大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

R形状の天井の家

2015年01月19日 | 内装工事
先週のおわり、常滑の新築住宅の現場が終了した。

遠い現場は行くべきでない、そんなことはわかっている。
が、お断りできない場合もある。住宅会社側の事情は我々の知るところではないし、
これはご指名をいただいた我々のやるべきミッションだ。
連日名古屋高速で市内を縦断した。



今回は遠いばかりでなく、設計事務所による凝った意匠の物件だったため、
施工者側の我々もかなり苦労した。

2階の寝室・洋室は普通の天井高を超え、しかもR形状だった。化粧梁が露出している。
床からの最大高さは3700だ。



天井クロスは長手方向に貼ることにした。
ジョイントが少なくて済むし、化粧梁をまたぐところでジョイントしたかった。

当然、足場はだんだんと低くなるよう設置しなければならない。
我々にとっては高所作業になり、フラット天井でないので足元が不安定だ。
まして、壁との境は天井目透しのフクビの見切りが入っている。
難易度が高い。



さらに追い打ちをかけたのはベニヤ下地からアク(色素)が出ることが
試験貼りにより確認されたことと、
化粧梁にキシラデコールが塗布されていたことだ。

どちらもビニールクロスにはよくない。
色素の移行によってクロスが施工後変色する恐れがある。

これを防ぐためポリビニールアルコール系のシーラーを全面塗布することにした。
我々の判断だ。当初の予定にはない。
だが品質保持のためだ。やむをえない。追加金額は出るか?
そんなこと言ってられない。
化粧梁とクロスが接する端部にも細い刷毛で梁側にシーラーを塗った。
足場を組み直しながらのシーラー塗布には半日かかってしまった。



施工終了は最終日の日没後だった。
だから美しい貼りあがりの写真は無い。

あったのは、やり終えた充実感だけだった。


それで充分。としよう。


---------------------------------------------------------------------
~あなたの街の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店~
(有)林文香堂 http://h-bunkoudou.com
お気軽にメールください⇒こちらからどうぞ<

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする