故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

数奇

2017-02-02 03:29:48 | よもやま話

タイトルは、愉快ゆかいです。
どの子も描かないわけにはいかない。
やっと見つけた一枚です。


今日は「数奇」がタイトルです。
数奇とは、
(「数」は運命、「奇」はくいちがう意)
不幸せなこと。
境遇の変化がはげしいこと。
(広辞苑より)

皆さんのルーツはいかがでしょう。
4代前まで遡れますか。
爺さんは、顔しか知りません。
親父とさえ、ちゃんと話したことがありません。
誰も苦労話など話さぬものです。

しかし、血は流れているもので、先祖と同じような生き方をしています。
生まれた境遇がそうさせるのか。
土地柄故にそうなるのか。
私が育った島は、家を継いだ長男でも三反百姓です。
次男以下は、必然的に外に出ざるを得ません。
爺さんの兄弟も、親父の兄弟も私も島の外に出ました。

言ってみれば、ほとんどの島人が親元を離れ暮らすことになります。
ここが、数奇の始まりです。
暮らしの途中でいろんな人に出会います。
数奇と言っても、自分が選んだ道です。

西国産まれの私が東北で暮らしています。
転勤とは少し違います。
親である私が家を飛び出しました。
帰る場所はありません。

思えば遠くへ来たもんだ。
一年前まで、自分がカフェを始めるなんて考えもしませんでした。
なりゆきです。
一日に10人のお客様を迎えられるか不安です。
10人のお客様が来られないと、採算割れです。
カフェの前を歩く人は、10人もいません。
これは冒険よりも危険です。
しかし、考えた末の結論です。

昨日から、大工さんや設備屋さんと打ち合わせを始めました。
まんまの古屋を片づけて、なおして住み始めました。
今度も同じことをします。
暮らすということは、こんなことだと思います。
これが数奇としたら、そうなんでしょう。
私のルーツは和寇です。
瀬戸内の赤褌です。
島外に出て暮らすのが、生まれた時から決まっているようなものなのです。

これまでも、これからも一生懸命生きるしかありません。
日本人のほとんどの方が、国外と関わりを持たないと暮らしてはいけません。

温もりのあるカフェを作りましょう。
木陰のような爽やかなカフェにしましょう。
訪ねてくださるお客様一人が大切です。
冒頭の子のように、懸命に見ていれば、何かの発見があるでしょう。

波アワが 風に飛ばされ 松につく 

2017年2月2日
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