楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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乙女不動原瓦窯跡(旧日光街道・奥州街道を歩く 44)

2016年05月18日 06時46分04秒 | ひとり歩き旅
乙女河岸を後に、小学生が下校する一団を追い越して、
小山市乙女の陸橋がある交差点まで戻り左折する。
これが日光街道だ。

(日光街道の小山市乙女の信号)


先に進むと間もなく間々田駅は右方向の案内看板が目に付く。
交差点に近づくと「小山博物館は左」の案内看板があるので寄ってみることにした。
博物館の近くに「乙女不動原瓦窯跡」があるはずだからである。

博物館までの道案内は、
かゆいところに手が届くほど丁寧に案内看板がある。
しかし、肝心の博物館近くまで来たらぱったり案内が無くなってしまう。
カーナビの案内とよく似ている。
「目的地に着きましたので案内を終了します。」では解らない。
ここから先が知りたいのだ。
真っ直ぐ行くのか、左折した方がよのか・・・

ちょうど散歩中のお兄さんがいたので、お尋ねすると、
「博物館はその建物です。」と目の前の建物を指さす。
「乙女瓦窯跡は?」とお聞きすると、
「その藁葺き屋根の小屋がそうですから、屋根を目指していってください」とのこと。
博物館は目の前の建物であったが、道路が無い。手前は畑のような広場になっている。
「ここを通り抜けてよいでしょうか?」と、例のオジサンに聞くと、
「そこを抜けて行くのです。」と返事。
畑のような広場が通路になっているのだ。

博物館へ入ると、がらんとして左手に鎧兜が五体並んでいるだけ。
有料なのか、無料なのか、さっぱり解らない。
後ろの事務所に人の気配がするので、大声で
「入場無料ですか?」と声をかけると、
「ハイ無料です」返事があった。
(順路に従って自由にご覧ください。)くらい返答して欲しいものである。
さもなければ、人が入口に来たら
(いらっしゃいませ、ご自由にご覧ください)程度の挨拶は欲しいものだ。

(五体の甲冑武者人形)


左から、山之内一豊、徳川家康、井伊直政、細川忠興、本田忠勝の甲冑である。
この人物が小山市にどんな関連があるのか解らずに説明もなかった。
もともとこの博物館には乙女河岸の模型があるのを見たかっただけなので、
二階の展示室へ行くと一団の小学生が数班に分かれて先生から説明を受けていた。
ちょうど乙女河岸の模型の前で先生が説明をされている最中だったので、
終わるのを待って、写真を一枚撮った。

(乙女河岸の模型、博物館から)


外に出て、すぐ隣にある「乙女不動原瓦窯跡」に向かう。

(史跡乙女不動原瓦窯跡)


説明によれば、
(国家的事業であった下野薬師寺や下野国分寺の再建の一端を担った、
各種の瓦、丸瓦、平瓦、均正唐草文平瓦、八葉複弁蓮華文軒丸瓦、
文字の書かれた文字瓦が発掘されており、
ここで焼かれたものと思われます。)

(乙女不動原瓦生成跡と丸い粘土採掘場)


手前の丸い穴から粘土を掘り起こし、藁ぶき屋根のある処で製作された工房跡と思われる。

(粘土採掘跡)

(窯跡)

(瓦窯前の広場)


窯跡の前の広場は生瓦の焼成から製品の保管・選別などに至る作業空間と思われている。

(瓦窯の構造模型)


この不動原瓦窯跡の東側に御滝山 泉龍寺・乙女不動尊がある。

(御滝山 泉龍寺・乙女不動尊)


ここには芭蕉句碑があると言うが、見落としたのか、見当たらなかった。

コメント (10)
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