

ジャガイモの花です。ジャガイモは地下茎をいただきます。花は何のために咲くのでしょう。


  
若い人にこんなことをさせてはならない。

草取りのことである。
どぶさらいのことである。

平成元年に建てられた建築物の外構は、傷んでいます。
永年の間放置されていた植栽は、伸び放題です。

草取り、枝打ちから始まりやっと土が見えてきました。
次は、溝です。溝は土で埋まって側溝の意味合いを無くしていました。
掘るにつれ、ゴミが出てきました。
ビニール、ゴミに缶、ペット瓶と混ざっています。
土木の方から、スコップと鋤簾を借りました。
やっと掘りだしました。側溝には、根が張りだしていました。
鋸とカッターで丁寧に切りました。
ミミズの一部は、家のベランダの土再生に一役買ってもらうことにしました。
残念なことに、側溝はアスファルトの陥没に合わせて水勾配が取れないようです。
監督に話し、コンクリートを流して底上げをしていただくことにしました。

散水栓は、30cmも土に埋まっていました。
相次ぐ改修工事で出た残土を捨てたのでしょう。
配管工に頼んで、散水栓を30cmあげることにしました。

工事監督は、気づいても言わないことがあります。
タダでやらされると思う若い監督もいます。
歳とった監督は、ちゃんと教えてくれます。対処方法も一緒に教えてくれます。
残材で、対処してくれます。ちょっとした手間を惜しみません。
現場に居るから分かることです。

草取りをしていると、こんなに珍しい植物がこんな処に生えていると
驚くことがあります。球根も多いのです。さすが、30年物の外構です。
毎日、作業着は泥だらけです。体重は日増しに減っていきます。
こんなことをしていて、給料をもらってよいのだろうかと気になります。

汚れ仕事は自分でやることにしました。
若い人にはさせられないと思うようになりました。
本来のプロジェクト(設計、監理)の仕事をさせてあげたいのです。

外構の担当は私です。草取り爺です。
工事現場がきれいになっていくと、誰もゴミを捨てなくなりました。
躾ができているのです。
草取り爺に、若い職工も声をかけてくれるようになりました。
あれ、誰だっけかなと思います。

毎朝鍵を開けて、夕方鍵を閉めます。
請負で来た職人は残業がしたいのです。初めのうちは追い返していました。
残業がしたければ早出しろと言いました。
歳をとった左官は言われなくてもやります。
皆さん、遠くから来ているのです。関東7県から作業員が通ってくれています。
早く帰してあげたいのです。明日も早いのです。

草取りをするのは、私なりに理由があります。
痛めた腰のリハビリであり、今度挑戦するゴルフコンペのために
握力を鍛えているのです。言ってみれば、幸せです。極楽とんぼです。

若い人に伝えたいのです。
言葉では伝わらないこともあります。
それは、やるしかありません。身体を張れる時に、しかもぼちぼちと。

やっと抜き 抜いたあとから もう生える

2015年7月10日
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