お花大好き

四季折々のお花や風景は、心を和ませ
優しい気持ちにさせてくれます
楽しい花散歩や風景記録を綴って行きます。

東慶寺の花たち2

2016-09-30 | お寺と花

前回に続いて北鎌倉・東慶寺の花たちです。

東慶寺は今から約720年前、1285年に北条時宗夫人の覚山志道尼が開創され
女性の側から離婚できなかった時代、このお寺に駆け込めば離縁できる女性救済の寺として
明治に至るまで600年の永きにわたり、縁切りの寺法を引き継いで来たお寺です。

山門を入ると初秋を感じさせる花が沢山咲いていました。

1) シュウメイギク 別名:キブネギク(貴船菊) キンポウゲ科の山野草 
アネモネの仲間で英語ではジャパニーズ・アネモネと呼ばれ 華やかです。
 

2) オオダテ
イヌタデ(アカマンマ)も道端でよく見かけますが、
オオダテは花も一段と大きく艶やかな紅紫色に輝き、目立ちます。


3) ノブドウ
小さな実が沢山ついて、青色が濃くなり やがて紫色へと変わっていきます
小さな宝石のように見えます。ブドウと言う名前ですが、まずくて食べられないそうです。


4)吾亦紅  ばら科  ワレモコウ属
丸いダンゴのような暗赤色の丸い花穂がおもしろいです


5) フジバカマ  
「秋の七草」の一つで、万葉の時代から人々に親しまれてきた植物
花の色が藤(ふじ)色で、花弁の形が袴(はかま)のようであることから、この名前になったとか


クリックしてご覧ください
ハナトラノオ ほおずき

ハナトラノオ:地下茎を伸ばして広がり、ほとんど放任栽培でもよいくらいです
鬼灯(ほおずき):オレンジ色の実がユニーク 夏の名残りのような網ほおずき
        
ジンジャー モンキアゲハと曼殊沙華

ジンジャー:ショウガ科の半耐冬性球根草。和名はハナシュクシャ(花縮砂)
モンキアゲハ:翅に白い模様があるのが特徴で、吸蜜に夢中でした

10) 秋の七草のひとつ「ススキ」
秋の月見のお供えとして欠かせないもので、翌年の豊作を祈願する意味があるそうです


27日の夕方 空が赤味を帯びて、見たことがないような空! 
東から南にかけてオーロラみたいな赤い光の帯を見ました。
「あまりよくない出来事があるかもしれない」というお話を聞きましたが
そうでないことを祈っています

訪問ありがとうございます。


東慶寺の花たち1

2016-09-28 | お寺と花

東慶寺の山門をくぐると緩やかな坂が続き、
両脇を草花、木花がおおっている鎌倉のこんな風景が素敵です。
階段の始まる所に小さなイーゼル(看板)が立てかけられて「喫茶 吉野」の案内があります
ごく普通の一軒家風でしたが、石畳のエントランス レンガ造りのムードある喫茶店です。
喉の渇きを癒そうとお邪魔しました。



お店に入ると ゆったりとした空間に大きなガラス戸に囲まれた席に案内され
コーヒーとダークフルーツケーキをお願いしました。
一人一人豆をひいて入れてくださるコーヒーは、ビターマイルド
街中の喫茶店よりも少々割高でしたが、何よりの空間とリッチな雰囲気に満足でした。

 アメリカコマクサ(姫華鬘草)  
お店の入口に置かれた鉢植えの花が気になり、写真を撮らせていただきました。  
ケシ科 コマクサ(ディセントラ)属の多年草  アメリカ東部、東アジア原産  
地面に這いつくばるように育つ高山植物のコマクサと比べると、ずっと背が高く花姿も違っていました。


