楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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四分六

2022年03月02日 04時19分20秒 | つれづれなるままに考えること
四分六、読み方は(しぶろく)。
意味は(4対6の割合。4割と6割の割合)。
使用例は「四分六で何とか勝ちそうだ」。

今では、ほとんど使われなくなった、用語です。
なんでこんなことを書き始めたかと言うと、

大学卒業のとき、
ゼミの教授の謝恩会を開こうと言うことになって、
ある友人がその席で「人を恋うる歌」(与謝野鉄幹)を唄った。
この歌の中で、

「妻をめとらば才たけて
 顔(みめ)うるわしくなさけある
 友をえらばば書を讀みて
 六分の侠気四分の熱
 ・・・・」

人を恋ふる唄

この歌にもあるように、
「六分の侠気四分の熱」のくだりを、
(リクブのきょうきしぶのねつ)と唄った。

そうしたら謝恩の教授が言う、
「日本語では(リクブの侠気四分の熱)とは言いません。
 四分六分の六分ですから、
 (ろくぶの侠気)と発音します」と厳そかに行った。

この教授、東京大学の文学部学部長を定年退職されて、
我が大学に再就職されて居た。
有名な英文学部長で、今でもネットを検索すると、
この教授の名前は出てくる。

生徒のぼく達は、ただただ「ハイそうですか」と
言うより仕方なかった。

しかし上のYuoTubeでも(りくぶ)と唄って居るし、
その他の歌手も(りくぶ)である。

さんざん検索して、
やっと見つけた(ろくぶの侠気)と
歌って居るのは、
元NHKアナウンサーで歌手の森繁久彌さんだ。
森繁久彌さんの歌をお聞きください。

妻をめとらば(人を恋うる歌) 森繁久弥

そこで表題の「四分六」は、
やはり(しぶろく)の読み方で、
(六分の侠気四分の熱)は、どうやら
(ろくぶの侠気四分の熱)と読むのが正しそうだ。

それでは「六義園」はどうだ。
これは「りくぎえん」と読むじゃないか・・・

これもどうやら(ろくぎえん)と読むのが正しいのか、
いまや「りくぎえん」で日本中に知れ渡っているから、
これはこれで良しとするか。

そうすると「六分の侠気も」も、
みんなが(りくぶ)と歌って居るから
これで良いと言うことになるか・・・

さあ、解らなくなってきた・・・

六分の人は(ろくぶ)と、
残り四分の人は(りくぶ)と・・・
これが正解かな・・・・?!








コメント (4)
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