酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

にらうま。

2012-11-30 | 酒風景
野菜栄養が不足しがちな冬。

緑黄色野菜補給と、加えて、イカの塩辛補給にこしらえた昨夜の肴。


強いて言えば、ニラの塩辛焼きとでも。

ざく切りニラに酒を振って、塩辛とともにホイル焼きにしただけ(あたしゃオーブントースターで)。塩辛が半煮えになったら頃合かと。

ニラの味が塩辛によってぐんと引き立つ、ニラ好きには垂涎の一品。
塩辛だけに飯には合うと思うが、こんなもの、酒のそばでなければ立場はないであろう、孤高の肴といった存在感がよい。

何だろうな。いつも呑んでる燗酒には文句はないのだが、なんだか違う酒が呑みたいなと、小さいが衝動のようなものが。まったりとすっきりがいい具合に混ざり合った、うまい純米酒を呑みたい気分であった。生憎、家にはストックなし(笑)。

いつもの風合いの違う肴を出すと、指向も違ってくるというもの。これだから酒は面白い。なにより温かい部屋でそれを楽しめる幸せに感謝。


ようやく復旧の目途が立ったが、登別の大規模停電は、まことお気の毒な限りであった。石油ストーブも電気がないと使えない。
よくぞ冷静に耐えたものと頭が下がる。

イタリアンって。

2012-11-29 | 旨かった話
昨夜は友人らと会食。

とあるホテルレストランの、数あるイタリアンメニューが食べ放題、ワインなども飲み放題というプランを楽しんだ。

プラン専用のメニューがあり、前菜からメイン、デザートなど盛りだくさんであるが、面白かったのがイタリアンうどん、イタリアン塩ホルモンなどイタリアン何々となづけた庶民的というか、日本的なメニューの顔ぶれ。

何がイタリアンなんだろうと、頼んでみた塩ホルモンに興味津々。


で、何がイタリアンかと、ホルモンをくみくみと噛みしめながら推測。
あたしゃイタリアンの定義については明るくないのでよく分からないが、少なくともここのメニューのイタリアン何々については、アーリオオーリオ的な味付けであればイタリアンなのかな、と。

ともあれ、そんな難しいことを考えるよりも、この塩ホルモン、フツーに美味しい。居酒屋にありそうな親しみある味であるが、オリーブオイルとニンニクの香りが効いている。

なんてこと言ってるうちに、次々に出てくる料理をたいらげ、お腹も一杯。
うむ、このトラットリアっぽい軽快な感じ。これがイタリアンの楽しいところかねと、ひそかに納得していたのであった。
ちょっと勉強になった。

焼きソーセージ

2012-11-28 | こしらえた話。
ポークウインナー。
食べ方のこだわりは、いつものロースト。

フライパンに切ったウインナーを入れてから点火。この際、油は使わない。
とろ火でじわり加熱。やがてちりちりと焼ける音がして、身に脂がしみ出してくる。
今度はその脂を介して身がじわじわ焼けてくる。
辛抱強くとろ火を維持。皮がぱりっとしてきた頃が食べ時だ。


このウインナー。友人デザイナーTの親父殿が何かの機会で手作りしたもののお裾分け。なかなか旨いのである。
少し、コショーを降り、これがまた酒に合うのなんの。オードブルどころか、これがメインディッシュとなる。

親父殿は既に仕事を引退し、町の世話やら蕎麦打ちやら家庭菜園やら、何かと忙しくしているようだ。ともかくは新しいことにチャレンジするのは良いことだ。

そうそう、T氏の親父殿といえば、先日のビタミン大根

まだ残っているそれは、昨夜ナメコおろしに。


まるでワサビのような青さ。ちゃんとラップしておいたおかげか、気が抜けた感じもなく、相変わらず辛い~。普通の大根と思ったら痛い目をみる美味しさ(へんな日本語)。

ここのところ、我が食卓はT氏の親父殿に依存率が高い(笑)。
頂き物は有り難い、あたたかな美味しさがする。

珍味。

2012-11-27 | 酒風景
昨夜、にわかに友人デザイナーTと呑みに出る。

おもむろに注文した珍味三点盛り。


手前、ホヤの塩辛。これがなかなか。
ホヤのそれは時々口にするが、大概はかなりしょっぱかったりして、相応に酒はすすむものの、味わいにはほど遠い。比べると昨日のはまるで一夜漬けのような(一夜漬けだったりして)新鮮さがあって、実に旨かった。
これを本格的といってよいか分からぬが、これぞ酒の肴の王道的なものに出合った気がする。

真ん中はお馴染みホタルイカの沖漬け。
そして向こうはタラコ。であるが、何だか、やる気がないように見える(笑)。


おまけ。

後先が逆になるが、一軒目の焼き鳥屋で。


メニューにあったなら、必ずといっていいほど注文してしまう肉詰めピーマン。

ひょっとして大好物なのか。

ビタミン大根で蕎麦。

2012-11-26 | 旨かった話
昨夜、晩酌の締めはおろし蕎麦。



さて、その大根。正式な和名はあるものの、なんとも楽しげな親近感のある呼び名。であるが、その味、辛さ。実態はなかなか硬派なのだった。
T氏の親父殿が丹精の家庭菜園からお裾分けに与った次第。


ちょっと小振り。青い外見が、いかにもビタミンな感じ。実際、通常の大根よりも栄養価が高いとか。

中身は外見のとおり、けっこう青い。


で、けっこう辛い。辛味大根を思わせる鮮烈さだ。皮も擂ったらどんなことになるか。

とにかくは、このおろしで食べた蕎麦の美味しかったこと。
逆に言えば、蕎麦のおかげで大根を楽しむことが出来たとも。

一般に大根は、薬味として食材を引き立てる役に回る印象であるが、こうした大根は薬味を超え時として主役となるのである。


残りの大根、どうやって食べようか。ほどほど急いで、気の抜けないうちに。