旨し色彩。

きんぴらごぼうをこさえた。

冷蔵庫に置いておけば、出してすぐ肴になるし飯にも合うしで、ほぼ欠かさない我が家、常備菜のホープだ。

大概は水煮の切りごぼうを使いラクをしてるが、たまには（安ければ）土付きを使う。

ふと見れば、滋味あふれ何と美しいこと。
年を取るにつれ変わる食の嗜好であるが、どうやら美的感覚もそのようで。

たとえぱ、ぱかっと割った完熟トマトの、熟れ過ぎてちょっと柔らかくなってる表情にうっとりしたり
緑というより深く碧いホウレン草に戦慄を覚えたり
あるいは、土の温もりを蓄えた牛蒡の包容力に心が癒える。
昔、牛蒡は悲しくも美しくないものの例えになったりしたが、誰がそんなことを言い始めたんだか。まったく。

食欲と性欲は紙一重らしいが、言い得て妙。



ちなみにホウレン草撮ってみた