東慶寺山門  ちんまりと佇むような山門 
かつての尼寺の風情を残す地に、四季折々の花々が参拝客をお迎えしてくれます。


初秋の花たちが迎えてくれました。お手数ですがクリックしてご覧ください
ムラサキシキブ 白い芙蓉 ホトトギス
 
シラヤマギク キントラノオ シモツケ 
黄色い花は「キントラノオ」→ → → 金色に輝く花径2㎝ほどの小さな花でした。
今回も静さんに教えていただきました。

見ていただき、有難うございます。スクロールが長くなるので
サムネイル画像で並べました。  次回も東慶寺の花たちです。



お墓参りと散策

2016-09-26 | 鎌倉のお寺

ようやく秋らしくなり、ご無沙汰していたお墓参りに出かけました。

久しぶりに見る菩提寺の古い建物を見上げてから 墓石を洗い、お花を供えて合掌
お線香の香りに心が落ち着きました。

1) 総門  
山号の「瑞鹿山」(ずいろくさん)の額が掲げられています


2) 三門  「山門」とも呼ばれ
三解脱門の略。涅槃に至るまでに通過しなければならない三つの関門
「空」「無相」「無願」を表します


3) 方丈前の唐門
屋根に独特の唐破風があることから唐門と呼ばれています


4) 方丈裏庭
彼岸花や酔芙蓉の花が咲いていました。広い池が凉を添えています


5) 仏日庵
開基(北条時宗公)を祀る寺院


6) 居士林
在家修行者のための座禅道場


秋らしい花もあちこちに咲き、お墓参り後も花を愛でられました

7) シコンノボタン
紫色がきれいな花 牡丹には似ていないが、牡丹のように美しいことからの名前


8) ススキ
妙香池のそばに 秋を呼んでいるようなススキが風になびいて・・・


9) 赤い彼岸花は、庭のアクセントになっています
山口百恵さんの歌を思い出します 


10) ムラサキシキブ
シソ科の落葉低木 日本の各地に自生し、果実が紫色で美しいので観賞用に栽培されます


11) スズムシバナ
葉にギザギザがあり、爽やかな薄紫色で、なんとなく弱々しい感じでした。

お花名が分かりませんでしたが「静様」からヒントをいただき、植物図鑑で調べました。
スズムシバナでした 静様 有難うございました。


見ていただき有難うございます。
写真を見て菩提寺は「円覚寺」だと気付いたでしょうか? 
数年前 ご縁があり、こちらでお世話になっています。
お参りと境内の散策を終え、近くの東慶寺へ足を延ばしました。
次回は東慶寺の初秋の花たちを予定しています。



西方寺の彼岸花

2016-09-19 | お寺と花

長雨が続いていましたが、西方寺のホームページを見ると 「彼岸花が咲き始めました」
とのことで 雨の合間に行ってきました。

横浜市営地下鉄ブルーライン「 新羽 」から徒歩で7分程度の所にある西方寺です。
建久年間(1190-1199)に鎌倉の笹目に創建されたという真言宗のお寺で
笹目から極楽寺山内に移転した後、現在地 新羽に移転したと伝えられています。

【 彼岸花 】   ヒガンバナ科、全国に分布する多年草
9月ごろ、鮮紅色の花をつけ、葉は晩秋に伸び冬を越して枯れる。

花は葉を見ず 葉は花を見ず

めでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくるという仏教の経典から
マンジュシャゲ(曼珠沙華=天上の花)リコリスとも呼ばれています。

1) 西方寺山門(茅葺屋根)前の彼岸花 
花の数が少なかったので3年前の写真を使いました 。


2) 参道の紅い彼岸花を振り返ってみました


3) 白い彼岸花 (リコリスホワイト)
黄色の彼岸花(ショウキランズイセンと赤い彼岸花の雑種)


4) 黄色い彼岸花 (ショウキランズイセン)
赤い彼岸花より一回り大きくよく目立ち、周りが明るくなるような雰囲気


5) ピンクの彼岸花 (リコリス アルビピンク)
曼殊沙華とは言わずリコリスと言います


6) 西方寺本堂 江戸期の建造物で横浜市指定文化財
雨が降りそうな陽気の精でしょうか ひっそりしていました。


7) 本堂脇の白萩


8) 鐘楼
ショウキズイセンを入れたくて鐘楼の茅葺屋根をカット


9) 水屋 (手を清め、お墓参りの際ここでお水を汲むことが出来ます)


