楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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色弱

2016年12月28日 07時01分15秒 | つれづれなるままに考えること
色弱について、いずれ感じたことを述べると以前書いたので、
18歳ころ考えたことを述べたい。 


そもそも色盲は、赤色が緑に見え、緑色が赤に見える。

色盲はもちろんのこと、色弱の人も理系の大学には、進めない。
色弱であることが解ったのは、色盲表によって初めて分かった。

精密検査をして分かったことであるが、
色弱は赤と緑が識別しにくい状態をいう。
赤が見難い人、緑が見難い人の二通りがある。
ボクは赤が見難い、これを第二色覚者という。
緑が見難い人は第一色覚者と言う。

普通、色盲は緑が赤に赤が緑に見える。
全色盲もあって、これはモノクロの世界だそうで、
生きながらえるのが難しいとのこと。

ボクは色弱だからいうが、

そもそも赤色を赤と決めたのは人間である。
大多数の人が赤に見える色を赤と決めたが、
本当は色盲の人が見ている緑の方が正しいのかもしれないのだ。

さらに色盲の人は、
生まれながらにして緑に見えるものを赤と教えられているだけであるから、
日常生活上何も問題は起こらないはずである。
いわゆる色盲が、どうして理系はダメなのかずいぶん考えたことがある。

医学部でも、喉が赤く腫れあがっているのを、
色盲の人には緑色にに腫れ上がっているように見えるだけである。
薬学部では、赤色の薬剤を混ぜるのに、色盲の人が見ている緑色の薬剤は、
本来赤色だから、それを混ぜればよいのであって特に問題は起こらないはずである。
化学だってリトマス試験紙の色が変わるのを、見違えるはずはないはずである。
通常の人が赤に見えるものを緑に見えるだけなのだから、
とそう思っていた。

しかし、ボクは色弱だから問題があることが解る。
秋の終わりか、冬の初めに、椿の木に花が一つだけあるとする。
それが見えない。全部緑一色である。

緑の芝生の向こうの森の緑の中に、
カラスウリが赤く熟れて、一個ぶら下がっていると友人が教えてくれる。
それが見えない。

いずれも近づいて「これだよ」と教えられると解る。
教えられなくても近づけば解る。

  閑話休題

また別に、創業百周年記念で陶磁器会社が造った高価なマグカップ。
今使っているそのカップの一つは赤色で、
もう一つは黒色で、同じ模様が描かれている。

朝、コーヒーを入れるのはボクの役目であるが、
点てたコーヒーをそのマグカップに注いで、
赤色はカミさんが使用し、黒色はボクが使う。
その模様が光線の当たり具合で色が解らない時がある。
赤色も黒色も、双方とも同じ焦げ茶色に見えるのである。

カップの側面の模様をダイレクトに光線にあてると、
色はきちんと見分けることが出来るのである。

余談はこれまで、本題に戻す。


大学受験の事はこの際、理系を諦め、文系にしておけば問題はない。
しかし、わが子孫にはどのように影響するのだろうか、
それが大問題である。

ボクの男兄弟は全員色弱であることが解った。
女兄弟は全員正常である。

原因は母親が色弱であるからだ。
色盲は女性には劣性遺伝であることを知った。
逆に男性には優性遺伝する。

女性には色弱の遺伝子が2個ないと表面に出てこない。
逆に男性には1個でも表面に出てくる。つまり色弱と判定される。

ところが母親が色弱と言うことは、
母親の遺伝子は、色弱の劣性遺伝子が二つあり、
二つ揃って優姓になっている。
(一つだと女性には劣性遺伝であるから、表面に出ないが、
二つあると色弱が表面に出てて、色弱となる。)

子供にはその50%が遺伝し、
男の子には優性に働いて色弱は表面に出て、
色弱と判定される。

父は正常で、二人の間に出来た女子には母親の遺伝子の50%が伝わるが、
女の子には劣性に働いて、伝わることになり、
色弱は表面には現れず、色弱と判定されない。

だから男の子は全員色弱で、
色弱の遺伝子を隠れ持っているけれども、
女の子は全員正常である。

その色弱のボクと、正常なカミさんとの間の子どもには、
色弱は50%の確率で遺伝する。
男の子には色弱の遺伝子が伝わるか、伝わらないかで、
色弱になったり、色弱を免れたりする。

幸い息子には、色弱の遺伝子は遺伝せず正常であるから、
色弱の遺伝子はなく、
今後子孫には、息子の配偶者に色弱の遺伝子がない限り、
色弱は生まれてこない。

さて娘には、劣性遺伝子が50%の確率で伝わるが、
正常な男子と結婚したので、
男の子には半々で色弱に成ったり成らなかったりするが、
その息子は色弱でないから、今後遺伝することはない。
女の子には遺伝子が伝わるか、伝わらないか、
どちらかであるが、劣性遺伝であるので遺伝はしない。

なんて事を、大学受験前に調べて、
本当は医学部へ行きたかったのに諦めた。

そして今がある。
人は与えられた環境の中で、ベストを尽くすのが最も大切なことである。


なんて事を、大学の英作文の時間(120分)に英文で書いて出した。
添削する先生は、日本語が解らないシスターであったが、
ボクの作文がよほど気に入ったのか、

採点は Excellent!

(優)であった。


人は褒められると、調子に乗る。
ボクはその後、英作文が好きになって、その一年間シスターを楽しませるために、
(本当の所は、自分の成績が良くなるように)ない頭をひねって作文を書いた。
お陰で通信簿は(優)であった。


子供でもそうだ。勉強好きの子供にしたいと思ったら、
子供が納得するほめ方をすることだ。

そうするとムキになって勉強して、黙っていても良い成績を取るようになる。
それでまた褒めるともっと勉強する。

コメント (6)
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