残雪の玉川上水です。
認知症サポーター養成講座に、妻と出かけました。
帰りにオレンジリボン(サポーターの印)をいただきました。
85歳以上の4人に一人、65歳以上では5人に一人がなる病気です。
長年にわたり、タンパク質のゴミが脳の中の神経細胞に蓄積し、ネットワークが壊れるアルツハイマー型。
脳梗塞や脳内出血に伴う、脳内細胞に栄養や酸素が届かなくなり、やはりネットワークが機能しなくなる型。
麻薬やアルコール中毒や感染症などによる脳内細胞の破壊による型。
いずれの場合も司令塔である脳に障害が起きることで発症する認知症です。
予防は、バランス良い食事を適量摂ることになるそうです。
高齢化社会では、避けられない病気です。
病気になる確率も大変高いのです。
ケアマネージャーをされている女性3人がロールプレイ(認知症役、サポーター役、解説者)で、
具体的に教えてくださいました。その後、聴講者全員がサポーター役に挑戦しました。
認知症の方をサポートする介護者の気持ちの推移は、次のようであったら良いと教えていただきました。
第一ステップ(とまどい・否定)
↓ 異常な言動にとまどい、悩みます。
第二ステップ(混乱・怒り・拒絶)
↓ 認知症への理解不足から、どう対応してよいか分からず混乱し、ささいなことに腹を立て、拒絶する。
第三ステップ(割り切り)
↓ 怒ったりイライラしてもメリットがないと気づき、割り切るようになる。
症状は同じでも、介護者にとって、「問題」は軽くなる。
第四ステップ(受容)
↓ 認知症の家族をあるがまま受け入れられるようになる。
言動がおかしいと気づいたら、早目に医師に相談することが大事であるとも。
症状によっては、早期に適切な薬の投薬やリハビリで改善されるそうです。
それでも症状が残り進んだ場合は、認知症について理解することが大事なことです。
奇異な言動も徘徊も被害妄想もすべて理由があります。
普通でなくなった本人が一番苦しいのです。
認知症の人への対応(基本姿勢)を教えてくださいました。
1.驚かせない(正面から相手の目線で、優しく話を聞いてあげる。見守る)
2.急がせない(相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する。余裕を持つ)
3.自尊心を傷つけない(相手の尊厳を守りながら、事情を把握し冷静に対応する)
認知症とはどんな病気なのか知ることも大切なことです。
独りで悩まないで、また隠さないで社会福祉協議会などに相談することです。
怪我などであれば見えますが、認知症は見えにくい病気です。
私は、義兄のサポートをしています。
ケアマネ、病院、ヘルパーや社会福祉協議会にいろんなことを相談しました。
皆さんプロフェッショナルです。自分の役割について明確に説明してくれます。
相談するたびに、自分がやることは何かわかり負担は少なくなりました。
サポートすることが当然であると思うようになり、心の負担はなくなりました。
本人が安心して穏やかな表情になっていくことが、とても嬉しいことになりました。
母が亡くなるまでの6年間、私のことは認識できませんでした。
生きている母に会えることが、とても嬉しかった。
認知症になる人が、そのうち日本全体で700万人とも言われています。
短い時間の聴講でした。私は、繰り返し学んでいきたいと思います。
霜踏んで 母のポッケに 手を入れる
2016年1月22日
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