楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

薬師の泉庭園(1)ー板橋区の庭園(旧中山道番外記)

2017年06月10日 04時00分52秒 | ひとり歩き旅
旧中山道の板橋宿を過ぎて、旧中山道は国道17号線(中山道)と合流、
しばらくして、日本橋から三つ目の「志村の一里塚」が見える。

(志村の一里塚)

その先にある交差点「志村坂上」の信号で旧中山道は左側の交番を挟んで左に分かれる。
ここから旧中山道最初の難関と言われた「清水坂」にはいる。

(志村坂上の交差点)

Y字路となって左へ入る旧道との間に少し見難いが交番がある。
旧道へ入るとすぐ右手の民家の塀の中に庚申塚が見える。

(庚申塚のある民家の塀)

(庚申塚の青面金剛)

庚申塚は、60日に一回来る庚申の日(かのえさるの日)に、
「眠ると体内に居ると言う三尸(さんし)の虫が、
人の悪行を天帝に告げる」(中国道教の教え)ため、
その日は一睡もせずに夜を過ごした。

写真は像が古く見えにくいが、青面金剛(しょうめんこんごう)が刻まれ、
像の足元には、「見ざる聞かざる言わざる」の三猿が刻まれている。
ここで三猿は、庚申が申(さる)の日であることから刻まれているようである。

しばらくすると、左手の民家の玄関前に、二基の古い石塔が見えてくる。
ひとつは庚申塔と漢字で刻まれており、一つは道しるべで、
「是より大山道幷ねりま川こえみち」と刻まれています。
現代文では「これより大山道 並びに練馬 川越道」と刻まれている。

(庚申塔と道標)

(庚申塔と道標の拡大)

(庚申塔の左横にある道標)


庚申塔の左横には、「是より富士山大山道 練馬江一里 柳沢江一里 府中江七里」とあります。
往時、ここが富士詣でや大山詣での分岐点としての道標です。

練馬へ一里、柳沢(やぎさわ)へ一里、これは保谷市(現在の西東京市)の柳沢まで、
富士街道で一里の距離を示す。
府中までは七里とありますが、およそ28kmとの道しるべです。

さて、この清水坂を下ると左手に古い石塔が見える。
これは「馬頭観世音」で文字がかすかに見える程度である。

中山道では宿場ごとに、
荷物を運ぶ人馬を、馬50頭、荷役人25人を常備する決りであった。
「馬頭観世音」は、こうした馬の安全を祈願して建てられたものだ。

(清水坂と馬頭観世音が立っている場所)

(マンションの玄関先に立っている馬頭観世音)

(馬頭観世音)


清水坂はこの先で、西にほぼ直角に折れているので、
富士山が街道上唯一右に見える場所と言われる。

しかし筆者が何度も通ってみたが右側には見えなかった。
往時の街道はもっと左へ鋭角に曲がっていたのかもしれない。

(清水坂右富士が見えると思われる場所)

(富士山が見える方角はカーブミラーの後ろの木の方角)

(清水坂の終点?)


その清水坂の途中、右富士が見えると思われる場所辺りに、
昔は大善寺の地蔵堂があった。

その大善寺は、「江戸名所図会」にも載るほどの有名な寺であり、
薬師三尊(清水薬師。伝・聖徳太子作)が、大善寺の本尊である。
八代将軍吉宗が鷹狩りの途中に大善寺に立ち寄り、
境内の湧き水(薬師の泉。板橋区小豆沢3-7)があまりに美味であったので
「清水薬師」と命名したと伝わる。
同地の地名「清水坂」の謂れとされている。
関東大震災以後、浅草の総泉寺が同居したが、その後合併により現在は総泉寺となっている。

(江戸名所図会の大善寺と薬師の泉)(WEBより)


やっと表題の「薬師の泉」が出てきました。
図の左上がの道が清水坂で下の階段を降りて大善寺の境内に至る、
「清泉」とあるのが「薬師の泉」境内右手の茅葺屋根が「大善寺」と言う。(江戸名所図会)

つづきは次回へ
コメント (8)
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田植えのあと-お散歩(その9)

2017年06月07日 04時05分56秒 | 日記
ゴールデンウイークの前に、
小学生が授業の一環として田植えをした。

キャーキャー言いながら、
裸足で泥んこが気持ち悪そうに騒いでいたが、
田植えを終わらした。

その後、公園の管理人さんが、鳥脅しのフクロウの案山子を立てた。
フクロウは猛禽類だから小鳥たちは寄り付かないことを、
管理人さんは良くご存知だった。
今まで、若いツバメが来ていたのに、見当たらなくなった。

可哀そうのに、巣作りの泥を持って行くことが出来なくなったが、
どこか新しい場所を見つけたに違いない。

(田植え跡のフクロウの案山子)
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「栴檀(せんだん)ーお散歩(その8)

2017年06月04日 04時32分57秒 | つれづれなるままに考えること
「栴檀は双葉(ふたば)より芳(かんば)し」は広辞苑(第四班)によると、

(栴檀は発芽の頃から、早くも香気があるように、
 大成する人は子供の頃から並外れてすぐれている。)とある。

(栴檀)


「栴檀」とは、白檀のことをいい、白檀は香木であり、
非常によい芳香を放つことから扇子などに使われている。

「カミさんに白檀の扇子、持ってる?」と聞いたところ、
二個持っていると言う。
二つとも友達が台湾へ行ったときのお土産だそうだ。

そこで、「栴檀って知ってる?」聞いたところ知らないと言う。
今、散歩に行っている公園の入り口に、栴檀の木があって花が咲いていることを話し、
「栴檀は双葉より芳し」ってことわざがある話をした。
「天才は生まれながら並外れた才能を持っている」と言う意味なんだけれど、
栴檀と言う木は芽が出始めた時から並外れた良い匂いがするから、
才能ある人をたとえて言った言葉のようだ。
栴檀と言うのは白檀の事なんだそうだ。

(カミさんの白檀の扇子)


しかし、いかに香木とは言え、扇子の香気は年々薄れていく。

いつも散歩をする公園で、栴檀の花開いているのが見えた。

扇子に使う位だから花も良い香りがするだろうと思ったが、
生憎、匂いを感じることが出来なかった。

(栴檀の木)

(栴檀の花)


「栴檀も双葉から匂っても花から匂いを発散させない」ことが解った。
きっと天才も、一度天才としての才能を発揮して、花咲かせたら、
その後は才能を発揮しないのでは無かろうか・・・・。

秋になると、銀杏の様な実を付け、
天才になる気は無いのだろうが、小鳥たちが競って食べにくる。

その食べ残しの実を拾って来て、来年、芽が出るのを待って、
本当に良い香りがするのか確かめて見ようと思う。






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芙蓉ーお散歩(その7)

2017年06月02日 04時31分52秒 | 日記
5/27の土曜日、道路脇に見つけた芙蓉をご覧ください。

(芙蓉1)

(芙蓉2)

(芙蓉3)

(芙蓉4)


芙蓉を図鑑で調べてみると
「7-10月初めにかけてピンクや白で直径10-15cmの花を付ける。
朝咲いて夕方にはしぼむ花で、長期にわたって毎日次々と開花する」とある。

7-10月に咲く花なのに、
今年の気温は早くから夏の様相で、
東京では、30℃以上の真夏日が、もう2日もあった。
それで芙蓉も咲いたのであろう。

暑い陽差しの中、僅かに気分がホッとする。
コメント (9)
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