駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

コンプレックス

2018年12月19日 | 駄日記
12月19日(水)
コンプレックスというと、とっさに吉川晃司と布袋寅泰のユニット「COMPLEX」を思い出すって人は、バブル期にイケイケだった世代のオジさんorオバハンだろう(笑)。
確かに「BE MY BABY」は時代を象徴する曲として大ヒットしましたけどね。
オレなんかは、やっぱり劣等感という意味での様々な言い方を想像します。マザコン、ファザコン、そして大好きな筒井康隆さんの小説ではエディプスコンプレックスという言葉が何度か出てきます。
精神分析の用語として、ユングだのフロイトだというあまり縁のない心理学者の名前が出てきちゃうんですが、実際は「複合観念」というのだそうで、「劣等コンプレックス」と呼ぶけど「コンプレックス=劣等感」というのは、正確には間違いなんだそうです。

ところが時代が21世紀に変わる頃、意味がいきなり変わっていきます。
各地にシネコン(シネマコンプレックス)という施設があちこちに出来はじめ、郊外型の映画館の集合施設が今では主流になりました。この時のコンプレックスというのが、心理学で言う「複合」という意味からとったんだそうです。
しばらくの間意味がよくわかりませんでしたが、このシネコンが浸透することによって、コンプレックス=劣等感だけではないんだというふうに、日本人の間に浸透していったのではないでしょうか。

しかし、改めて考えると、劣等感という意味でのコンプレックスなんてものは、人間である以上誰でも持っているもので、ただそれを人前で言うか言わないかだけのことだと思ったりします。
割とあっけらかんと人前で口にしたら、それがコンプレックスじゃなくなるなんてこともあることも多いかもしれません。
特にちょっとした容姿に関するコンプレックスなんてものは、自分以外は誰も気に留めていないことも多かったりしそうです。若いうちは、容姿について一番悩むんですが、例えば目が小さい、鼻が大きい、デブだのチビだのハゲだのメガネだの、運動神経が悪いだの頭が悪いだとかいうのでも、大抵こんなものは遺伝ですし、自分の努力が足りなかったからというわけじゃないんだし、努力じゃなんともなりません。これは単に「個性」なんですよね。

はっきり言って、オレなんかも劣等感のかたまりだったし、いかに自分を諦めさせて、納得させることができるかどうかってことだけでした。
コンプレックスをもとにして、自分を伸ばすこともできるかなとも思います。
でもオレ、気付いたらじぇんじぇん伸びてましぇんけどね。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする