酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

鯖を味わい尽くす。

2019-03-31 | こしらえた話。
鯖をおろして塩酒粕で漬けた。我が家では塩麹より利用率の高い(と思う)。


身はしっとりと良い風味を味わえる。
魚が肴となり酒も楽しい。

加えて、付加価値はその後、〆の一品にあり。


船場汁。船場煮とも呼ばれるが、大根と鯖を炊いたものだ。
鯖のあらで出汁を引き汁物に仕上げるという、古くは大阪の商家のつつましくも賢い食生活がルーツ。魚一匹、どこも捨てずに食べつくすという始末の精神だ。

というまじめな話はさておき、実に美味しい。出汁をたっぷり吸った具はどれも旨い。

頭や中骨を一旦茹でる(塩を少々)。湯を切り灰汁などを洗い流したら、再び昆布とともに煮て出汁を引く。
この工程。食材に対して真摯に向き合ってるような気にもなれ、なかなかに清々しい。

いわゆる呑み会。

2019-03-29 | 旨かった話
日本酒が呑みたいと、お誘いに与る。
向こうは酒豪女子2名。迎え撃つはオッサンひとり。

店は向こうが選んでくれるという。
ああ、こういうのラクでいいなあ。人に決めてもらうって新鮮。
自分が仕切るといつも同じ店(笑) 同じ店で飲むって張り合いないからねえ。

あらかじめ日時を決めて待ち合わせ。
こういうの、呑み会っていうんだよな。約束とか予定のキライな自分だがなんかウキウキ。

てなわけで


ビールは不要。よーいドンで日本酒。もっきりだとこういう乾杯になる(笑)


アンキモ。一人の大好物らしく、その子と呑みにいくと必ずこういう光景に。

ならばと、八角のみそ焼きを頼んでみたり。


こっちはこれが好物だ。

それにしても、この店いつ以来かな。久々に来たな~。

なんて思ってたら


マスターからの差し入れ。クリームチーズと柚子のどうしたこうしたという一品。
昔からの縁というか義理で、いつも何かサービスしてくれる有難い彼なのだ。
それにしても美味しいな、コレ。
そんな肴にはこの酒。

旨い生酛造りの酒に限る。


そうそう、この店の名物は「ジンカラ」。ジンギスカンのから揚げだ。
マスター曰く、子供のころの弁当にはいつもこれが入ってて、なんかヤだったんですよねえ。とかいう代物だがこれが旨い。この店に来ると必ず注文してる。

とにもかくにも、呑んだ呑んだ。何種類?一人頭何合?

楽しかったなあ。

※これが果てしなく続くハシゴと深夜メシの序章とは知らずに

卵に甘酒?なニラ玉。

2019-03-27 | こしらえた話。
けっこう前、病院の待合室のテレビでこれを見て、「へえ」と思ったのを思い出して作ってみた。
たまたま甘酒を作ったものだから。


とか言う前に、この写真はないだろう。料理と皿の柄が同じだ(笑)

で、何が「へえ」かというと、ニラ玉を作る際、卵に甘酒を加えるとふわっと仕上がるらしい。
何となく検索してみたら、NHKの「あさイチ」で紹介されていた。卵1個に対して甘酒を大さじ1加えるというもの。あとは醤油や塩少々。

ふわっというか、いい感じでぷるんとなった。あ、世間ではそれをふわっと言うのかな。
うちの甘酒は砂糖かなり控えめ。市販のを使ったらけっこう甘かろうとは思うが、そこは卵、甘くて何か問題が?という配合なのかも知れない。

で、旨かったのかって?
うーん、それ以前に、とても良いネギ油を使ったりしてもともとが旨いからなあ、うちのニラタマは(笑)

という自画自賛を差っ引いても、卵はなかなかに美味しい。お試しあれ。

しみじみ煮物。

2019-03-25 | こしらえた話。
好きなんだよなぁ。多分、一生飽きるということはないだろうな。

ふと(いや、急激に)食べたくなって、作るたびに思う。


がんもにあぶらげ、そして生揚げが目下うちの三種の神器。
ほかに練り物なんかも一緒に食べたいが、それじゃおでんじゃないか。
とか言ってると、近年は高野豆腐にハマってるものだから、鍋が込み合って困る(笑)

3月も残すところわずか。暖かくなってくれば、こうした煮物料理の出番は少なくなる。

というのが世間一般の見方。であるが、この手のものは冷めても旨い。というか夏に冷たくして食べるのもオツなのである。
ほどよく冷えた吟醸酒に、ひんやりがんも。これ最高。

冷たい油揚げは、おでこに貼って暑さしのぎに。ウソです。でもこれをお菜にして冷や麦なんか食べるのはかなり良い。

あれれれ。あったかい話をするつもりが、気持ちは夏へ。
ここ数日、寒の戻りがあったせいだろうか。もう冬はお腹一杯なんだろうな。

季節変わりはどうも気持ちが曖昧だ(笑)

とことんフライドポテト

2019-03-23 | こしらえた話。
カリカリに揚がってるけど中はしっとり。そんなポテトにバターをたっぷり添えて食べるのが好き。

ならば、はなからそういう戦略でこしらえたらいいじゃないか。
美味しく食べたいから、とことん手技を尽くすという意味で(というか安易に)こんなネーミングと相成った。



まず、芋を茹でる、というか蒸す。電子レンジを使えばラク。
皮を剥いたら食べ良く切りさっと揚げる。
それをフライパンで空炒りし表面をとことんさっくりさせる。
そこにバターを投入し溶かしながらからめる。

カリッ、じゅわ~、ホクホク。

うまぁ~い。

この努力はイモ好きを裏切らない(笑)

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コチラに制作過程を分かりやすくまとめました