酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

唐揚げで再会。

2015-05-31 | 酒風景
真夏日になろうかという陽気。
そんな日であったが、ラーメン好きには関係ない。

旭川では古くから神社前と呼ばれ親しまれたローカルスポットの、
とある寿司屋がやっているランチ(なぜかラーメン)を目当てに出かけたが・・・
なんと暖簾が下がってる。
土曜はランチをやっていないか、時間が遅かったか。
たかが昼飯にのこのこ遠出をしたがなんてこったい。

とぼとぼと帰り道を行くと、おや噂の千ちゃんではないか。
なんとビックリ。時々新聞や雑誌に取り上げられている食堂を偶然発見。

どうも雰囲気的に、唐揚げがオススメなように伝わってくるので、そりゃ頼むでしょ。
明るい時間にビールと唐揚げ。
自分の大好きな時間である。



ビールが届いて、なんとびっくり。
運んできたのは旧知の子。親が飲食店と聞いていたが、ここの娘だったとは。
客もまばらな昼下がり。彼女とは昔話、犬話(彼女も柴を飼ってる)に花が咲きつい長居してしまったのだった。
共通の知人の動向や、彼女のワンコが太って二重あごになった話など、楽しかった。

そうそう、唐揚げ。
さっくりサラサラな衣の中には柔らかなお肉。
ややあっさりめな味付けだが、きちんとスパイスも利いていて美味。
とても食べやすいので、食べ残したら持って帰ろうと思っていた位の量をぺろりと完食。


それと醤油ラーメン。

さらっとした食感の麺に、こちらもあっさりテイストで食べやすい。
ご亭主はこの店を開業前、某施設の食堂を切り盛りしていたというお方。
飽きのこない食べやすさはその当時からのものか。
ほかも味わってみたいと思うのだった。

新たなローカル昼呑みスポットがまたひとつ。
休日がますます楽しくなりそうな予感。


苦うま。

2015-05-29 | こしらえた話。
夏になると食べたくなるゴーヤー。
いや、美味しいので年中食べたいが、何かそういうDNAでもあるのか暑くなると身体がそれを欲する。

ので、こさえた。


沖縄産ゴーヤー。
琉球ポークなる沖縄産豚バラ肉をじっくり炒めて脂を引き出す。
ゴーヤーはゆっくり加熱して柔らかめに仕上げた。

うまい。この苦さがたまらん。お日様の味がする(一方的な思い込みも含め)。
ああ、行きたや沖縄。

ゴーヤーをおかずに苦い続きでこんなゴハン。


水菜ご飯。
水菜の茎の方半分を刻みゆをかけ回す。
粗熱がとれたら水気を絞って塩を降る。
炊きたてご飯にそれと残りの葉、ゴマ、鰹節を合わせ混ぜる。
水菜の食感、特有の若干の渋み、ほろ苦さが旨い。

ほろ苦いといえばこんな添え物。


カブの浅漬け。
葉のほんのり苦い感じがカブの美味しさでもある。
沖縄の雪塩、料理屋で分けてもらった利尻の高級だし昆布、昨年収穫の天日で乾燥させた唐辛子、酢(これは汎用品だけど)。
このレシピで美味しくないという理由はない。
おかげさまで、今日はなんとなく体調さえ良い気もする。

今日も暑いぞ、旭川。近郊では真夏日予報だ。

旬な肴で。 酒は男山。

2015-05-28 | 酒風景
わらびを食べたいなと星に願えば、
叶うときには叶うもので、

手に入った、採れたてわらび。
しかもアク抜きしてあるよというので即食べる。


ほんのり生姜、たっぷり鰹節、うっすらポン酢で。

堪らん。わらびってこんなに旨かったっけ。
というくらい旨かった。

と、やもたても堪らず頬張った後に
気を取り直して酒。


男山(旭川)あやか 発泡性純米原酒 Alc.8%
近頃流行りの微発泡日本酒は、男山でも造っていた。先日、蔵元売店で買っておいたもの。


透明感ある薄濁りが美しい。

濁ってるのに透明とはこれ如何に。
巷に出回っている物のいくつかには、薄濁りといってもただの「白濁」なものが多いのだが、
それに比べると同社のはオリが繊細なのか、
どうも違う気がする(単なる贔屓でしょうか)。

