楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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病院でのボランティア

2017年02月18日 06時21分12秒 | つれづれなるままに考えること
病院で迷子になる患者さんを案内するボランティアを始めて、
ちょうど一年になる。

このボランティアも、相手が日本人だけならさほど問題はない。
しかし大学病院と言うこともあって、
一日の内、外国人が少なくも複数の方が来院される。

町のお医者さんが困って大学病院へ患者を送り込むようである。
中には大事に至る病気もあるようだが、
大体はあまり問題が無さそうだ。

どうして送り込まれてくるかと言うと、
街のお医者さんが言葉に困ってしまうようで、
それが原因で送り込まれるようだ。

どうしてそう思うかと言うと、
彼ら外国人が払う医療費がずいぶん少ないからである。

医学的に問題が無いと言うことは、
それはそれで結構なことだが、
ボランティアのボクが困るのは、
この人たちにも診療明細書が出ることだ。


ほとんどの人が診療明細書を見て、
「これは何だ」と言う。

「今日、ドクターがどんな治療をしたか、書いてあります。」
と答える。

診療明細書は、要求されれば患者全員に発行しなければならないことになっている。
必要か不必要かお訊ねして不要の場合は出さなくて良い。
どうしてこんな制度が出来たかと言うと、
ある不届きな医師が診療内容を水増しして請求したことが発覚して、
この制度が出来た。

どうして水増し請求などできるのかと言えば、
日本では全国民が全員健康保険に入っており、
病気で医者にかかると、医療費の大半を健康保険組合が負担するからである。
そのために健康なうちから日本国民は医療保険に加入している。

そんな訳で医者にかかると、一部を患者が払い、大部分を健康保険組合が払うので、
そこに眼を付けた悪徳医師が、患者からは少なく徴収して置いて、
保険組合には大手術を施した位の請求をすると言う事件起きた。

現にボクが現役時代に、
四十肩とか五十肩とか言って肩に痛みが出て、
腕が上に挙がらず、痛みが激しかったので、
近くの接骨院でマッサージを依頼したときのこと、
ボクは肩のマッサージ代をいくらか支払ったが、
会社の健康保険組合から問い合わせがあって、
「あなたは腕を折る怪我をなさいましたか?」
と言ってきた。

どうしてかと言うと、ボクが罹った接骨院から、
骨折の請求が来ていますと言うのだ。
こんな悪徳医師が少なくも居たから、
診療明細書を出さなければならなくなった。

こんな事を長々と外国人に説明できない。
第一説明できる英語力がボクにはない。

病院でボランティアをやって居て、
こんな質問をされた時が、最も困る。

まさか、日本人の悪徳医師が・・・・なんて、
日本人には説明できても、外国人には口が裂けても話せない。

郵便ポストは何処?とか、
銀行は何処?
自転車で来たのだが自転車置き場はどこですか?
コンビニは?
食事をしたいが出来るところを教えて?
薬局は何処にあるの?
入院患者を見舞いたいが、東の14階へ行くにはどこから?
タクシー乗り場は何処?
バス停は?  
地下駐車場へのエレベーターは何処?
ひどいのは、出口は何処ですか? etc.

せいぜい質問は、こんな所で勘弁してほしいものだ。

それでは皆さん、お大事になさって下さい。








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