駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

ドラムセットの違い

2010年05月19日 | ドラム&パーカッション
いつも思うんだけど、ライブという現場は、演奏者としては単に楽しいだけじゃなくて、当然お客さんがいらっしゃるので気を使うし、ある意味厳しい現場です。
やはり営業的要素が大きいですから、お客さまに喜んでもらわなきゃ演奏する意味がなくなるわけです。
オレなんか所詮はアマチュアなんですけど、その点についてはプロアマも関係なくも一切甘えは禁物ですから。
まあ、とにかくやる以上は全力を出し切ります。
せっかく来て下さったお客様には100%満足してもらいたいですもんね。
そこで、どうしたら満足してもらえるかという点について、いつも考える日々なのでありますが、ちょっとした発見をしたのであります。へへへ。
まあ、オレって毎回ライブのたびにそれなりに新しく勉強をさせてもらっていますけどね。
たとえ何千回、何万回やったとしても、その都度新鮮なのがライブの魅力ですもんね。

今回、貴重な経験をさせてもらったのが、ミニドラムセットで演奏したことで、その明らかな違いについて勉強させてもらったということです。
実に楽しく面白い経験でしたが、それは何かというと「音量」についてであります。
「ドラムセットのサイズの違いを逆に活用するのもいいな」ということに今更ながら気付きましてね。へへへ。
先週の金曜日のカフェ・サイモンでは、いつもの使い慣れたドラムセットを持ち込んで、何も考えずに遠慮なく叩きました。

サイモンは喫茶店なので、キャパシティはけっこうあるんですが、防音とかの考慮は全くない。
それどころか、入り口の自動ドアを全開にしたまま演奏するという驚異のパターン。
これで苦情になるわけでもなく、むしろ客寄せになって流れのお客さんが演奏中に踊りながら入ってくるという、思わず「ナニコレ珍百景」に応募したくなるような事態が毎回起きています(笑)
これは面白くてたまりません。
ドラムも、思い切り叩いても遠慮はいらないので、いやでも盛り上がるステージ終盤ではヘッドを破れとばかりに思い切りやっちゃいます。
ライブの現場は、ダイナミクスの差があればあるほど盛り上がりますもんね。
これは貴重な事実。
聞こえるか聞こえないかくらいの吐息のようなピアニッシモと、足元が揺れるほどの興奮のるつぼのフォルテシモが同じ曲で味わえるなんて、CDでもDVDでも再現できません。
再現しているようで、できてません。キッパリ!
現場にいる人だけが享受できる唯一のご褒美なんです。
オレのドラムセット「YAMAHAバーチ・カスタム・アブソルート」はダイナミクスレンジが広いので、相当の音量で叩いても応えてくれます。

月曜日の「BAR黒澤」では、ミニドラムでかなり抑えて叩きました。

バーという空間ですから、広さの問題で普段のセットでは厳しいということだったんだけど、実際は、いつものセットでも置けることは置けるスペースだったんです。
ただ、音量的問題がありました。
普通に叩くとバンド全体の音量が上がってしまって、空間的に演奏が難しい。
その点、ミニドラムはサイズが小さいので、思い切り叩いても音量の限度があって一定以上の音が出ないんですね。
例えば、オレの2~3倍の体力の若いやつがバキバキ叩いたとしても、音量は変わらず、ただ楽器が壊れるだけなんです。
だから、あの空間ではあのミニセットは重宝しました。
静かに叩いても普通のドラムの音がして、盛り上がっても喧しくもないという、画期的なドラムセットでした。
ただし、大きいハコの場合では、PAをかまさなければ全く聞こえませんのであしからず。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする