故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

不安の昇華

2020-06-03 04:41:13 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「沈思黙考」です。
立派なゴーヤができました。
「どや」と語りかけてきます。


「婆さまが、どもなんねえ」
「いったって、聞かねんだ」
と隣の大工が話しかけてくる。
私は知っている。似たもの親子(母子)である。
息子は、野良で働く母が熱中症にならぬかと心配する。
母は心得ていて、太陽が高い日中は働かない。
朝と夕に、日陰と日向を往復しながら草をむしっている。
「話してみたら」と大工に言う。
案外、納得するものだよ。アドバイスのような気づかいが言葉になる。

林の下草を刈り、侵入してくる孟宗竹(筍、成木)を掘ったり切ったりしている。
林が素敵になった。誰も目にしない裏の林の出来事である。
「裏がきれいになった」と大工が言う。大工も伸びた木を剪定している。
何らかの気持ちに灯がついた。良かったと思う。

今日のタイトルは、「不安の昇華」です。
不安を集め、フライパンの中で炒めた。湯気が上がり残ったものがある。
不満だった。不満の汁でシャツを染めた。
不満色のシャツを着ている人が堂々と歩いている。
これで、どの人が不満であるか行政も気づいて、見分けがつき対処できる。
そんな夢をみた。

「俺は寝不足だ」と先輩が心配顔で話す。
なるほど、夜は眠れないらしい。
朝と昼、先輩に電話をする。留守電に変わり切れる。
ほどなくして、折り返しの電話が来る。寝ぼけ声である。
ちゃんと、寝ているではないか。
「不安の昇華」は出来ている。

花豆の つる揺れ当たり そこで巻く

2020年6月3日
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