駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

豊橋空襲から65年

2010年06月21日 | 駄日記
自分は、豊橋に引っ越してきてからまだ10年にも満たないので、この町の歴史については疎いのですが、戦争末期に大空襲があったことだけは知っていました。
FMトヨハシというローカルなラジオ局ですが、毎週土曜日の夕方に、「豊橋空襲を語り継ぐ会」の代表者が分かりやすい解説をしている番組があって、体験者の手記を朗読したり、関連書籍を紹介していて興味深く聴いています。
その空襲があった日が、65年前の6月19日未明から20日ということです。
この日、豊橋市内は米軍のB29による爆撃で火の海となり、624人の市民の尊い命が一瞬のうちに失われました。
こう言ってしまうと単なる数字のようですが、この町で後にも先にも624人もの生命が一日で亡くなるということはないわけで、阪神淡路大地震などの大災害にも匹敵するような大事件です。
今、そこに住んで平和な日々を享受している我々としては、決して忘れてはならない事実です。
終戦まであと2カ月というこの時期は、もうニッポン本土は米軍のやりたい放題でした。
はじめは、軍の施設や軍事工場などを中心に爆撃目標としていたのでしょうが、ほとんど無抵抗状態のこの戦争末期では、攻撃する側からしたらより多くの人間を殺戮するためだけのゲーム感覚もあったのではなかろうかと思われます。
事実、この時期は豊橋以外にもあらゆる都市の民間人が居住する地域を目標にして、焼夷弾を投下して、当時の木と紙でできた市民の家々を焼き尽くしました。
悲惨な戦争が確かにあったわけです。
自分は、戦争を知らない世代ですし、これからのニッポンは戦争を知っている世代はどんどん少なくなっていきます。
だから余計に、この悲惨な戦争を知って、語り継いでいかなきゃならんと思っているわけです。
コメント (3)
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