10) 観音堂
観音堂に安置されているのは、西方寺が移転してくる前から祀られていたという
十一面観音像があり、安産祈願の観音様として信仰されています。


11) 赤い彼岸花
一般に曼殊沙華といい 良く見かけます


12) 参道脇の大きな銀杏の木にギンナンが鈴なりでした


ヒガンバナは日本ではあまりよいイメージがなかったため種類が少なかったようですが
欧米でのリコリスに対する人気の高まりとともに、日本でも見直されて来ました。
赤、白、黄、オレンジ、ピンク・・・と豊富で光沢のある花が美しいので園芸品種も
多くつくられるようになりました。

田んぼのあぜ道や土手で見かけることが多いのはモグラやノネズミが畦道や土手に穴を開けるのを、
防ぐために植えて、畦の作りを強くするためだそうです。茎にアルカロイドを含む有毒植物。

しかし 十分晒したヒガンバナのデンプンは、乾燥すれば葛粉、片栗粉、馬鈴薯澱粉、
コーンスターチと同じで、保存食料となりますが、見て楽しむのがいいですね。




大正ロマンの住宅

2016-09-11 | 日記

代官山の大正ロマンの住宅へ行ってみたくて、暑いのを覚悟で出かけました。
東急東横線「代官山」駅は、想像よりこじんまりしていましたが、お洒落な雰囲気!

目的の住宅は、代官山駅から徒歩7分ほどの場所にある「 旧朝倉家住宅(重要文化財) 」です。
この住宅は、昭和の時代まで人が住んでいたようで、現代的な作りになっている部分もありました。
広い敷地は、約1640坪 想像できません 

朝倉虎治郎氏は、材木店で働いた経験を生かし、屋敷に使う材木を選んだそうです
庭園は回遊式で 石灯籠が配置され、いろいろな樹々が植栽されていました。
建て主の朝倉氏は細かな部分に美を求め、遊び心もあったように感じました。

1) 旧朝倉家住宅入口(門) 質素な門でした

左側に受付があり、年齢の分かるものを提示すれば、60歳以上の方は無料で入館出来ます。

2) お庭へ行ける 庭門
石灯籠が置かれ、綺麗なお庭が見えます


3) 玄関

ここで気付いたのは、母屋の屋根が丸みを帯びていたこと
広い沓脱があり、スリッパはありませんでした。

住宅に入り、1階と2階を順路に従って見学

3) 主屋から手入れされたお庭を見る


4) 広いお庭に石燈籠が見え、飛び石が柔らかい雰囲気


5) 主屋の窓
窓から庭園が見渡せる設計になっていて しばしお庭を堪能しました


6) 軒は杉細工が施されています。

「杉」は水に強く肌触りがあたたかく、香りも良く落ち着いた感じなるとか・・・

7) 丸窓の部屋(茶室の隣 杉の間の奥にある)

角窓もあり、窓を開ければ庭が見えるようになっていましたが、入れません

内部を見学して気になった場所がありました。

8) 厠の大理石の洗面台
贅沢とは言えない質素な形


9) 土蔵
盗難・火災に備えて、四面を漆喰(しっくい)で塗り固められた倉庫だと思いますが
樹々に囲まれた奥にあり、土蔵もお洒落!


10)代官山駅へ向かう途中にあった不思議なもの 

よく見るとソーラー発電の設備でした 

暑さの精? 目の前に黒い虫がついてきます。追っ払っても ついてくる
病気ではなく大なり小なり現れる「飛蚊症」だと気付き 無理をしないで代官山を後にしました。 
早く秋の気配が感じられる季節が来ればいいな~
お庭に曼殊沙華の蕾が見られました。

お休みしながらですが、ゆっくり投稿して行きます。
見ていただき、ありがとうございました。