料理は気合。

いつもの女将の店で晩酌。

気まぐれな彼女であるが（いい意味でね）、今週は気力が充実していたようで、こちらとしては有難い限り。
良い小料理をちまちまと拵えては食べさせてくれるのである。

昨日の一例

エリンギをオイスターソースでああしてこうしたもの。

エビのすり身を餃子の皮で包み甘辛な餡をどうこうしたもの。

数日前に続き、美味し嬉しなのだった。


商売なんだからさ。とは言い切れない。

普段だって、普通に仕事をして良い酒を飲ませてくれる。良くも悪くも80％位の力加減を保持するのが玄人の仕事振りとも言われるが（いつも100％では身がもたぬ、60％では仕事が足りぬ）、彼女はたまに、その100％を楽しんでいるようだ。



数組の客を帰し、そろそろ閉店。

ああくたびれた、と彼女は笑った。