テイスティング。
甘さ抑え目ですっきり感もあり、日常的に日本酒を嗜む者にも受け入れられそう。
近頃の発泡性日本酒は、ターゲットを女性や日本酒初心者としていて
そのため、低アルコール、淡麗、ほんのり甘い。
といいつつ、うわべだけ淡麗な甘い酒が多い(甘いというより旨みがないとも)のだが、
同社品は酒の旨みを確実に残しつつ淡麗。
これならビギナーにも日本酒の良さを分かってもらえそうである。

5月にしては暖かな宵のはじめ。
早めに仕事を終えたそんなとき、身体を爽やかに癒してくれる、そんな酒だった。

迷えるカナディアンウイスキー。

2015-05-27 | 酒風景
今日は日本が暑いそうで
めざましテレビのあまたつ予報士によれば
わが愛しの「いいちこ」のふるさと日田は特に暑いとか。


昨夜は業界筋の寄り合いの後、なにげに暇なので
ついいつものバーに赴く。とある物をもって。

まずはお手頃な1本。


Chateau Fourcas Hosten [2008] AOC Medoc-Listrac
シャトー・フルカ・オスタンという。
フランス語、難しいね。読めるヒト羨ましい。
整った渋みと酸味。きりっと筋の通ったようなテイスト。
自分はもすこしフルーティでもいいかな。

さて、とある物とは。(注:この先長いよ)


酒場に酒を持っていくというのも理不尽な話だが、これには訳がある。

これは友人Tの親父殿がご近所の奥さんから頂いたものがどうしたこうしたで・・・
話すと長くなるので割愛するが、その亡きご主人がコレクションしていた1本が
お巡り巡ってうちに届いたという話。

ほう、カナディアンウイスキーじゃないか。
おや、でもよくみると「特級」とある。
なに、特級って、いつの時代の酒だ?
封印も風化状態でバリバリ言ってる。
さすがに飲もうにも、ためらいも否めない。

という話をマスターにしたら
面白いじゃないですか。可能なら持ってきてくださいよ。

という次第。ああ、かいつまんでも話すと長い(笑)

で、二人でテイスティング。
まずエチルっぽいアルコール臭。
でもすぐに甘い香りが漂ってくる。
口当たりも甘味が。

マスターいわく、カナディアンでこんなに甘いのは珍しい。
ひょっとして瓶内熟成したとも言えなくもない。

ウイスキーの等級分類が廃止になったのは1989年。なので特級とあるなら少なくともその年、あるいはそれ以前に造られたものと推測できる。
その間、ウイスキーに何かが起ころうとも不思議はない。

さらに10分。
グラスに残った少量の液体からはメイプルシロップのような香りが。
20年以上の時を経て封を解いたその酒は、空気に触れ生まれ変わったかのよう。
さすがのマスターも感嘆の声を漏らす。

なんと素晴らしきドラマ。
だから酒は面白い。

あたしゃその旦那さんを知らないが
天国にいるなら伝えたい。

あなたの酒は奥さんのもとで長く時を過ごし
とても美味しくなっていましたよ。


ちなみにOLD CANADA 。
ボトルデザインは変わっているが現在も流通。

なかなかの柚子。

2015-05-26 | 旨かった話
今日のランチはちゃんぽん。
イオンモール旭川駅前にて。


ちゃんぽん亭デビューのお連れさんはスタンダートなものを。
ベテランの自分は(といっても確かこれで4回目)は、柚子の何とやらにチャレンジ。

ほんのりゆずの香りが利いている(そりゃそうだ)。
おや、なかなか美味しいかも。気に入った。
旬からは多分真逆な時期なんだろうけどね。美味しいに越したことはない。

食後は、かのスタバで。


もう大丈夫。
独りでもオーダーできるもん(笑)

たぶん。